今日のは大会などに全く関係のない駄文ですので、戻る方が時間が有益に使えます。
復帰して約3ヶ月、思う事がある。
それは「ミラディンの傷跡」というセットはなんともシケたセットだということだ。
最近、日本語公式にマークローズウォーターの「セットデザインとは?」みたいな翻訳記事が数点アップされたけれど、あれは「ミラディンの傷跡ってセットを頑張って作ったからみんな褒めてね!」「そんでいっぱい買ってね!」というようにしか読めない。
かなり斜に構えた解釈だとは思うけれど、ミラディンの傷跡というセットは大型エキスパンションとしては売り上げの低迷するコケたセットになると思う。
それはなぜか。
二次販売店層が喜ぶようなシングルカードの値段にならないからだ。
別の言い方をすると、構築環境に与える影響が以前の大型エキスパンションに比べて格段に弱い。
スタンダードをはじめ、エクテン、レガシー環境下で数あるアーキタイプのスロットに食い込むカードが多いか少ないか。
新しいアーキタイプを生むカードが追加されるセットかどうか。
これをもって良いセットとそうでないセットの線引きだと考える。
そしてこれは恐らく、良いセット=いっぱい売れた、そうでないセット=あんまり売れなかった、という乱暴な決め付けが実はそう間違っていないように思えてならない。
ゼンディカーは対抗色フェッチランドで全ての構築環境に大きな影響を与えた。
M11は悪斬の天使の再録と原始をはじめ各種のタイタンでスタンダードの基準を現在も示している。
悪名高いミラディンだって、無視出来ない売り上げを出した。
しかしミラディンの傷跡は構築環境にとって箸にも棒にも引っ掛からないセットだ。
使えないカードが全く無いわけじゃない。
しかし大型エキスパンションに求められる役割というのは、構築環境におけるキーワードを軸にした新アーキタイプの出現である。
これ以外に優先して求められる役割があると力説しても、それは欺瞞にしか聞こえないし、それ以上にマジックを魅力的にする要素なんて存在しない。
新しいキーワードですぐさま構築メタの一角になり、キーパーツが神話レアで、それまでのメタに風穴を開ける、そんなセットが投入されたら構築を愛するほとんどの人と全ての二次販売店は歓迎するだろう。
さらにそのアンチテーゼとしてコモンやアンコモンが中心の安いデッキがメタの一角になればもう言うこと無しだ。
しかしそれは近年のセットの流れからいって望めない。
きっと現在、マジックは大きな流れから見て、高性能過ぎるクリーチャーを縮小させる途中なのだと思う。
もうタルモゴイフのようなマナとサイズの合わないクリーチャーは出さない。
そしてプレインズウォーカーをはじめ、スペルの地位向上を試みている最中なのだろう。
ファイナルズの始まる前にこのような事を書いてしまって、かなり恥ずかしい未来が待っているかもしれない。
(そういえば40日くらい前に不完全なスポイラーが出ていた頃、鋼のヘルカイトが熱いとか抜かしてたへっぽこプレイヤーが居たね。私だね。)
けれどマジックを「売りたい」のなら構築環境を意識した神話レア・レアをデザインすべきで、リミテッドの神の役目は100円レア枠にだけに任せておけばいい。
100円神話をふんだんに入れてリミテッドを意識すると二次販売店が困る。
実際の営業活動をしている販売店が困ると、最後に版元が困る。
全ての二次販売店事業主がプレミアイベントの店舗強化よりも、テンペストのような剥いて利のあるセットのリリースを第一に望むはずで、客もそれを熱望している。
版元にとって印刷コストは同じなのだから、アイディアとはそういう所に向けるべきだ。
やっぱりミラディンの傷跡はミラディンの焼き直し版で、金属術は親和にびびった結果の劣化版。
現行のスタンのみならモックスのオパールを伝説にしなくても良かったと思うし、それがだめなら親和のカウントに含まれず金属術に対してのみ有効なアーティファクトランドを出すべきだったと思う。
いつの時代も壊れた環境とはクソゲーとエキサイティングの二面性を併せ持つのだから。
もちろんミラディンの傷跡にだっていい所がある。
それは「感染」による毒カウンターという新たなライフリソースを提示した点だ。
実際には毒カウンターは古くからあるライフリソースだが、構築はおろかリミテッドでもトーナメントレベルで採用されることはない勝ち方だった。
しかし「20点のライフ」「60ないし40枚のライブラリー」に次ぐ新たなライフリソースとして「毒」のアイディアを掘り起こしたのは素晴らしい。
でもどの時代でもリミテッドがつまらなかったなんて話聞いたことが無いから、もうリミテッドを意識してセットを作るのは止めた方がいいんじゃないかな。
そして「感染」の今後についてだけれど、これはこれから未来に構築ではクリーチャー主体の毒デッキはトップメタにならないと断言してもいい。
それは20点のライフを削るのにこれまで十数年積み上げて来た、全ての感染無しクリーチャーを否定する出来事だからだ。
現在のスタンダードのアタッカーより早いとしたら、下の環境に及ぼす影響も小さいわけがない。
感染を強化し過ぎると、これまで排出された多くの優良アタッカー達が紙屑となり、市場への影響が再録禁止リストどころの比ではない。
アーナムジンが何年もかけてタルモゴイフに取って代わるのをプレイヤーは受け入れても、ここ1年で出る予定のスモールエキスパンションの感染クリーチャーらのせいで復讐蔦や全てのレアアタッカーが100円レアになるのを素直に受け入れるショップは無いだろう。
ワンチャンスあってコントロールの毒増殖あたりが市場に甚大な影響を与えず、毒の楽しさを堪能出来るアーキタイプの予感。
というわけで、自分として良いセットとは「売れるセット、強いカードが多く入った調整の甘いセット、バランスを壊すセット」という結論でした。
で、噛み砕いて本音を言うと、「元の取れないクソエキスパンションでリミテッドの練習するのは苦痛だわー」って事です。
復帰して約3ヶ月、思う事がある。
それは「ミラディンの傷跡」というセットはなんともシケたセットだということだ。
最近、日本語公式にマークローズウォーターの「セットデザインとは?」みたいな翻訳記事が数点アップされたけれど、あれは「ミラディンの傷跡ってセットを頑張って作ったからみんな褒めてね!」「そんでいっぱい買ってね!」というようにしか読めない。
かなり斜に構えた解釈だとは思うけれど、ミラディンの傷跡というセットは大型エキスパンションとしては売り上げの低迷するコケたセットになると思う。
それはなぜか。
二次販売店層が喜ぶようなシングルカードの値段にならないからだ。
別の言い方をすると、構築環境に与える影響が以前の大型エキスパンションに比べて格段に弱い。
スタンダードをはじめ、エクテン、レガシー環境下で数あるアーキタイプのスロットに食い込むカードが多いか少ないか。
新しいアーキタイプを生むカードが追加されるセットかどうか。
これをもって良いセットとそうでないセットの線引きだと考える。
そしてこれは恐らく、良いセット=いっぱい売れた、そうでないセット=あんまり売れなかった、という乱暴な決め付けが実はそう間違っていないように思えてならない。
ゼンディカーは対抗色フェッチランドで全ての構築環境に大きな影響を与えた。
M11は悪斬の天使の再録と原始をはじめ各種のタイタンでスタンダードの基準を現在も示している。
悪名高いミラディンだって、無視出来ない売り上げを出した。
しかしミラディンの傷跡は構築環境にとって箸にも棒にも引っ掛からないセットだ。
使えないカードが全く無いわけじゃない。
しかし大型エキスパンションに求められる役割というのは、構築環境におけるキーワードを軸にした新アーキタイプの出現である。
これ以外に優先して求められる役割があると力説しても、それは欺瞞にしか聞こえないし、それ以上にマジックを魅力的にする要素なんて存在しない。
新しいキーワードですぐさま構築メタの一角になり、キーパーツが神話レアで、それまでのメタに風穴を開ける、そんなセットが投入されたら構築を愛するほとんどの人と全ての二次販売店は歓迎するだろう。
さらにそのアンチテーゼとしてコモンやアンコモンが中心の安いデッキがメタの一角になればもう言うこと無しだ。
しかしそれは近年のセットの流れからいって望めない。
きっと現在、マジックは大きな流れから見て、高性能過ぎるクリーチャーを縮小させる途中なのだと思う。
もうタルモゴイフのようなマナとサイズの合わないクリーチャーは出さない。
そしてプレインズウォーカーをはじめ、スペルの地位向上を試みている最中なのだろう。
ファイナルズの始まる前にこのような事を書いてしまって、かなり恥ずかしい未来が待っているかもしれない。
(そういえば40日くらい前に不完全なスポイラーが出ていた頃、鋼のヘルカイトが熱いとか抜かしてたへっぽこプレイヤーが居たね。私だね。)
けれどマジックを「売りたい」のなら構築環境を意識した神話レア・レアをデザインすべきで、リミテッドの神の役目は100円レア枠にだけに任せておけばいい。
100円神話をふんだんに入れてリミテッドを意識すると二次販売店が困る。
実際の営業活動をしている販売店が困ると、最後に版元が困る。
全ての二次販売店事業主がプレミアイベントの店舗強化よりも、テンペストのような剥いて利のあるセットのリリースを第一に望むはずで、客もそれを熱望している。
版元にとって印刷コストは同じなのだから、アイディアとはそういう所に向けるべきだ。
やっぱりミラディンの傷跡はミラディンの焼き直し版で、金属術は親和にびびった結果の劣化版。
現行のスタンのみならモックスのオパールを伝説にしなくても良かったと思うし、それがだめなら親和のカウントに含まれず金属術に対してのみ有効なアーティファクトランドを出すべきだったと思う。
いつの時代も壊れた環境とはクソゲーとエキサイティングの二面性を併せ持つのだから。
もちろんミラディンの傷跡にだっていい所がある。
それは「感染」による毒カウンターという新たなライフリソースを提示した点だ。
実際には毒カウンターは古くからあるライフリソースだが、構築はおろかリミテッドでもトーナメントレベルで採用されることはない勝ち方だった。
しかし「20点のライフ」「60ないし40枚のライブラリー」に次ぐ新たなライフリソースとして「毒」のアイディアを掘り起こしたのは素晴らしい。
でもどの時代でもリミテッドがつまらなかったなんて話聞いたことが無いから、もうリミテッドを意識してセットを作るのは止めた方がいいんじゃないかな。
そして「感染」の今後についてだけれど、これはこれから未来に構築ではクリーチャー主体の毒デッキはトップメタにならないと断言してもいい。
それは20点のライフを削るのにこれまで十数年積み上げて来た、全ての感染無しクリーチャーを否定する出来事だからだ。
現在のスタンダードのアタッカーより早いとしたら、下の環境に及ぼす影響も小さいわけがない。
感染を強化し過ぎると、これまで排出された多くの優良アタッカー達が紙屑となり、市場への影響が再録禁止リストどころの比ではない。
アーナムジンが何年もかけてタルモゴイフに取って代わるのをプレイヤーは受け入れても、ここ1年で出る予定のスモールエキスパンションの感染クリーチャーらのせいで復讐蔦や全てのレアアタッカーが100円レアになるのを素直に受け入れるショップは無いだろう。
ワンチャンスあってコントロールの毒増殖あたりが市場に甚大な影響を与えず、毒の楽しさを堪能出来るアーキタイプの予感。
というわけで、自分として良いセットとは「売れるセット、強いカードが多く入った調整の甘いセット、バランスを壊すセット」という結論でした。
で、噛み砕いて本音を言うと、「元の取れないクソエキスパンションでリミテッドの練習するのは苦痛だわー」って事です。
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