GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その11
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その11
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その11
9月14日月曜
昼頃から起きて活動を開始する。
たちおさん達は洗濯のためランドリーに行っていた。
彼らが戻って来て、僕とM上君がシャワーを浴び、市内観光に向かう。
昼を過ぎてからの朝食という謎な行動を起こすべく、市中を散策すると、ジョニーさんがマドリッドでサクラダファミリア(バルセロナ)のポストカードが欲しいと言い出してお土産屋を回ることになった。
サッカーチームのユニフォームシャツを探したりしていると、食料品を売っているスーパーを見つけ、お土産は現地の食べ物が良いですよと推薦した。
たった1ユーロのワインがバグみたいに美味いので、喜々として買い貪る。
瓶詰、缶詰のつまみ系も少々重いが、当たりの確率が高いので購入する。

一旦ホテルに戻った後は、美術館に行くことになった。
歩いて行ける範囲の美術館が2件。その両方に行くことになった。
久しくこんなに歩いた事が無かったほど歩いた。
そしてプラド美術館の冊子は非常に
重かった。ペラペラのやつを想像していたら紙質もしっかりとした「本」というか「写真付き辞典」のようなものを渡された。
これを選んだたちおさんと私はウンウン唸りながら持ち歩くことになってしまった。

夕方からはゲルニカを保有するソフィア王妃芸術センターが無料で開放するとの事で、これも観に行く。
お目当てのゲルニカだけ撮影禁止で、そこには多くの観光客が群がり、一際明るかった。
サイズとしては本当にデカい。脳が駅前の巨大ポスター広告の類と認識してしまうので、人の手でこれを描いたと思うと驚嘆の一言に尽きる。

同行者との旅の最終日、彼らと楽しく過ごせてとても良かった。
たちおさん、ジョニーさん、M上さん、本当にありがとう。


9月15日火曜
一人になってお土産を買う日だった。
お土産用のキャリーバッグを買い、それから昨日見つけたスーパーでゆっくりとお土産を選ぶ。
缶詰などを手に取り、「このピクルス、どっちが酸っぱいの?」とか聞きながら買い物をする。
空港でのお土産品は「高い・まずい・イマイチ」の三拍子がそろいがちなので、こうして地元のスーパーとかで集めるのがいい。
特に調味料関係なんかは日本にあまり入ってこない物も多く、食卓を豊かにするのでそこそこ買い込んだ。

一人だったので宿はホステルに変えた。
同室のドイツ人の女性は美しく、彼女が窓を開けると陽が差し込み、大通りからはチェロ弾きの美しい音色が聴こえて来る。まるで映画のようだった。
街歩きを楽しんでくるわと言って出掛けた彼女だったが、あいにく街は午後から雨に降られてしまい、早々に宿へ帰るとふて寝している。

長かった旅もこれで終わりを迎える。
今回は酔っ払いに絡まれたり、荷物が無くなったり、ホテルが存在しなかったりと様々なアクシデントがあったが、過ぎてみるとそのどれもが良い思い出となった。
そしてこの旅でも多くの出会いがあり、その思い出は一生忘れる事のない宝物になる。
起きたら空港へ向かい、それから半日後には日本に着いているだろう。
久しぶりの日本食を想像したら涎が出て来る。何を食べるか思案しているこの時が好きだ。
故郷の事を思い出しながら瞼を閉じた。
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その10
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その10
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その10
9月12日土曜
一人だけスリープインスペシャルでのんびり到着する。
プールは昨日のと似ている搭載飛行機械入りのもので、たぶん近いソートなのだろう。
メインは青赤の飛行ビートで組んだが、白も除去や軽いクリーチャーが強く、サイド後は白赤テンポにして相手の飛行用サイドを腐らせるプランにした。
しかし早速R4G3で相手の搭載飛行機械6/6に粉々を打たれてチャンプブロックされて負け。手札をすべて使い、トップで粉々を引かれ、1点だけ残るドラマチックな負け方だった。後ろで見ていたM上さんが「(対戦相手)むちゃくちゃしよる」とニヤニヤしていたのが面白かった。
途中どこかで後手ダブマリ事故&ドブン負け。
そしてR9G3までもつれ込んで、後手ダブマリkpすると相手のデッキオブベストムーブを食らっておもちゃ。結局6-3のバブル負けである。

夜はムール貝専門店で当たりの店を引けた。
この日はジョニーさんが誕生日で、お酒を飲めないジョニーさんにお店が酒をサービスするという噛み合わないムーブ。
しかしここのウェイターのおじさんがひょうきんで、わざとお酒のサーヴをしてくれなかったり、一人だけお皿を持って行っちゃったりといろいろボケてくれるサービスで楽しかった。

ホテルに帰るとベッドにダイブし枕抱えて「また負けたよぉぉ」と地団駄踏んだ。
同室の皆の視線が(生)温かい。


9月13日日曜
SSSは3-3ドロップ後、8人構築で2-0スプリットし、新シーズンGPのTシャツを獲得。
前のシーズンのジェイスシルエットもかっこよかったけど、今回のエルドラージ的なやつもエヴァっぽくてかっこいい。
これはきっとそのうちアリスさんの大会でプライズになるかも知れない。

グレイトGPアイデアBOXには拙い文章で沢山投書した。
夕方に提出したときは15枚くらいあって、自分は4枚も投函している。
主にVIPプログラムの改善点についてが一番多かったと思う。

会場ではこだまさん、金川さんに会って市内の食べられる所を伝えた。
日本勢参加者の中では私が一番マドリッドの町中に詳しかったので、もっと早く彼らと会っていたら色々情報を提供出来たかも知れない。
基本的に私は引っ込み思案なので、海外GP会場で日本勢などを見掛けても自発的にコンタクトは取らない。
けれどもし皆さんの飲食情報が全くの無策ならば、私が試して美味しかったお店などは紹介出来るので、どうか気軽にお声掛け下さい。

午後7時を過ぎているがまだまだ日は沈まない。
同室の3名とタクシーを探してホテルに戻ろうとするが、一向にタクシーは見つからず、ようやく見つけたと思ったらホテルを告げた途端に乗車拒否。
しかし粘って載せてくれるタクシーを見つけた。
社内では助手席に私が乗り、拙いスペイン語で運転手とお話したところ、今日は自転車レースの日で、町中が警官によって道路封鎖されているという。
私たちのホテルの目の前もレースコースだった。
だから乗車拒否されたのだろう。
気のいい運転手に自転車レースとは知らなかったんだ、許してほしい伝え、目的地を変更した。
少し離れた地下鉄駅まで運んでもらい、そこからは地下鉄と徒歩で移動することになった。
地下鉄駅から出ると、大通りの車道は1台の車も停まっておらず、警官が人や車をコントロールしていた。
その時までは車が途切れる事の無い騒がしい道だったので、車道で寝転んだ人がいたり映画の撮影のような非日常を楽しんだ。

夜は昨夜のムール貝専門店の近くでパエリアや豚肉料理を食べた。
そこそこうまいので、もしかしたらパスタも美味いんじゃね?と思ってボロネーゼを注文すると、茹で過ぎたマズいパスタが出て来た。
やはりスペイン語圏でパスタは茹で過ぎがデフォなんだな…。
夜の市内を散策して歯磨き粉を探すが、どれも2.5ユーロという高価なものだったのでパス。歯磨き粉の残りが少なくて不安に襲われる。

GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その9
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その9
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その9
9月10日木曜
旅の同行者たちとの合流日。
昼にチェックアウトして新しいホテルに向かうも、あまりに酷いホテルで、宿を予約して貰ったたちおさんには悪いけれど全員分をキャンセルした。
次のホテルを探し予約して向かうも、予約されておらず満室だと断られる。
3軒目のホテルに向かうと、今度は表記の住所に該当物件が無い。
旅歴の中でここまで宿探しで転々とした経験は無い。
かなり探し回り、ようやく4人で泊まれる良さげなホテルを見つけて事無きを得る。
夜はバーに入ってサラダやリゾットなんかをつまんだ。

9月11日金曜
昼からの会場に合わせて向かったが、時間通りには始まらず、会場後も設営中でのんびりとした感じを受ける。
LCGPTに出てるが、相手のパーフェクトどぶんと2マリ土地事故で1没。
会場ではスペイン語、イタリア語、フランス語、ポルトガル語、ドイツ語のFNMカード集めが捗り、自由な時間の大半はこれに費やされた。
それにしても会場が暑い。
外気温のせいではなく、建物の造りで壁は一面ガラス窓であるため、朝日と夕日でダイレクトに照らされる。カーテンなどの遮蔽物もない。
おかげで時間によっては蒸し風呂のような会場だった。

同行者のM上さんが明日に備えて早めの撤収をしたという事で、18時には会場を去り、先日見つけておいたタパス市場のような所で食べ歩きをして晩御飯にした。
しかし帰還したのは結局23時。早めの撤収とは一体…。
でもまぁソーセージ、うなぎの稚魚蒸し、イカスミパエリア、オリーブの詰め物なんかを食べられて大変満足だったから良いや。

GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その8
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その8
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その8
9月8日火曜
バルセロナ最後の日。鞄が戻って来たのでたいして買い物はしていない。
やったことないシリーズとして「クルーズ船」に乗った。
4~50分の短いものを選んだが、短すぎるか?と思いきやそんなことは無く、むしろ長かった。
船が動き出すと潮風が肌寒く、強い日差しとは裏腹に体感温度はとても低い。
そしてこの寒さから尿意がトイレが近くなる。
途中、船頭が誤って規定コースを外れ沖に出た。船員から間違ってるぞとツッコミが入るも、船頭がこのままおまけでロングコースをお楽しみくださいとか言い出して、乗客はみんな拍手で盛り上がる。
尿意を我慢している私だけが世界の終わりって顔をしていたと思う。

クルーズが終わってLiseu駅に向かうと、大通りでは数多くの大道芸人たちが芸を披露している。
仮装系が多く、チップと引き換えに一緒に写真を撮らせてあげるよ、みたいなやつだった。
面白いのは警察が巡回していて、大道芸のライセンスを確認していた事だ。
このライセンスが無いと即逮捕されてしまうのだろう。
無許可の物売りなんかは警察を見つけると売り物を片づけ、観光客に紛れて移動していた。

この旅でバルセロナに来て感じた事は、15年前よりワールドワイドに観光地化された事だ。
物価はユーロ通貨になって驚くほど上がっているし、街を歩く観光客の比率もかなり高くなった。
英語も驚くほど通じるようになった。
日本もこれくらい英語が通じるようにならないと、将来は観光地として取り残されて廃れるのではないか、とぼんやり思う。
そして観光客に溢れるバルセロナより、ちょっとアングラな雰囲気の昔の方が好みだったなぁなどと思いながら、サングリアのグラスを空けた。

9月9日水曜
移動日。再びマドリッドへ戻って来た。
完全にオーバースペックの宿に泊まる。
たかだか60ユーロでアパートの1室。
移動のせいでほとんどのんびりする時間は無かった。
夕方にピザ1切れを口に入れ、晩御飯はBotinという世界最古のレストランで食事をした。
Botinの味はとても良く、シンプルながらも素材の味で勝負していて好感が持てる。
子豚の丸焼きのレビューには塩味が足りないという書き込みがあったが、味が変わったのか調理人のうっかりなのかは定かでは無いが、充分な塩味だと感じた。
パリパリの皮にやわらかな肉の組み合わせはとても美味しい。
ガスパチョには生のトマトとピーマンとキュウリの角切りが加わって食感も風味も素晴らしかった。
少しの品数だが1皿が重いのですぐにお腹いっぱいになってしまった。
なおこのBotin、とても混むレストランなので事前予約が必須だ。
夕食の開始時間に店を訪れた時には既に予約で埋まっており、同日の閉店前の時間を予約させられてしまった。
行く際にはHPか電話(スペイン語)で要予約だ。
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その7
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その7
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その7
9月6日日曜
朝から起きてピカソ美術館に行く。
ピカソ美術館は第一日曜と各日曜の午後3時から入場無料で、私も無料にあやかろうと思った。
館内には多くの展示品があり、高校の時にキュビズムの構成と鑑賞方法を教わったのを思い出しながら鑑賞した。
しかしやはりピカソはあまり感動が無い。
モディリアーニのように魅了されないし、ゴッホのように圧倒されたりもしない。
唯一「化学と慈悲」という絵だけは個人的な体験から心に刺さるものがあったが、長くは直視出来なかった。

ピカソ美術館を出ると体調が悪い事に気が付く。
昨日あまり寝付けなかったし、喉も痛い。
薬局に入り、喉の薬を下さいと言うと、ヴィックスドロップが出て来た。
日本のヴィックスドロップと違い、最低でも5時間は開けるように。1日3つまでと念を押された。
味も形状もかなり違うし、恐らく有効成分も日本のそれとは違うと思われる。
ちゃんとした薬なんだなと思い、ゆっくり舐めながらシウタデリャ公園のベンチで日向ぼっこを楽しんだ。

それからチョコレート博物館に行って、ホットチョコとクロワッサンをいただき、チョコレートの造形物を見て楽しんだ。
これは新千歳空港にあるロイズのチョコレート工場見学の方が楽しいかな、と思う。
全然似てないメッシやアナ雪のチョコ人形なんかが展示してあった。
ホットチョコはドロっとしていて濃厚そうなのに、後味はスッとキレがあって美味だった。

ホステルに帰ると荷物が見つかったよという知らせを受けた。
お金で買えないものが詰まっている荷物なだけに、見つかって本当に良かった。
明日には受け取れるだろうとの事だ。

9月7日月曜
朝からサクラダファミリアの観光に向かった。
メトロで向かい、地上に上がると人、人、人の嵐だ。
ジャガイモでも洗っているのかというくらいの混み具合で、チケットも現場では買えず、時間指定でオンライン購入をしないとダメになった。
15年前の時はここまで混んでいなかったし、塔に登るにも階段が狭いからキツキツなくらいで時間指定なんてものは無かった。
当時の感覚のまま向かうと門前払いを食らい、冷や水を浴びせられたような気持ちになった。
そして冷静になって調べてみると、グエル公園や大聖堂なんかも入場時間指定のツアー解説だったりで、自分のペースでのんびり鑑賞出来ないようになってしまっている。
カサ・バトリョやカサ・ミラに入場時間の指定は無かっただけに、こんな「ところてん」みたいに押し出されながら鑑賞するなんてまっぴら御免だ。

どこかのんびり見れるものは無いものかと探すと、小さなダリ美術館が市内にあるのでそこに行くことにした。
ダリについては殆ど何も知らない。チュッパチャプスのロゴのデザインした人、くらいの認識だ。
館内にはダリ特有の奇妙奇天烈な絵画や写真、彫刻などがあった。
性器をデフォルメしたものも多く、見ていてちょっと恥ずかしい。
館内は撮影OKで、ダリ自身も自分や自分の作品をどんどん写真に収めてもらって宣伝していたのだろう。

宿に戻ると数日ぶりに鞄と対面出来た。
内容物に変化は無いが、なんと鞄の角が割れてしまっている。
補償請求をせねばなるまい。
(後日談:補償請求は上手くいかなかった)

GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その6
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その6
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その6
9月4日金曜
昼前に起きると荷物が無い。
そうだった、飛行機会社に紛失されたんだった。
オンライン上でのデータではいまだ不明。
このままではくさいので、街へ下着類を買いに出かけた。
カタルーニャ広場からランブラ・デ・カタルーニャという通りにかけて多くの服屋や雑貨屋が集まっていると聞いて、そこへ向かう。
するとあるわあるわ、高級ブランド服の大通りだった。

ひぇぇ、こんなのに用は無いよ、私が袖を通して良いのは1枚1000円までのダサTシャツだけだよーなんて思いながら、広場からどんどん遠くまで行った。
ディアゴナル通りで行き止まりになり、目当てのものは全く一つも買えなかった事に絶望して、そこらの軽食屋で食事をしながらウエイトレスに服屋の事を訊いた。
ウエイター・ウエイトレスはどの国でもそれほど高い給料を貰っていないので、彼らが服を買う場所と言えば庶民的=今の自分が最も求めるもの!という算段だ。
すると帰ってきた返答は「私はZARAで買うわ」
えっ?我が耳を疑った。
そんな高級ブランドに用はないんです。というかもしかしてこの下町っぽい軽食屋は実は高級料亭で、お会計は物凄いのかしら?
だからそんなお高いお洋服を買えるのですか?ならばとんだわからん殺しです。
しかしお会計はたらふく食ったのに10ユーロ。まぁ普通だ。
聞けばこっちのZARAはまぁ安い。20~30ユーロでそこそこの服が買えるとの事。
そうか~と思い、戻ってみるとまぁ日本よりかなりお手頃。
そして日本の常識とは違うのでは?と考え、女性下着の店に突入してみた。
ブラやショーツをかき分け奥に進むと(いえ触ってませんよ?)、なんと男性用下着のコーナーがあった。ようやく見つけた。
つまりここではGAPやユニクロみたいな形態の店が少なく、下着は下着屋で買う、というものだった。
下着の他にも安い旅行鞄にもあたりを付け、このまま本当に鞄が見つからなかった場合はここで買って行くプランも立てた。

夕食は15年前にプロツアーバルセロナでお世話になったPollo Ricoという店に来た。
店のつくりは記憶と違っていたけれど、この店の紙ナプキンを持って帰っていたので今でもアクセス出来た。インターネットは素晴らしい。
今回は前に食べられなかったウサギ肉のローストを食べる。
肉の弾力がしっかりしているのに獣臭さはあまりない。脂身もそれほどしつこく無く、クセが無い。プリッとした鶏胸肉のようで、実にいい。
それからお店の看板メニュー、鶏のローストを食べ、皿一杯の小イカのから揚げでワインを空けた。
最後はデザートの代わりにバレンシアオレンジの生絞りジュースを頂いて〆。15年前と同じく美味しかった。
これで22ユーロだから結構お得。
誰かと行くともっと色々な種類を食べられるのになぁ。

帰りも地下鉄に乗り、最寄りの地下鉄駅を降りて歩いているとマジックショップを発見した。
日本の漫画のスペイン語版を数多く取り揃え、ボードゲームが主流の店だったが、なかなかに面白かった。
FNMはブードラだよ、と言われたがもう9月だったのと酔っていた事で、いや今日は帰りますと伝えた。
スタン現行パックは3つで10ユーロ。なかなか良心的だった。

9月5日土曜
昼前に起きて昨日のLiseu駅周辺、ランブラス通りとランブラ・デ・カタルーニャという通りを散策する。
まずJamon Experienceという生ハム博物館に行った。
20ユーロで20分くらいの館内を一周して、それから生ハム6種&ワインの試食。
これがちゃんと6種類すべてが違う風味で、若いやつ、2年熟成させたやつ、ナッツの香り、燻製の香りなどいろいろな風味が楽しめた。

次に目の前のサンジョセップ市場をふらふら見て回る。
肉屋、魚屋、八百屋、バル、ナッツ屋、オリーヴ屋、食べるものなら何でも様々にある。
中でも中央の魚屋コーナーは活気があり、ぼやぼやしていると洗い物の水を被ってしまうほど賑やかだ。
多くの店に魅了されたが、夕食のためにここはセーブする必要があり我慢した。

それからガウディの建築、カサ・バトリョを見学した。
見学料は20ユーロくらいだが、ここは綺麗だし午後になると光が入ってステンドグラスが素晴らしいので寄って正解だと思う。
とにかく採光が突き詰められており、もっとじっくり堪能したかった。
カサ・バトリョの次は4ブロック先のカサ・ミラの見学に移る。
こちらの屋上ではジャズ演奏がされていて、晴れの空からオレンジ色の夕焼けに移る時間が何とも幻想的だった。
屋根裏部屋では異なった高さのアーチ状の張が建物の強度を上げるらしく、なんとも珍妙な部屋が多かった。
ここは今でも当時の賃貸価格のまま一般住人が住んでいる部屋があるそうだが、観光客の通りでうるさいので自分なら御免こうむりたい。
カッコいいし、素晴らしいんだけど、それが環境音として体が慣れるまでかなりかかりそうだ。

夜は地元の人が行くローカルバルにあたりを付けていたので向かうと、なんと閉店していた。
聞くと土日は結構休みになる店が多いらしい。リサーチ不足だ。
仕方ないのでお目当ての近くのエリアでタパスを出す店に入り、アーティチョークのフライやイカのグリルなんかを食べた。
なかなかイケるが少し油が重たい。
明日は落ち着いた食事が良いと思う。
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その5
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その5
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その5
9月2日~3日水曜・木曜 移動日
昼の便に間に合うよう、朝8時に部屋を出る。
実はこの時点でスペインの宿が決まっていない。
空港に向かう乗合タクシーの中で、予約を取った。
渡航先が確保されていないと入国出来ない事もあるのに、我ながら大胆だと思う。
今日からの移動はチリのサンティアゴからブエノスアイレス、アムステルダム、マドリッド、バルセロナと移動する。
アムステルダムでのトランスファーはこの旅一番のタイトなものでわずか60分しかない。
さらに到着が遅れ、実質35分程度でセキュリティーチェックとパスポートコントロール、それにアムステルダム空港の端から端への走破が課せられた。
汗だく到着し、なんとか乗り換えは完了。
てっきりヘルシンキやダラスのようにトランスファーはノーチェックで行けるかと思っていただけに、大変な労力を割かれた。

マドリッドに着くとそこから先は他社の国内線に乗り換えなので、一旦荷物を受け取る。
ところがいつまでたっても荷物は出てこない。
嫌な予感は的中。荷物のロストだ。
この時点では先ほどのアムステルダムでのトランスファーがタイト過ぎて間に合わなかったんだな、と思っていた。
だからマドリッドでバルセロナ行きのトランスファー待ちの間、にもしかしたら空港会社の手配でマドリッドまで届くかも知れないと思っていた。(FNM選手権の時みたいにね)
しかし夜のマドリッドに到着しても、荷物の受け取り場所や先に届いたものの中には私のものが無かった。
識別番号で問い合わせても、現在不明。
これは本格的に紛失したっぽい。
あの荷物の中にはココ達から貰ったプレゼントが入っている。何としてでも取り戻したい。
ひとまずもし48時間以内に発見出来たら滞在先のホステルに届けて下さいとお願いし、予約してあった乗合タクシーでホステルに向かった。
昼の時間帯であれば他に乗る人がいて単価が下がるのだが、あいにく遅い時間で私1人だけ。22ユーロの出費となった。
タクシー運転手に荷物を無くされたと話すと、うわぁそれは大変だね、こっちに家族はいるのかい?と心配してくれたりもした。優しい世界。
ホステルに着くともう遅く、近くの店でケバブを食べ、コンビニでシャンプーやボディーソープを買ってさっぱりとして就寝した。

GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その4
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その4
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その4
8月31日月曜
夕方まで丸一日寝て過ごしたら、かなり回復した。
日が沈む前に「Portal Magic」という店に向かい、トモハルらと合流した。
オーナーの粋な計らいでモダマス2のファントムドラフトが立ち上がり、モダマス2ドラフトを初プレイする事に。
白t青の親和をピックしたが、マリガン・スクリュー・フラッドが続き、一人だけマジックにならなかった。0-3。

夜は近くの高級住宅街のバーでご馳走になった。
バグみたいな量のつまみや、アルコールが高いモヒートにクラクラしながらジャスティンたちと最後の夜を楽しんだ。
チリのけん玉は日本のそれよりも玉がデカく、決めるのが難しい。
みんなが失敗するなか、2回で成功したのは運が良かった。
帰りのタクシーではトモハルが寝ちゃっていて、まるで電池が切れた子供みたいだな、と思った。


8月32日火曜
昼前に起きて、ラバドール(洗濯屋)に最後の洗濯をお願いしに行く。
すると仕上がりは明日だよと言われ、絶望&この世の終わりという表情をしたら何とか今日の夜までに終わらせてくれると言った。
嬉しかったのでチップをあげたら、喜ばれた。winwin。
それから最後のレストランJAPANに行く。
板場に居る内藤さんと布施さんに挨拶して、イカ焼きとアボカドロールを頼んだ。
ゆっくりと食事を楽しみ、最後の市内観光をして、洗濯を回収し、夕食の時が来た。
今夜はレグラルチームのメンバーがBerリグリアで私のお別れ会をしてくれるという。
ピスコサワー、チリワインのサングリアですっかり酔いがまわり、桃の酒をみんなで一気飲みした。まるで大学生みたいだ。
チリにも一気コールがあって、口上の後に机を叩きながら「エッ!エッ!エッ!エッ!」とコールが続く。
コーヒーと砂糖を混ぜたウォッカも面白い味で、帰ったら日本でも試してみたい。

それから店を変えて、テラスでピスコのアイスクリーム乗せというカクテルを飲んだ。
これも結構度数があって、ストローで飲むもんだから酔いが早く回る。
テラスは大学と安宿が多い地域にあり、人通りも多く、座って10分の間に歌売り・テラスとは関係ないつまみ売り・記念写真を売りつける奴・物乞いなどがひっきりなしに声を掛けてくる。
中でも歌売りは突然テーブルの横に来たと思いきや、我ら全員の無視のなか2分以上も粘って歌いきり、「なかなかだろ?」と言わんばかりのドヤ顔をして来た。高タフネスだ。
2曲目にいかれてもたまらないので、メンバーのマウリシオとジョーが小銭を恵んで退散させていた。
このテラスでは通行人の酔っ払いがビールをかけて挑発して来て、色々な客に挑発を繰り返す。
私と五月女さんが席を立ちあがったと思ったら、この酔っ払いの背後からバーの店員が挟み撃ちでボッコボコにしていて、ちょっとしたエンターテイメントだった。
警官も一部始終を見ていたけれど、非があるのは酔っ払いなので笑って眺めている。正義。

別れ際、リーダー・ココの発案で彼らからメッセージの入ったプレイマットを貰った。
かなりうれしい贈り物で、落ち着いたらメッセージを解読しようと思う。
みんなありがとう。

画像1:Portal Magicの店先から左を見ると雄大なアンデス山脈が見える。絶景。
画像2:月曜の夜に行ったバーの煽り文句。すごいなーこれ。日本だと責任追及されそう。
画像3:火曜の夜、みんなが連れて行ってくれたレグリア。今夜のレグリアにはジャズ演奏団が来ていて賑やかだった。
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その3
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その3
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その3
8月30日土曜
2BYE+スリープインなので指定の11:30ごろに到着したが、やはり進行は遅れており、余裕の構築タイムとなった。
今回のGPチリの参加者は799名、2BYEでスリープインを購入したのは私と齋藤プロの2名だけだった。
南米は大きな大会が少ないので、年間PWPを2250点貯める事が難しく、その影響もあってかBYE持ちの人数が他のGPよりも少ない印象を受けた。
構築プールはGP香港の時よりは人権がある感じで、これは2日目が見えるなと安堵したのがいけなかった。
早々と3敗目を喫し、6-3で初日落ちとなってしまった。
3敗後はエンジョイ勢と楽しくカジュアルな雰囲気でマジックが出来た。
2日目には残れなかったけれど、今日一日を最後まで余すところなく楽しもうというスタンスが卓全体にあって、勝利の栄光も素晴らしいけれど、それとは関係なく今この瞬間にプレイしているのが楽しいよねっていうのがとても心地いい。

9R後はリグリアに向かうが、この日も満席だったので2軒隣の「チーズの王国」という意味のお店に入った。
たいぞー君、五月女さん、齋藤プロ、バイヤーのジャスティン、それに私の5名で楽しい晩餐を過ごした。
このお店はホットプレートでチーズとふかし芋とハムやサラミ類を温め、溶けた所をいただく趣向で、焼きチーズフォンデュ的なものだ。楽しみ方はしゃぶしゃぶに近いかも知れない。
何も下調べしていなかったが、なかなかに美味く、当たりの店を引けて望外の喜びだった。
程なくして酔っ払いが2体生成され、トモハル&ジャスティンのウェイウェイムーブがとても面白い。
ジャスティンはこの店のウェイトレス・ダニエラをいたく気に入り、電話番号を聞き出して、翌日のBBQまで連れて来た。すごいアグロさだ。
ちなみに私がこれまで南米GPに参加するたびに会場で多くの人から「アーユージャスティン?」と訊かれ続けた相手がこのジャスティンだった。アジア系で眼鏡って所しか共通してなくて、さすがにさすがに。
こちらの方々にとってアジア系の人は珍しいから顔の見分け付かないのは分からないでもない。
…が、それにしても身長も髪型も髪の色も全く違うじゃん!

8月30日日曜
SSSのスタンに出ようと受付時間をちょい過ぎたくらいで会場に向かう。
どうせ南米、いつも遅れるんだから多少遅くても出られるよね?という認識でいたら見事にエントリーをはじかれてしまった。
と言うか、SSSスタンの人数が集まらなさ過ぎて、SSSシールドのみで行うという異常事態になった。
南米は通常営業時にパックが高いのでGPサイドイベントのエントリーはアドの塊で、本戦のリベンジ的な側面もあって参加者が見事にシールドだけに集まってしまった。
そういうわけで私がスタンダードをやりたくても叶わず、8人win-a-boxにエントリーしたが3時間経っても構築戦は成立の見込みが無い。
4名くらいまでは集まるのだが、皆しびれを切らしてキャンセル&払い戻しを行ってしまうため、なかなか8人が集まらないのだ。
これは最後の1人になりたがる南米人の気質と、参加費の支払い場所とイベントエントリー場所が100m以上離れている事が原因だろう。
サイドイベントの効率化には多くの障害が立ちはだかっていた。

2日目15R後に、たいぞー君宅のBBQにみんなで向かう。
齋藤プロは決勝ラウンド勝っているから、残ってるみんなで後からおいでと告げて、先に向かう。
会場のホテルから出ると昨日のダニエラが居た。
ジャスティンに誘い文句や翻訳の相談を受けていた経過を知っているので、100%ノーチャンスだと思っていただけに驚きを隠せない。
日本人感覚では推し量れない奇跡がそこにはあった。

ところでこの日は昼から体調が悪く、乾燥しているチリの空気にやられてか喉が痛いし体もかなりダルい。
夜には節々が痛くなって来たので、本格的に風邪が進行している。
チリの風邪薬を飲んで、BBQをつまんで、少し横になった。
チームのみんなが私のために用意してくれたワインを飲めず、本当に残念だった。

気付くとダニエラは帰っていたが、ジャスティンはまだ残っている。どんまい、ジャスティン…。
BBQの盛り上げ役はやっぱりトモハルで、昨日の比じゃないくらい場を盛り上げていた。
午前2時まで宴は続き、近所から「うるせーぞ!」とお叱りを受け、しぶしぶお開きとなった。
後で聞いたら、たいぞー君のお姉さんも「午前1時くらいから誰か殺そうかとおもった」そうだ。
みんな生きてて良かった。

そうそう、日曜日に取材されました。
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsan15/photo-essay-2015-08-30

画像1:チーズの王国、の焼きチーズ。この後ジャスティンのビートが始まる。
画像2:写真取材の風景。周りから見ると完全に痴女みたいになってて危なし。
画像3:GPサンチャゴ2015の風景。掲示場所が寄ってて狭かった。
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その2
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その2
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その2
8月27日木曜
ゆっくり起きようと思ったら、peachからセール開始のお知らせが来ていた。
そのため就航便を調べながら予算と旅の仮想計画を立てていると、いつの間にか現実味を帯びた内容になってしまい、昼過ぎくらいには3つの旅の予約が完了してしまった。
遅い昼食はホテルの近くの適当な安レストランに入って鶏のグリルとフライドポテト、パンという味はお察しの内容で満足度は低めで終えた。
それから服を買いに行き、冬物のクリアランスセールを漁った。
サンチャゴの服は繊維問屋が近くに多かった歴史からか、他の都市に比べてとても安い。
そして時期はそろそろ春になろうかという冬の終わり頃だ。
ウールのニットコートとか1000円くらいで買えちゃう時期だったのでついつい買いすぎた。旅行鞄がパンパンだ。
帰り道に露店のNUTS 4 NUTSでマニコンフィタードを買ってポリポリする。温かいのが最高にうまい。

夕方ごろ、アジア人街に薄切りにされた豚バラ肉を買いに行った。
この辺は初めて行く場所で、夜とかはちょっと怖いだろうなと思う。
アジア食品のお店を何件かひやかして、お目当ての肉を買う。日曜のアサード(BBQ)に使う用だ。
韓国人、中国人、日本人がスペイン語で商談している姿はちょっとした非日常で、なんとなく違和感がした。

夜になるとラミレス、たいぞー君とで地域で一番のイタリアンに行った。
ベジタリアンのラミレスが食えるものがあるのか心配だったが、逆に彼のほうに食べられるものはあるかと心配されてしまった。
たしか今のところ食物アレルギーは無いし、どんなものにも挑戦すると言ったと思う。
マルゲリータサラダは美味かったけれど、バジルパスタのソースはいまいちで、パセリソースのラザニアはとても良かった。
でも彼らは「ここはニョッキがおすすめだよ!」って言ってくれたのに、ニョッキのオーダーは私だけで「なんでだよw」と笑ってしまった。
殺人的な甘さのババロアを食べて店を出ると、帰り道に「Magic sul」というマジックショップに寄った。
全席80席、サンティアゴで最大だと思う。
平日の夜にも関わらず満席の大入りで、1階ではMTGのスタンイベント、2階ではYU-GI-OHのトーナメントが進行している。
面白いのはペアリングの掲示場所がお店の外にあるという点だ。
これだけの人口密度の場合、店内で掲示するより外に掲示した方がごった返さずに済むというわけだ。なるほど。
雨がめったに降らず、氷点下にもならないし、涼しい夜だからこそ出来るチリならではの工夫だなと思った。

8月29日金曜
GP1日目。
だが朝からというわけでなく昼過ぎに会場へ行き、レジストとサイドイベントに出た。
会場のホテル近くのフードコートは相変わらず酷い食事しか置いていない。
GP期間中の昼食は改善の見込みが無くて、本当につらい。
ところでサイドイベントではLCGPTに出たけれど、これがスペイン語で超大変だった。
まずカードのテキストが読めない。細かい所を確認したくてジャッジにオラクル見せてよって言っても「無いよ」って言われてしまう。
そしてデッキ登録用紙の並びがアルファベット順で並んでいるため、数字の並びが使えない。
確認にも登録にもかなり時間を使ってしまうし、負担が大きい。
とてもじゃないが快適にプレイできない。開催国の言語に精通していなければ、本戦は英語パックを選ぶべきだろう。
カードを読めなくてオラクルも無くて勘違いしたままゲームを進めてしまい、その勘違いで1没した後は、LCGPT以外のイベントは成立しなかった。
正確に言うと夜9時を過ぎて開催されたFoiled Againと、「遅割り」とでも言うべきかレイトイベント割引の8人win-a-boxが多くの参加者の狙いで、そのため夕方~夜までのイベントは非常に集まりが悪かった。

土曜に影響が出ないように早々と会場を後にし、世界のトップ25選に選出されたアイスクリーム「EMPORIO LA ROSA」で風味豊かなバナナアイスに舌鼓を打った。
そして夜はレグリアが満席だったため、野菜料理専門店エルウェルトで茄子料理を堪能する。
チリの茄子は皮が硬いので口に残るけれど、肉厚で豊かな身は滋味やみずみずしさに溢れる。
それにドライトマト、薄切りキュウリ、チーズを層にして香草とキャロットソースで仕上げたテリーヌは、前回来た時に虜になった一品だ。
こういう幸せに出会えると、遠征して良かったなと強く思う。
マロンペーストにヨーグルトソースが掛かったものと、パンナコッタのデザートは顎が外れるくらい甘く、ちょっと油断していたら地雷を踏む食後となった。
ともあれ、餌に等しい昼食とはうって変わって素晴らしい夕食を取ることが叶い、幸福度の高い一日の終わりを迎えた。

画像1:MagicSulの店外。ペアリングの張り出しを外にするという斬新なアイディア。
画像2:EMPORIO LA ROSAのアイス。上のバナナが下のドラゴンフルーツ的なやつより甘く、完全にオーダーの順番をミスった。この店は濃厚な味のものが美味しい傾向にあると思う。チョコ系も多く、次はそれらを試したい。
画像3:エルウェルトの茄子のテリーヌ。ここの野菜料理は凝っていていろいろ美味い。
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その1
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その1
GPサンティアゴ~マドリードの旅 2015 その1
8月25日火曜 移動日
浅い眠りから無理やり起きて、旅を始める。
今回は新千歳→ソウル→アムステルダム→ブエノスアイレス→サンティアゴという行き方を選んだ。
世界的に見てバカンスも終わり頃だし安いだろうと高を括っていたら、みるみるうちにチケットの値段が上がり始めたので慌てて買った。
ソウル経由という事でコリアンエアーのコードシェアだったが、機内食の選択を失敗した。
コリアンエアーでは米食のビピンバを選ぶのが板。選ぶ機会があったら、次は間違えないようにしよう。
その他の機内食では軽食でおにぎりをピックしたら、韓国のり+炊き込みごはん鮭マヨという不思議な組み合わせだった。このおにぎり、韓国のりを使っているせいで、塩とごま油で手が汚れる。おにぎりの海苔には日本の海苔が必須であると強く思った。

機内でビールクズを決め込んで映画やら音楽やらを堪能していると、あっという間にアムステルダムに。
嘘である。
めっちゃ長い時間にぐったりしながらオランダに着陸した。
アムステルダム空港ではチューリップの球根が土産物としてそこかしこに売っていたが、殆どの国には持って入れないと思うのだけど、商売として成り立つのだろうか?
まぁチューリップは世界で初めてバブルを生み出した商品なので、自己責任が現代にも付いて回ると言えばそれも納得が行く。
自己責任というか自己裁量の国、オランダらしい。

アムステルダムからさらに15時間、今度は夜のブエノスアイレスに到着した。
ブエノスアイレスの夜景は町全体がオレンジ色の街灯で統一感があって上空から見るととても綺麗だ。
人が住んでいるはずの地域なのにごっそり真っ暗な区域があって、それは頻発する停電かスラムのどちらかだろう。
その区画では夜の暗闇に覆われてどんな恐ろしい事が行われているかと思うと、治安という言葉の意味がリアルに感じられる。
上空から見下ろす機会を経て、夜の南米のスラムなんて絶対に行かないと心に誓った。

ブエノスアイレスでのトランスファーは機内待機かと思いきや一度降りる形になった。
セキュリティチェックの待機中にはボリビアと日本のハーフの一家と縁あってお話しながら過ごした。
ボリビアと言えば山が多く、ウユニ湖があったと思う。
短期間で移動すると高山病になってぐったりするそうだが、旅した人は皆口を揃えてウユニ湖の美しさを語る。強く願うわけではないが、いつかは行ってみたい。
ブエノスアイレスのセキュリティーチェックはガバガバで、それはマレーシアのLCCターミナルを彷彿とさせる。
アンデス山脈を越えるとそこはすぐにチリの首都サンティアゴだ。

8月26日水曜
昼のサンティアゴに到着すると、空港からは乗合タクシーのUS12ドルでHOTEL NIPPONに行けた。
荷物を置き、およそ2日ぶりのシャワーを浴びて、五月女さんのレストランJAPANへ向かう。
まぐろの照り焼きや大ハマグリの味噌汁など、お気に入りのメニューを堪能した後は市内の両替商へ向かった。
この日のレートはUS1ドル→702チリペソで、週末の670ペソに比べとてもペソ安だった。
海外GPのススメにも書いたが、平日の昼が一番ワリの良い両替が出来る。

その後はお決まりのSIMカード購入に向かう。
今回は空港で買わず、市内のキャリア店舗で買う事にした。
チリでもアルゼンチンでも基本的にはSIMカードはキャリアショップかカメラ等の電気部品店で買う。
ちょっと面倒なのだが、残高のチャージは買った場所では行えず、キオスクやコンビニみたいな薬局で付属の番号を伝えてチャージする。
その後に先ほど払った領収所を持って、アクティベートしてもらってチャージ完了。
今回はCralo社の4Gって書いてあるSIMカードをUS3ドルで購入し、US15ドルを入金した。1.3Gくらい使える計算だ。
ところがこの4G、通信回線の速度を言っている訳ではなく、チャージ上限の意味だった。なんて紛らわしい広告なのだろう。
Claro社の通信速度にはちょっと不満が残り、GP会場がホテルの地下だったこともあって、欲しいタイミングであまり機能しなかったため、次回はもう使わないだろう。モビスター社に戻ると思う。

午後8時にまたレストランJAPANで夕食を食べ、眠さのため早く床に就いた。

画像はまた今度。

画像1:レストランJAPAN(ハポン)のまぐろ照り焼き。ごはんがすすむ。
画像2:上空からブエノスアイレスの夜。ハッキリと灯りが消滅している区画があるのがわかる。
画像3:チリのKFCの飲物?ポップコーンにコーラを注ぐ??意味不明なので頼んではいない。
マジックチャレンジイベントvol.4 沖縄
マジックチャレンジイベントvol.4 沖縄
マジックチャレンジイベントvol.4 沖縄
先週末はマジックチャレンジイベントvol.4への参加で沖縄北谷町に行ってきました。
今回の開催店舗さんはCARDBOX北谷店さん、会場は海から徒歩五分でリゾートホテルがひしめくナイスロケーションです。
夏の陽気と気まぐれな天気に翻弄されながらも、沖縄ジャッジの主水さんに案内してもらってソーキそばを食べに行ったりとても楽しい滞在となりました。
すぐにでもまた行きたい遠征先に登録されました。

沖縄のカードショップには米兵プレイヤーが多く、日本の他の地域では見られないような割合で日本人と米国人が混ざり合い、和気あいあいと楽しくプレイしていたのが印象的でした。
沖縄に行く時には是非デッキを持って、ショップで米兵の皆さんとゲームをしてみて下さい。
ちょっとした海外グランプリに行った気分になれますよ。

さて、マジチャレの方はと言うと、受付時間にこれまで見たこともないような大雨。
地元の人としては普通だそうですが、傘をさしても地面からの跳ね返りでずぶ濡れになる雨なんてなかなか経験出来ません。
そんな心配をよそに会場には多くの参加者が集まって来ます。
拡張席を合わせた64席が満席になる大入りでの開催となりました。
友達で、親子で、カップルで。
あらゆる年代の方が集まって楽しい時間を過ごしていただけたかな?と思います。
たっぷり遊んで6時間。
市川プロとのガンスリンガーやお馴染みのじゃんけん大会など大いに盛り上がっていました。
気付くと外はもう夜の帳が下りています。
満点の星空…というわけには行きませんでしたが、スコールで洗い流された空気を胸に満たすのは何とも心地よかったです。
CARDBOX北谷店さん、主水さん、関係者各位の皆様、ありがとうございました。

マジックたのしー。
(kondohiさんのパクリスペクトです)

画像1:国際通りのでっかいオブジェ。観光客らしく撮ってみた。
画像2:店外の廊下まで拡張した席もいっぱいの賑わいです。
画像3:格内さんのリリアナコスプレ。エクステかと思うくらい自然なウィッグです。
GP香港 2015 その3
GP香港 2015 その3
GP香港 2015 その3
日曜
昨日の敗北が悔しかったのか、中島さんは「SSSシールド頑張ります!」と朝早くホテルを飛び出していった。
私はSSSスタンの方に時間を合わせ、意気揚々と開始するも第一回戦はさわけん。
「よし、さわけん殺してGPトップ4になろう!」とか馬鹿なことを言ってたら、稲妻の速さで0-3。
0-3?! 

2年ぶりくらいの0-3に唖然となっていたら、0-1-2という微妙な成績でドロップしたシャオが2HDシールドに誘ってくれた。
正直もう香港観光に行きたい気分だったが、2HDができる機会はそう多くないのでjoin
2HDはライフが多いこともあって、中盤後半の動きが勝負のカギとなる。
時間いっぱい考えた結果、白赤で序盤攻めるデッキと緑黒ランプで除去とレアを叩き付けるデッキを組み上げた。
アーティファクト生物のカネゴンみたいなやつを隣からパクトで奪わせて突然7ダメを飛ばす動きが強かった。
不慣れなせいもあって初戦は引き分けに終わったけれど、終始優位な盤面は揺るがず。
気が付けば3-0-1という好成績で終わり、オポが低いせいで3位だったが、優勝組と同点であった。
本戦もサイドイベントもあと一歩な成績だったが、楽しめたので非常に充実していたと思う。

ところでこの日は終わり頃にシャオにご飯に誘われたので、彼らを待つイベントが発生したがこれが非常に長かった。
その原因は上海CMの店舗に飾るの物をプライズモールからかき集めたり、ヴェリアナのサインアートだったり、ユエチェーがどこかに消えてしまったりしたからだ。
雨でテンションが下がりながらも、焼き串で食べた肉や海鮮はおいしかった。
中でも茄子の開き焼きと貝類が素晴らしく、この日も満腹まで食べてしまった。
ユエチェーとシャオの関係はビジネス上の繋がりもあるけれど、カップルとしては終わっているように見える。
いつ関係が終わっても不思議ではないけれど、パートナーから好かれる努力をするっていうのは大事だなと思った。

月曜
雨が降ったり止んだりする中、海老ワンタン麺の有名店を食べ比べする事にした。
香港島の中環駅の周りには、坂道と美味しいお店が多い。
沾仔記の海老ワンタン麺は、コスパがいいのと、海老ワンタンそのものの味が良い。
麥奀雲吞麵世家のは小ぶりだが、ここはスープに葱と海老の卵を使っているので非常に良い味が出ている。
麺はどこの似たり寄ったりで、細くて若干ちぢれた硬めの麺がお決まりだ。
暑いので許留山で涼みながら食べたマンゴースイーツの盛り合わせはとても美味い。

夜はジョーダンに戻って點點心點心專門店で点心を食べた。
黒きくらげの唐辛子和えはゴマダレに絡めて食べるスタイルで、一風変わっているが中々イケる。納豆みたいなのを使っているので部分的に匂いがキツい。
牛肉団子蒸し、海老シュウマイはお店特製の酢醤油で、茄子つみれ揚げとローカルビールで晩酌。ダイエットは明日から。
グルメ的には高いお店で食べるより、B級のおいしいお店に行った方が満足度が高い。
えっ?この味でこの値段?というのが高い店と安い店の両方でそれそれ逆の意味で起こるからだ。
やはり点心は人生を豊かにする。
マッサージ店でオイルマッサージを受けて、幸せな気分で就寝した。

香港も3度目、だいぶ地理も分かってきたので快適に過ごせるようになった。
次回があれば、もう少し早く宿を押さえて出費と部屋のクオリティバランスを調節したい。


画像1:日曜の夜、串焼き屋で食べた生牡蠣。8月のこの時期に挑戦するのは正気の沙汰じゃない!でも日本と安全基準が違うからリスキーだけど美味い!
画像2:海老の乾燥卵がふりかけられた、蝦子撈麺。スープ別添え。美味い!!
画像3:許留山のマンゴー欲張りセット。右下のココナッツマンゴー餅は幸せの味。
GP香港 2015 その2
GP香港 2015 その2
GP香港 2015 その2
金曜
昼前に会場に行き、LCGPTに出る。
プールはまずまずの緑赤でレア装備もあり3勝くらいは出来そうだ。
…と思いきや、いきなりの1没。
なんじゃそりゃーと愚痴りつつ、会場で色々な友人とおしゃべりして気付けばもう夕方。
中島さんはLCGPTで決勝戦まで残っていたが、惜しくも敗退。2BYE獲得ならず。
夜は中島さんとジャッジの藤井さんとで尖沙咀あたりで夕食を食べる。
この日の小籠包は昨日のよりおいしく、海老の蟹みそ和えとか麻婆豆腐など満足度が高かった。
その後、お外で軽く一杯ひっかけながら近くで買ったケーキを食べる。
が、このケーキ、箱に入れてくれるのかと思いきや、手提げビニール袋に直接入れられた。保冷剤も無いし、他の客もそのように受け取っているのでこれは文化なのだと思った。
ケーキの味はいまいちだったが、異文化に触れたので良い体験になった。


土曜
朝はホテルの近くの麺屋でワンタン麺をすする。ここのウェイトレスさんが可愛かったけれど、ワンタン麺の味は普通だったので再訪することは無かった。
スリープインスペシャルを買っておいたおかげで昼前からのんびり会場入りをする。
プールは緑を軸にした構成で白を2色目にしたが、デッキリストを提出後に緑青にすべきだったと反省。
急いで青のカードもスリーブに入れて変身サイドを組み上げた。
緑白でダメな理由は、バットリが1枚も無く、戦闘は装備品1とオーラ3頼りという構成になってしまったため。
一旦守勢に入るともう捲る糸口が無いのだ。
しかしこんな弱いデッキでも昨日とは打って変って気付けば6-0-1とかなりの好成績。
あ、あれ?と思いながらラウンドを重ねるとR8でフィーチャーテーブルに。
チームミントのYam, Wing Chunの酷く強い赤黒におもちゃにされて早々に終了。
R9もチームミントのKuo, Tzu-Chingで1-1で迎えた3ゲーム目、Kuoのバンザイアタックに対して「thinking」と言おうとしたら口から出た単語は「take」
Kuoの打点は盤面で9、私のライフも9、Kuoも私も「えっ?」と表情が変わり、あー…とどうしようこれ状態。とりあえずジャッジ呼ぼうと言って、状況説明すると宣言の取り消しは行われずそのままゲームは終了。
盤面だけではチャンプブロックして返しでフルパン勝ち…だったんだけどなぁ…
終了後Kuoの手札と相談すると返しで勝ち切れない動きだったので、勝ち確を逃したわけではないけれど、何とも安い幕切れとなった。
110位までが2日目で、112位の自分は2日目ならず。

中島さんは序盤に3敗すると仕事の電話がかかって来まくるせいで、ホテルに戻って仕事に励んでいた。
せっかくのGPなのにかわいそうに…。

画像1:金曜の晩餐。なかなか美味しかった。中島さんゴチです!
画像2:土曜のメインデッキ。硬いけど、突破力は装備品頼み。
画像3:土曜のサイド後からの緑青。レアは使うと気持ちいいもんです。このデッキも緑白も黒赤ハスクにはとても弱い…
GP香港 2015 その1
GP香港 2015 その1
GP香港 2015 その1
水曜 移動日
香港エアラインに乗ると、蕎麦・パン・焼きそばという炭水化物コンボを食らった。
この組み合わせのメニューを決めた奴は狂ってる。
香港に着くと失ったオクトパスカードを発行して、SIMカードを買った。
SIMカードは115HKD(2000円弱くらい)で8日間4GBってやつ。空港で買うとちょっと高いけど、アクティベートまでしてくれるのでお手軽感あっていい。
ATMでお金をおろしてバスに向かう。
A21路線に乗るのがいつものムーブだが、ホテルまでの無料シャトルバスがあるそうなので探すと全然見つからない。
仕方なく有料バス乗り場に向かった。
E23乗り場に向かおうとしたら「その路線は運行が遅いよ」と言われ、仕方なくいつものA21路線に。
最初からそうしていたらもっと早くにホテルに行けたのに。
33香港ドルをオクトパスで払って1時間ほど揺られてジョーダン駅に着いた。
今回はジョーダン駅の真上のホテル。
部屋に入ってびっくり。香港にしてはかなり広い。この2/3の広さで良かった。
お値段もそこそこなので、ゆっくり休もう。
夕食は尖沙咀に向かう途中のお気に入りの食堂で食べる。
夜なので、魚のすり身と米粉麺の優しいやつと茹でた菜の花。
お腹が満たされ、いい気分でホテルに帰った。


木曜
昼から香港島でシャオと彼女のユエチェーに会う。
少し遅いお昼ご飯にダチョウ料理を食べに行き、奢るよ!と言ったら3人で1300HKD(約22000円)も取られてびっくりした。
いくら物価が高い香港島とは言え、円安の凄さをモロに食らった感じだ。
味の方はうまいけれど、正直値段に見合ったものでは無いと思う。
ここではB級グルメに位置されている物の品質が高く、庶民料理を選んでもとても満足できる。
ユエチェーは背が低いのに気が強く我儘で、中国ではよくいるタイプだ。彼女は食事が始まると5分もしないうちに「お腹いっぱい、もう飽きた」と言い出して箸を置き、スマホいじりに興じた。

食事が終わりお暇しようとすると、ユエチェーが「香港ディズニーランドに行きたい」と言い出したのでお付き合いする事に。
正直私はそういう人混みの多いところは苦手で、帰りたい気持ちもあったが夜に合流する予定の同室の中島さんとの時間まで暇だった事もあり行く事に決めた。
香港ディズニーランドは日本のそれと比べてクオリティーが若干低いと感じる。至る所に青空喫煙所があり、煙たいのも残念だ。
しかし遊園地として見れば、乗り物は意外にスピードが出ていて怖いし、暑ささえ何とかなれば平均待ち時間が20~30分なのも短くて好感が持てる。
特に新しいジェットコースターのGRIZZLY GULCHは見ため以上に怖さがある。これに先に乗ってしまったのでスペースマウンテンが若干物足りなくなってしまったくらいだ。
アナ雪村という新しい場所は今日のチケットを配り終えた為に入場出来なかった。
7時間ほどで全体のアトラクションを回ったが、多くの子供らに混ざってit’s a small worldに乗った時、全然楽しく無かったので「ああ、少しは大人になれたのかな」と思った。
ちなみに女の子のセルフィー(自撮り)は文化として広く浸透していて、私が気を利かせて「2人の写真を撮ろうか?」と言っても「不要」と言われたのにはショックだった。シャオも傷付く様子は無い。
趣味=セルフィーって女性は多く、自分にしか興味が無い。中国の女性は自分に自信があって、どこまで行っても「私が私が」って感じなのだ。

ホテルの地域の違うシャオ達とは地下鉄尖沙咀で別れ、どうしても小籠包が食べたくなったので鼎泰豊へ行った。
ところが香港の鼎泰豊は本店のに比べバカ高く、味も同水準とは言い難い。
空腹でなければとてもじゃないが残してしまうだろう。
食後にスイーツショップ許留山のマンゴーミルクあずき入りを飲みながらホテルへ帰る。あずきの量が多すぎてなかなか吸えず、強く吸うと喉に入ってしまいしこたまむせた。
道端で咳とも、くしゃみとも、しゃっくりとも似つかない何かを2分ほど繰り返したのち、鼻からあずきが出てきて一命は取りとめた。
次回からあずき入りは頼まないことにしよう。

画像1:泥くさいレモンティー。
画像2:ダチョウ料理。再訪は無い。
画像3:香港夢の国。日本人の観光客とカジュアルトーク。
GPブエノスアイレス 2015 その7
GPブエノスアイレス 2015 その7
GPブエノスアイレス 2015 その7
6月29日(月)晴れ
この日はお土産探しと観光の日だ。
マテ茶とか珍しいものを探しに行ったが、メインになったのは観光だった。
まず美術館に行く。MALBA美術館ではラテンアートをたっぷりと鑑賞出来て、目がチカチカしてしまった。
それから国立美術館にも行ったが、あいにくここは改修中とのことで入場出来ず。
次いで昼飯は適当な店に入り、適当なメニューから選んだ。ブエノスアイレスのレストランはどこも美味いな!という謎の合意が出来上がり、気が抜けていた。
Wokと書いてある鶏肉の炒め物は美味しくなくて、もう絶対に頼まない。給仕も遅かったし、酷い店だった。

まずいランチに2時間以上もかかったが、夕暮れ時には五月女さんとたいぞー君のリクエストで本屋へ寄った。
南米では工業製品がどれも高く、その中でも本は非常に高価なものだ。
製紙技術と出版形態と流通の関係で、どの本も非常に高くなっている。
ハードカバーの本はどれも300~600アルゼンチンペソ(約3千~6千円)くらいで売っていて、文庫本なども100アルゼンチンペソ(1000円)を切ることは無い。
それでも尚、税の関係でアルゼンチンの本は安いと隣国から買い求める人が来るほどだ。
日本の物価からするとあり得ないのだが、五月女さんやたいぞー君も地元チリのお土産には本を買っていた。
ちなみにこの本屋「El Ateneo」は元劇場だった場所を居抜きで使ったオシャレな店で本屋界ではちょっとした有名店だ。
本屋マニアなら一度は行ってみたいと思ったり、ローカル志向の観光コースに取り入れられるポイントである。
そのせいなのか店内には韓国人のグループが観光で訪れていて、彼らは大きな声で叫んだりフラッシュ撮影をしたりとやりたい放題だった。
せっかくの良い雰囲気が台無しで、地元の一般客から「黄色い猿は迷惑だな」という視線を向けられてしまった。
違うんです、僕らは彼らとは…と言っても見分けなんか付くはずも無く、こんな所でも中韓は…と感じずには居られなかった。
この記事を読んでくれた人に言いたいのは、観光に行く際にはどれだけ興奮しても、どうかその場所に適した態度で振舞って欲しいという事。
自分を含め、人がレッテルを張るのは仕方のない事だから、せめて良いレッテルで張ってもらおう。

一旦宿に戻ると、悲しいことがあった。
我々の荷物が開けられていて、ラミネスと私が荷物と現金の一部を抜き取られていたのだ。
犯人は疑いようもなく清掃人だ。
五月女さんが金曜に戻ってきた時に、鞄のナンバーが変わっていた事を思い出した事ではっきりした。
掃除の度に鍵番号を調べられ、特定されていたせいで、たった1度鞄に現金をしまったタイミングで抜かれてしまった。
フロントと清掃人は労働階級が違うので、苦情を入れたところで戻っては来ない。
今後の勉強料として受け入れるしかなかった。

この夜はアドリアンに教えて貰った最高の店「Cabaña Las Lilas」に行った。
ラミネスは連日の外食疲れで食事を受け付けないと部屋に戻ったので、五月女さんとたいぞー君と私の3人で行く。
ディケ川を見渡す夜景という絶好のロケーション、1つのテーブルに複数のギャルソンが給仕のタイミングをしっかり把握し、ワインも肉もパンもチーズも素晴らしかった。
やはり給仕のレベルが味の目安になるのだろうか。
食べたい牛ヒレは無かったけれど、肉の管理と焼き加減は最高で、気分もお値段も最高だった。
気軽に行ける範囲にあると通ってしまうので、日本に無くて良かった。


6月30日(火)晴れ
帰国日。夜まではパレルモ地区へ探索へ行く。
オシャレオシャレと聞いていたパレルモ地区は服屋ばかりで興味をそそる雑貨屋などは少なかった。
たまに雑貨屋を見かけてはメイドインチャイナとかUSAにがっかりし、値札を見ると二重にがっかりするを繰り返した。
昼から原因不明の刺すような腹痛に悩まされる。恐らく水に当たったのだろう。
日本以外ではボトリングしてある水だからと言って、新鮮で衛生であるとは限らないのだ。
この日はあまり美味しい食事には出会えなかった。
お土産のマテ茶を鞄に詰め込むと10㎏を優に超えてしまい、「これは税関で違法な葉っぱを疑われそうな量だな」と言うと、ラミネスはゲラゲラ笑っていた。

夕方ごろ空港に向かおうとすると、ひどい交通渋滞に遭遇した。
この日は夜からアルゼンチン代表戦が行われ、それとは別に学生デモが大通りで行われていた。
タクシーでLEON社のバスセンターに向かおうと思っていたけれど、交通止めと大渋滞のポイントを2度も通過しないと行けないため、そのまま空港に向かう事にした。
10ドルをケチるより空港までの安全を優先させた判断は正解だったようで、6-1で勝利したアルゼンチン代表の試合を空港で眺めていると市内は酷い事になっていたようだった。
大興奮のブエノスアイレスを背に飛行機はアルゼンチンを飛び立った。

画像1:本屋「El Ateneo」はそこにいるだけで楽しい。地下は児童書のコーナー。
画像2:美術館の地下にも本屋があって、とてもオシャレ。
画像3:Cabaña Las Lilasのスターター。一人80ペソ(約800円)なんだけど、茄子のマリネが美味すぎて無限に食える。
GPブエノスアイレス 2015 その6
GPブエノスアイレス 2015 その6
GPブエノスアイレス 2015 その6
6月28日(日)雨
この日は嬉しい事がいくつもあった。
まずSSSで五月女さんがベン・スタークに勝った。しかもリミテ(シールド)で事故によらず、だ。
次にレグラルチームのリーダー・ココがGPトップ8に残った。
彼はこれにより生涯2度目のプロツアーに参戦がする事が決まった。
結果を聞いた時は我が事のように喜んでハグをした。
そして、海外GPで行われるジャッジングの「幅」にも触れた。これはジャッジ向けの話題なので、このDNで詳細を語るのは適切では無いかも知れない。
さらに今しがた起こったアサルト案件の話を詳しく聞けた。
おまけに大口取引がまとまって財布に余裕が出来た。

夜の食事ではクロクロが臨時休業だったため、近くのレストランに入った。
そこで食べたエンパナーダ(挽肉入りの薄皮パン)の味は生涯最高エンパナーダを更新した。
ラミネスが「冷えたエンパナーダなんか食えたもんじゃない」と、いつも頑なに拒否していた理由が分かった。
出来たてで熱々の湯気が出るようなエンパナーダは本当に美味い。デザートをキャンセルして、思わずおかわりしたほどだった。
レグラルチームのみんなとは昨日より少し距離が近くなったようで、チームTシャツを作ったらぜひ着てくれよ!と言われ嬉しかった。

画像1:日曜唯一のスタントーナメント(非SSS)。柱にテープがくっ付かないので持って掲示。このジャッジは明るくてトーナメントの雰囲気がめちゃくちゃ良かった。
画像2:チケット制のプライズプール。4-1で沢山プライズ貰いました。
画像3:この日もレグラルチームと食事。この店のエンパナーダは神。
GPブエノスアイレス 2015 その5
GPブエノスアイレス 2015 その5
GPブエノスアイレス 2015 その5
6月27日(土)雨
アタルカモノレッドで6-3。
bye2から赤単4回、アブザンアグロ2回。R9はバブルでアブザンt赤ドラゴンに当たり、ドロモカの命令3発×2ゲームをねじ込まれる悲しい最後だった。
まぁこれもマジックだ。

夜は五月女さんのチームメンバーと合流して晩御飯を食べに行く。
その店は奇しくもたいぞー君の上司がアルゼンチンで薦めるレストランで、非常に期待が持てる。
ジャガイモ料理専門店で、風船のように膨らんだ揚げジャガが出てくる店だった。味もなかなかgood。
たっぷりのグリル野菜とジャガイモ料理、牛肉の各部位の炭火焼が美味だった。値段も良心的だ。
赤肉もはもちろん、小腸やタン、レバーに横隔膜など、どれも本当に素晴らしかった。

五月女さんのチーム名は「レグラルチーム」という。
日本語に訳すると普通とか凡人って意味だそうだ。
リーダーのココはスキンヘッドで強面だけど、中学高校の歴史の先生をやっている。
浅黒の肌のマウリシオはネグロ(黒)というあだ名で、差別発言じゃねーの?と心配になったけれど、それはチリのコミュニティでは良くあるポジションの呼ばれ方らしい。例えば女の子のグループでは一番痩せている子にデブという愛称を付ける…そういうノリだ。彼はワインに詳しくて、晩餐のワインチョイスは彼に任せればハズレ無しだった。
むちむち体系で色白のフアンと、スモーカーのデスキーの2人は理知的で、年齢的にも少し上の大人だ。このチームは彼ら2人で立ち上げたらしい。
みんな大人でお互いを尊重し合っているので、音楽性の違いから解散という事にはならないだろう。
人間性の成熟した、良いコミュニティだと思う。
彼らのスペイン語会話から知っている単語を聞き出し、何を会話しているか追いつく作業は非常に楽しいものだった。

画像1:レグラルチームのみんなと。
画像2:野菜のグリル。味付けは塩や胡椒、スパイス入りの香草油なんかをかけて食べる。
画像3:この店の肉料理盛り合わせ。小腸がねっとりとした食感で美味かったなぁ。
GPブエノスアイレス 2015 その4
GPブエノスアイレス 2015 その4
GPブエノスアイレス 2015 その4
6月26日(金)曇りのち雨
昼前に起床し、のんびり会場に向かう。
この日は取引オンリーの日と決めていた。
だってラストチャンストライアルは必要無いし、オンデマンドのサイドイベントは全然立たないし、Foiled Againはスペイン語だけど欲しいカードは7月のパスと8月のセーラムヴィジョンなので、全く魅力が無い。
しかもスペイン語のFNMプロモは五月女さんが集めてくれるし!
そんなわけでずーっと取引取引&取引。
この会場に多くの人が集まってくれるならもっとボロいんだけど、自分の出来る最大効率で頑張った一日だった。
大口も掴めたし、今後にも繋がりが持てそうで本当に良かった。
スペイン語の数字は中々慣れない。もっとスムーズに出てくるようにならなくては…。

取引の合間にL3ジャッジのアドリアンエストウプと会った。
彼とはGP千葉の時にちょっと繋がりが持てて、今回のGPブエノスアイレスにも行くよと伝えてあったので、おお~久しぶり!と快く迎えてくれた。
俗「ねぇねぇ、美味しいお店を探してるんだけど…」
アドリアン「予算はどのくらいかな」
俗「シエン(100)」
アドリアン「100ペソ(約US8ドル)か…うーん…」(アルゼンチンではマクドナルドの平均予算がUS10ドルです)
俗「いやいや、US100ドルです」
アドリアン「ファッ?!マジで言ってんの?」
俗「はい。本当においしい物を探しています」
というやり取りの末、いくつかの飲食店エリアを推薦してもらった。後日教えて貰ったエリアを攻めよう。

この夜は会場近くのレストランcloclo(クロクロ)に行った。
去年、人生で最も美味いヒレステーキを食べた店だ。
店に入ろうとすると「ここは通路じゃない、出ていけ」と言われ、「はい。ここで食べたいのですが」と伝えると、「?!…失礼しました。どうぞ」と通された。
どうやら浮浪者と勘違いされたようで、きっと我々の格好がみすぼらしいからだろう…。
前回食べた神の牛ヒレはメニューから消えていて、各々が別のメニューを頼んだ。
味は悪くないが、盛り付けや味付けからシェフが変わった事が伺い知れた。
あの味に再び出会えなかったのは残念だったが、それでも味は中々に良いので、たいぞー君は後日も晩御飯に困った時は「クロクロ行こうよー」と言っていたくらいだった。
ちなみにこの夜はコパ・アメリカ2015という南米の国別サッカー大会の準決勝で、アルゼンチン代表戦だった。
とーっても上品なレストラン・クロクロでもプロジェクターに代表戦の中継が映されていて、点を取る度にホールには拍手が溢れていた。
勝利が決まった時などは、オシャクソ紳士淑女がウェイウェイ言ってて、高級レストランだったのがまるで居酒屋に早変わりだった。
試合の途中では給仕達もそわそわしっぱなしで、やはりサッカーは南米人たちの最大の関心事なのだ。
チリ対アルゼンチンがこの日じゃなくて本当に良かった。


画像1:会場のテント。一番明るい所でこれ。酷くライトが眩しいか暗い所しかない。照明レベルはかなり悪い。
画像2:木のチップで出来たクラフト型トークン。お土産にしたかったけど高過ぎた。
画像3:clocloのステーキ。去年ほどの味では無くなっている。盛り付けセンスも落ちた。うまいけど。

GPブエノスアイレス 2015 その3
GPブエノスアイレス 2015 その3
GPブエノスアイレス 2015 その3
6月25日(木)
水曜深夜には五月女さん、たいぞー君、ラミネスが宿に到着した。
寝ぼけ眼でラミネスに初めましてと挨拶して、一同すぐに就寝する。
木曜の昼にはGPチリ2013チャンプのナバス君も合流して街へ出かける。

みんなとりあえずまずは両替したいという事で、昨日も行ったマイアミ通りに向かう。
何名かに聞いて良さそうな呼び込みに付いて行ったら、過去最大級の厳重なセキュリティーの場所に連れて行かれた。
狭い螺旋階段を上がり、小さな部屋に入るとそこには数名の男たちがいた。
その中でも中心にいる男が暗い室内なのにレイバンサングラスで、花柄の派手なシャツ、ジャケットの内ポケットに右手を入れたままだ。今日は晴れなのに左手は意味ありげに傘を握っている。どんな仕掛け傘だよ…それ…。
全員で入ろうとすると「一人づつ入れ」と言われる。
これは…ヤバい。完全にマフィアとかそれ系のアレだ。
脳内の危険アラームが鳴りまくったので、いや止めよう帰ろう場所を変えようと皆に提案すると、呼び込み役から「…わかった。全員入れ」と許可が下りた。
ドキドキしながら待つと、次々に客が入ってくる。
私たちの番になり慎重に両替を済ませると、先ほどのレイバン男がゆっくりと動き出した。
心拍は最高潮に達し、誰しもが最悪の想像をした瞬間、彼はついにジャケットから右手を出す。
その手には黒い、黒い、…黒い?財布が。
おい!お前も両替待ちの客かよ!と全員で突っ込んでしまった。

両替の後は街を散策する。
街角で売っているナッツに砂糖を絡めて熱したお菓子「マニコンフィタード」というものを買ってポリポリ食べる。
30分くらい散策して、ベジタリアンのラミネスと雑食の我々が共に食べられる店を探した結果、そこそこ歴史のあるピザ屋で昼食を食べる事に。
内装に歴史は感じるものの店内は綺麗で、何より給仕のおじさん達がしっかりしている。
ダラダラとせず、南米にしては珍しくキビキビ働く。こういう店は当たりが多い。
バカみたいにデカいピザとミラネサ(アルゼンチン風とんかつ)が出て来たが味は良かった。

お腹がいっぱいになった我々は観光名所であるパレルモ地区の南にある日本庭園に向かった。
パレルモへはタクシーを所望したが、他メンバーの要望により地下鉄に。
相変わらず地下鉄は安かったが、去年と比べて少し値上がりしていた。
そして地下鉄は満員であり、非常に暑い。
目的地まで8駅、汗だくになりながら耐えた。
これを踏まえて他メンバーも「もう地下鉄はいいや」という感想を持ってくれたようだ。
夕食もほどほどに早めの就寝とした。
一日中歩き回った事、両替所で命の危険を感じた事で、思った以上に疲れがあった。
体内時計も現地時間に合致しておらず、無理せず休んだ。

画像1:ミラネサ。とんかつの上にオリーブ、トマト、ポテトフライが乗る。トマトベースのソースやチーズをのせたり、店によって様々。
画像2:地下鉄駅の風景。人の心を不安定にさせる絵が多いのは南米共通。
画像3:カフェやレストランが多い街の一角。映画館やショーの舞台も。

1 2 3 4 5 6 7 >

 
俗

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索