GP東京に参加された方もそうでない方も、ゴールデンウイークは楽しめたでしょうか?
お久しぶりの今回は「延長ターンに入るということ」とうテーマで1つ記事を書こうと思います。
最近ではマジックの裾野が広がり、多くの方がGPを楽しんでいます。
すこし前は遠征というとガチ勢だけのトーナメントという印象でしたが、現在のGPやBMOなどの大規模イベントには様々な習熟度の方がイベントのお祭り感をエンジョイしていますね。
それは自体はとても素晴らしいのですが、ここ最近は初心者・中級者・上級者間でそれぞれが考える「当たり前」の感覚にズレが生じ、コミュニケーションエラーが発生する頻度も増えてきています。
どちらが良いとか正しいとかが大切なのではなく、全ての問題はお互いに歩み寄る事で円滑に解決します。
決して「自分が考える快適なプレイ環境」を相手に押し付けたりせず、相手の事を考えた方法で解決に向かいましょう。

今回はその中の1つである「延長ターン」についてです。
まず大前提として覚えておいて欲しいのは、ほとんどのデッキは適切なプレイ速度で勝利へ向かえば制限時間内に終わるという事です。
延長ターンに入るという事は、あなたか対戦相手、あるいは両方のプレイが遅いのです。

マジックは時間を無制限に使えば適切解にたどり着けるゲームです。
しかし対戦ゲームなので限られた時間で自分の解を相手に提示しそれに応え続けなければいけません。
その時間はマジックオンラインなら一定量が定められており、オフラインではラウンドの制限時間によって定められています。

ではオフラインの場合、時間内であれば自分の手番でどのように使っても良いかというと、それは違います。
現在のところ、どの行動を何秒以内に終えなければいけない、という数字上の指針はありませんが、何が遅いのかは示すことが出来ます。
それは50分の制限時間のうち3ゲーム行うとして、サイド&シャッフル2回を各3分以内、1ゲームは15分もかけられないという事になります。
1ゲームの半分が自身のターンとして進行するので、自分のターンは長くても7分半程度です。
戦闘も含めて1ターンに1分も使っていては絶対に時間が足りません。
1ゲームが終わってみて、残り時間が30分程度なら急ぐ必要があります。

もし自分の直近10戦のうち3回以上の頻度で制限時間を迎えた場合、プレイ速度は遅いと言えます。
多くの適切なプレイ速度のプレイヤーが制限時間を迎える頻度は10ラウンドに1回あるかないかです。
「対戦相手やデッキの組み合わせが…」というのは関係ありません。
ロングゲームになりそうな場合は序盤~中盤のプレイ速度を速め、終盤の勝負を決定付ける選択を妥当な時間内に行えば良いからです。
ゲーム中は多くの情報を処理するため、プレイヤー視点だとあっという間に時が過ぎます。
ですから「いつもの半分の時間で判断を下す」くらいの感覚でプレイするのが丁度良いでしょう。

また客観的事実として片方のプレイヤーだけのプレイスピードが遅く、多くの時間が過ぎた場合も両者に責任があります。
競技イベントでは「ゆっくりだな」と感じた時点でジャッジを呼び、プレイ速度がOKなのかチェックしてもらいましょう。(稀に手が足りない等の理由で応えられない場合もあります)
ジャッジは過ぎ去った時間をもとに戻すことは出来ませんが、現在進行中の行動について適正であるかチェックする事が出来ます。
大切なのは選択を早め、時間を使い過ぎないようにする事です。

それでも制限時間が過ぎ、延長ターンに入ってしまった場合は、これまでより早い速度でゲームを進めるよう心掛けて下さい。
よく勘違いされる事として延長ターンに入った場合、そこからのターンは保証されるので各リソースの確認などで時間をゆっくり使って構わないと思っている方がいます。
ですがこれは間違いです。時間のかかるプレイが積み重なったから延長ターンになってしまったので、むしろそれまでより手早く進めて下さい。

延長ターンに入った時、あなたが攻撃できる回数は通常2回か3回だけです。
例えばコントロール対決でクリーチャーのいない更地状態でライフがお互い潤沢にあるとします。
そこからどちらも2~3回の攻撃でゲームが決まらなければ、それはID(同意の引き分け)を提案するのがスマートでしょう。
絶対に勝負が着かない5ターンに時間を使うより、手早く引き分けて小休憩を挟む方が次のゲームに集中出来ますよね?

GPTやPPTQでは遅いプレイには「警告」が伝えられ、その場合もプレイ速度を早めなくてはなりません。
また遅延行為と判断された場合には失格となります。
懲罰が下されるという事は、同時に保護されるという事でもあります。
このような事態に至る前に、時間には気を配り、時にはジャッジを呼んで適切な時間をキープして下さい。

これらのことをマジックを始めて昨日今日の初心者には優しく伝え、中級者以上は自分のプレイ時間がどうなのか定期的にチェックしてみましょう。

PWP算

2016年4月5日 Magic: The Gathering
「ジャッジを遂行する」「BYE2ラインも守る」
「両方」やらなくっちゃあならないってのが「PW」のつらいところだな
覚悟はいいか?オレはできてる

DNではお久しぶりです。
そういうわけでジャッジになって2年目の現在ですが、レベル2になってもBYE2ラインのPWPを目指しています。
3年くらい前はPWP2250なんて1か月半くらいで叩きだしている生活だったので、それに比べたらかなり穏やかになったものです。
とは言ってもPWPの年間2250点は田舎マジックではなかなかに到達しづらいものでして、大好きなFNMはもちろんプレリやゲームデーも出てかき集めています。
しかしプレリなんかはお祭りですのであくまでもエンジョイしながら、ですね。
それよりも最近はGPTやPPTQにプレイヤーとして顔を出す機会が増えました。
先日は運良くRPTQの権利も手に入りまして、5月末は国内で参加しようかと思っています。

主題に戻りますと、今年のPWPは現在1800ちょうど。
5月末のRPTQ終了時までに2250ですから、あと450点ですね。
ここまでにGPバルセロナとPPTQが最大6回程度残っています。
GPバルセロナで大勝出来ればうれしいんですが、海外GPはサイドイベントの回転率がゆったりめなので本戦で負けが混むと厳しいところ。
それに序盤のPPTQでスルスルと勝ってしまった場合も、決勝でトスしなきゃならない状況があるかもしれないのです。これも辛い。

マジックに使う時間の7割以上はジャッジ活動に使っているいま、ふわふわとしたマラソンをもう少しだけ続けて行く所存です。
俗

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