北海道マジック界にはチンネンという化け物がいる。
彼と最初に行動を共にしたのは18の時のプロツアーシカゴだったが、当初からそのポジティブさには圧倒されている。
斉藤友晴の超ポジティブ思考は本来の素質とチンネンの影響によって開花したのではないかとも思う。
さてその北海道一の前向き男チンネンが主催する飲み会があったので参加してきた。
確か9月25日のミラディンの傷跡プレリ後だったと思う。
隣の席で「このパック強い強い」と連呼していたチンネンと初戦に当たり、時間切れで仲良くドロー。
戦績もお互い1-1-1というしょっぱい感じの後に繰り出したすすきので言われた一言で衝撃を受けた。
「マジックに戻ってくるなら片手間でファイナルズ優勝するのも悪くないよ」
時間制約のある環境の中でやる以上、ファイナルズを目標にするのは丁度良いらしい。
なんという大胆な発言だろう。
しかし現在のファイナルズは有名プロプレイヤーが殆ど出ない為、10年前のような国内大会の頂というようなシンボルではなくなっており、さらに今年は世界選手権と併設されるため単なるサイドイベントという扱いのようだ。
そしてここ数年はファイナルズで優勝した者しか記憶に残らないらしい。
ベスト8?でっていう。的な。
もちろんこれまでのファイナルズで健闘したプレイヤー達を軽視しているわけではないし、伝統ある大会の上位卓で戦うというのはそれだけでも誉であるというもの。
しかし昔に比べGPなどプレミア大会の数が増え、出場選手の層も海外サーキット組とは異なる現在、大会としての印象は他に埋没してしまっているようだ。
プロポイントが付与されない(?)というのも理由の一つとしてあるのかもしれない。
かつて目標としていた大会の格が下がっているのは寂しいような、最下層民の自分にとっては身近になったような、そんな複雑な気分だった。
冗談半分で聞きながら食い放題のジンギスカンを黒ビールで流し込み、その後の2次会で困った事が起きた。
なんとチンネンが歌えと強要してくるではないか。
営業の仕事以外では全くのカラオケ童貞の僕に「なに聴いてる?」「どれなら歌える?」「じゃあキンキキッズで決定。もう何も言わなくて結構」と捲し立ててあっという間に「全部抱きしめて」と「硝子の少年」が入力されてイントロに。
チンネンと「硝子の少年」を歌いながら、歌詞に合わせてカラオケバイトのお姉さんめがけて二人して手振りをし、ユニコーンの「大迷惑」をがなりながら頭の中の何かがキレた。
そうだ、ファイナルズ行こう。
そうして僕の心の中にあるMTGという燻ぶりはファイナルズという燃料によって再燃の兆しをみせたのである。
札幌では初めての、もうすぐ10月とは思えないような暑い9月の夜の事だった。
彼と最初に行動を共にしたのは18の時のプロツアーシカゴだったが、当初からそのポジティブさには圧倒されている。
斉藤友晴の超ポジティブ思考は本来の素質とチンネンの影響によって開花したのではないかとも思う。
さてその北海道一の前向き男チンネンが主催する飲み会があったので参加してきた。
確か9月25日のミラディンの傷跡プレリ後だったと思う。
隣の席で「このパック強い強い」と連呼していたチンネンと初戦に当たり、時間切れで仲良くドロー。
戦績もお互い1-1-1というしょっぱい感じの後に繰り出したすすきので言われた一言で衝撃を受けた。
「マジックに戻ってくるなら片手間でファイナルズ優勝するのも悪くないよ」
時間制約のある環境の中でやる以上、ファイナルズを目標にするのは丁度良いらしい。
なんという大胆な発言だろう。
しかし現在のファイナルズは有名プロプレイヤーが殆ど出ない為、10年前のような国内大会の頂というようなシンボルではなくなっており、さらに今年は世界選手権と併設されるため単なるサイドイベントという扱いのようだ。
そしてここ数年はファイナルズで優勝した者しか記憶に残らないらしい。
ベスト8?でっていう。的な。
もちろんこれまでのファイナルズで健闘したプレイヤー達を軽視しているわけではないし、伝統ある大会の上位卓で戦うというのはそれだけでも誉であるというもの。
しかし昔に比べGPなどプレミア大会の数が増え、出場選手の層も海外サーキット組とは異なる現在、大会としての印象は他に埋没してしまっているようだ。
プロポイントが付与されない(?)というのも理由の一つとしてあるのかもしれない。
かつて目標としていた大会の格が下がっているのは寂しいような、最下層民の自分にとっては身近になったような、そんな複雑な気分だった。
冗談半分で聞きながら食い放題のジンギスカンを黒ビールで流し込み、その後の2次会で困った事が起きた。
なんとチンネンが歌えと強要してくるではないか。
営業の仕事以外では全くのカラオケ童貞の僕に「なに聴いてる?」「どれなら歌える?」「じゃあキンキキッズで決定。もう何も言わなくて結構」と捲し立ててあっという間に「全部抱きしめて」と「硝子の少年」が入力されてイントロに。
チンネンと「硝子の少年」を歌いながら、歌詞に合わせてカラオケバイトのお姉さんめがけて二人して手振りをし、ユニコーンの「大迷惑」をがなりながら頭の中の何かがキレた。
そうだ、ファイナルズ行こう。
そうして僕の心の中にあるMTGという燻ぶりはファイナルズという燃料によって再燃の兆しをみせたのである。
札幌では初めての、もうすぐ10月とは思えないような暑い9月の夜の事だった。
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