アヴァシンの帰還　フルスポ雑感

【白】
・雲隠れ
《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》との相性が抜群過ぎるのでたぶん即採用。

・聖戦士の進軍
5マナと重いので4枚投入はありえない。つまり値段はそこまで上がらないと思う。
しかし効果がちょっと絶大過ぎるので、《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》やトークン戦略とマッチし過ぎる。たぶんデッキに2枚くらいは入るだろうカード。

・修復の天使
・ガヴォニーの騎手
同じ4マナだけれど、ゲームを決めにかかる1枚としては後者の方がインパクトがある。
上手にETBを決められる相手があれば前者もイケるけれど、《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》をブリンクする動きがどれだけ強いかは謎。人間デッキの《教区の勇者/Champion of the Parish》→2マナ人間→銀刃の聖騎士→復習の天使って流れはコンバット的に凄く強そう。

・終末
不死への回答となっているので、早期に4枚収集は確実。
白は神話出たら残念。ただしアヴァシンの日foilは別。

【青】
・壊滅的大潮
白に終末と《審判の日》という全体除去があるので、青白コンの可能性がある。

・順風
環境を加速させるカードは出しちゃダメだとあれほど…
すぐにでもトークンに入るカード。

・幽霊のゆらめき
2枚ブリンクなんてとても素晴らしい。今回緑には《豊かな成長》という素晴らしいカードが出た為、2マナ以下のブリンク先がもう１枚あればとてもひどいアドバンテージを生み出すカードになる。追記：エンチャントはブリンク出来ない。

・大衆への呼びかけ
WU人間に即投入。どこにもデメリットが無い。4投するなら1～2マナに寄せて、《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》や《銀刃の聖騎士》など優秀な3マナ粋の調整が必要。

・盗品
カードを読み間違えていたため、正しくはどうでも良くなったカード。
別に強くなかった。

・月の賢者タミヨウ
強いけど27ドルの価値があるかは不明。4投するなら青白コンだけど、環境がそれを許すか未知数。

・時間の熟達
スタンではライブラリーをいじる手段が現実的に《思案/Ponder》か《有毒の蘇生/Noxious Revival》しか無いため、高止まり要素が無いけれど、ブレスト使える環境でブレストとこのカードの組み合わせが禁止にならないのなら、高止まりする理由になり得る。
スタンでは有利な盤面じゃない限り、追加のターンを貰ったからと言ってもさして効果は無い。探検とはよく言ったものだ。

【黒】
・欝外科医
戦闘で死なないのは強力すぎると思った。こいつとうまく組み合わさるなら《霧虚ろのグリフィン》も評価してあげよう。安いうちに揃える候補。

・グリセルブランド
現在7ドル前後と、神話としては安めの部類。
しかし12ドルのアヴァシンより活躍の場があるのは確か。

・殺戮の波
横に並ぶデッキに対しての回答になりそうだが、《ミラディンの十字軍》と《刃砦の英雄》と《高原の狩りの達人》に対しては個別に対応を迫られるだろう。
トークン殺しでもある。

・奈落に住まう騙し屋
ゾンビの2マナ粋を強化するのはデーモンであるコイツじゃなかろうかと考えている。
速やかにゲームを終わらせるサイズはとても魅力的で、ブン回りパターンを増やす良いカード。早期に4枚揃える。

【赤】
・忌むべき者のかがり火
今回欲しい神話筆頭候補。横に並ぶ環境的に良い回答になってるし、極端なスライじゃない限り入るデッキも選ばない。クリーチャーを主体とした現在のマジックにおいて強さを遺憾なく発揮してくれそう。白の低マナ粋にプロテクション赤が居ないのも追い風。

・火炙り
これ単体で勝つ事は出来ないし７体もタップしなきゃ行けないけど、ボロストークンとの相性は良さそう。赤が濃いのが気になるけれど、コンボの可能性もあるので100円以下のうちに買おう。

・危険な賭け
バーンにこれ。手札ダンプしてからこいつの動きはマジで強そうに思える。

・二重詠唱
双子的な匂いのするカード。信頼度は低いが、安いうちに集めたい。

・火柱
《ゲラルフの伝書使/Geralf’s Messenger》バイバイの良いカード。

・魂の再鍛
危険な賭けの方が安定して強さを発揮してくれそうではある。

・破滅の儀式
往年の赤茶単で使われた《Wildfire/燎原の火》のような働きをしそうな１枚。
100円以下ならさっさと揃える枠。

・苛立たしい小悪魔
まぁ強いけど14ドルで安定するかは微妙。6～8ドルくらいまで下がりそうと予測している。

【緑】
・豊かな成長
肥沃な大地とは何だったのか…。ETBでドロー1が強力。
全ての色に渡りを付けられるので、トーナメントでも良く見る1枚になりそう。

・ラムホルトの勇者
緑単ビートに可能性を与えた1枚。
しかし横に広げるデッキに対して回答策が多く積まれたこのセットで除去耐性やリカバリー能力の無いコイツに人権があるかは謎。

・末裔の道
土地やアーティファクトをボトムに送る為、必然的にクリーチャーが引き易くなるカード。
あるいは種族で組んで高速展開もあり得るが、全体除去の返しに機能しないのが珠に瑕。
しかし安いなら揃えておきたい。

・ゾンバーワルドの賢者
マイコロス先生一押しの１枚。確かに強い事しか書いてない。
マナ粋的に噛み合ってないけど、ランプに入れても強い。
現在1.5ドルだから、4枚ブッパしてもいい。

・野生の抵抗
毒で可能性あり。しかしきっとデッキが出来ても安いままだろう。前例に《ルーン唱えの長槍/Runechanter’s Pike》があるしね。
構築的に見て緑は総じてレアとしてパックから出て嬉しくない色っぽい。

【マルチ】
・各種天使
四肢切断がある環境下ではタフネス5に人権無いってあれほど言ったろ？
あ、こいつら天使で人間じゃなかった。

【土地】
・魂の洞窟
現状20ドルのレアカード。
ケッシグなどのランプ系と相性が良いと思っているが、ビート系で2色以上の構成にも恩恵がある。しかし色を跨いで同じ種族というのがイマイチピンと来ないので、ただのレアが20ドルを維持するかは謎。《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》のように分り易い強さだけど、人間のような高速ビートかランプのような低速で使ってこそ恩恵があり、序盤～中盤にスペルを使うため色マナを要求される中速デッキには不向き。
クリーチャー限定だけど、この2色土地の少ない環境にとっては待ってましたの一言に尽きる。

・その他のレア土地
スタンの速さ知ってるの？ってくらい悠長なものばかり。軸をずらしたデッキ構成で《僻地の灯台》が唯一可能性を秘めているも、総じて需要は上がらないだろう。


月並みな事しか書けなかったが、構築環境で使われる可能性のあるカードは「コストが安い」「ほかに出来ない事が出来る」なので、あからさまなリミテッド向きなカードは見向きもされないというのが本当の所だ。
値段が上がる仕組みというものは需要が供給を上回った時だけに発生するので、たとえ良カードでも環境初期から回答策が用意されているようなカードは価格が上がりづらい。《ルーン唱えの長槍/Runechanter’s Pike》などは相場が上がらなかった典型的な例だ。
今回の神話天使達が仮に10月からメタ的にとても強くなったとしても、その頃までに多くのパックが剥かれ、安い状態でトレード出来る時期が3ヶ月はあるので、それまでにマジックに触れていれば「神話が高くて買えない」はただの甘えだろう。
マジックに触れていれば、必ず最安値で買えるチャンスはある。