GENCON参加記録 8月15日編
2012年8月27日 MTG海外遠征 コメント (6)マジックにおいて、一番の強敵とは何か。
しばしば議論されるこの問いに最も多くの割合で回答され、しかしジョークのように聞こえる答えがこれだ。
「0回戦」
そう。第1Rのテーブルに着くまでが最も困難な事なのだ。
ここまで書くことで私がFNM選手権でどのような結果だったのか、安易に知ることが出来る。
つまり冒頭のネタバレよろしく、0回戦敗退である。
8月15日(水)
朝から大変な目にあった。
移動日であるこの日、余裕を持って新千歳空港に向かうと、今回一緒に同じ便に乗るO田君からメールが来る。
「やばいです。部屋にパスポート忘れた」
えー、そんな漫画みたいな…。
時計を確認しつつ助言を行い、空港~西岡のタクシー往復というぶっぱをさせてギリギリ間に合わせた。
良かった、これでちゃんとアメリカに行ける。
ところが残念。そうではなかったのだ。
成田に着くとアメリカ・ワシントンダレス行きの便の離陸時間が40分も遅れた。嫌な予感がする。
通常、大陸間移動の便では多少離陸時間が遅れてもフライト中に速度を増して遅れた分をチャラにする。
しかし到着は1時間も遅れた。
ワシントンダレスからはインディアナポリス空港まで国内線で乗り継ぎする。
席が最後尾の案内で、ワシントンへ到着が遅れ、おりしも世界はバカンスの季節。
非米国民専用の入国カウンターには見た事も無い長蛇の列が出来ており、そこを通過するのに2時間半もかかってしまった。
入国審査が終わる頃には乗り継ぎ便が発った後で、我々は違う選択肢を用意しなければならなかった。
時刻は既に午後6時半を過ぎ、ユナイテッド航空のカスタマーの列に並ぶ。
30分ほどで我々の番がやって来て、違う便をよこせと要求を伝えるも、大量に出た遅れのため次の便は翌朝9時の便だと抜かす。
FNM選手権予選の参加受け付けも午前9時。
それでは間に合わないのだと伝え、散々交渉を行って何とか引き出した妥協案が、近くの小さい空港(ワシントンレーガン)から違う航空会社(USエアウェイズ)の夜の便に乗って現地入りするというプラン。
とりあえず間に合うならと、藁にもすがる思いでその案に乗る。
カスタマーのオバさんに「手荷物受け取りの5番カウンターで受け取って行け」と言われ、5番カウンターにバスで向かう。
空港内の目的地への移動は基本的にバスであり、ワシントンダレス国際空港は広過ぎる。
5番カウンターで荷物を待つがさっぱりやって来ない。
仕方ないのでユナイテッド航空の手荷物受け取りカスタマーに問い合わせた。
カスタマー「あと45分したら来るわよ」
そうかそうか。45分後、出て来ない。
カスタマー「もう45分待ってみて。空港内にあるみたいだし、きっと出てくるはずだから」
ほう、そうか?45分後、やっぱり出てこない。
カスタマー「さらに45ふn(略」
まずい。これは荷物を紛失されたようだ。このままでは移動先の空港に間に合わない。
ここで我々は選択を迫られた。荷物が出てくるまでワシントンダレスに居残るか、一旦荷物を捨てワシントンレーガン空港に向かい明日の試合に出るか。
幸いデッキは肌身離さず持っていたので、航空会社が亡くした荷物を捨てて明日への参加を選んだ。
最初のカスタマーの説明によると新たに選んだワシントンレーガン空港はワシントンダレスからタクシーで30分くらいの場所にあるようだ。
22時の飛行機に向け、21時にワシントンを出る。
タクシーの運転手に「え?普通に50分くらい掛かるんだけど…」と言われ、ユナイテッド航空のカスタマーに何度目か分からない殺意を抱いた。
とにかく急げ、ベストを尽くせと余分にチップを叩きつけるとスピードメーターには86の表示が出る。マイルだから138キロくらいか。
空港には21時半過ぎに着き、登場手続きを済ますと急いで指定されたゲートに走る。
よしっ!まだ人が大勢居る、間に合ったー!!
と喜んだのも束の間、目の前を飛び立つ飛行機を指さされ「あれがインディアナポリス行きだよ」と言われた。
つまり…どういうことだってばよ?
USエアウェイズの職員の話によると、『バカンスで』離着陸が送れた上に昼間から皺寄せで大量の乗り継ぎ難民が出たので、滑走路が使える時間(つまりダイヤ)の再編が行われた。
このワシントンレーガン空港は24時間営業じゃない為、離着陸可能時間との調整の結果22時発のインディアナポリス行きの便は約15分出発が早まった。これは1時間以上も前から何度もアナウンスしてただろ?と説明された。
え、知るかよ…この空港来たの数分前だぞ…。
かくして我々のFNM選手権は0回戦敗退という結果に終わった。
その夜はワシントンレーガン空港近くのヒルトンに宿泊した。大会に出られない上、余計な出費だ。荷物も無い。移動疲れと交渉疲れでボロボロだ。
泣きっ面に蜂とはまさにこの事である。
悔しくてそれほど眠れないまま、現地時間の8月16日(木)の朝を迎えた。
しばしば議論されるこの問いに最も多くの割合で回答され、しかしジョークのように聞こえる答えがこれだ。
「0回戦」
そう。第1Rのテーブルに着くまでが最も困難な事なのだ。
ここまで書くことで私がFNM選手権でどのような結果だったのか、安易に知ることが出来る。
つまり冒頭のネタバレよろしく、0回戦敗退である。
8月15日(水)
朝から大変な目にあった。
移動日であるこの日、余裕を持って新千歳空港に向かうと、今回一緒に同じ便に乗るO田君からメールが来る。
「やばいです。部屋にパスポート忘れた」
えー、そんな漫画みたいな…。
時計を確認しつつ助言を行い、空港~西岡のタクシー往復というぶっぱをさせてギリギリ間に合わせた。
良かった、これでちゃんとアメリカに行ける。
ところが残念。そうではなかったのだ。
成田に着くとアメリカ・ワシントンダレス行きの便の離陸時間が40分も遅れた。嫌な予感がする。
通常、大陸間移動の便では多少離陸時間が遅れてもフライト中に速度を増して遅れた分をチャラにする。
しかし到着は1時間も遅れた。
ワシントンダレスからはインディアナポリス空港まで国内線で乗り継ぎする。
席が最後尾の案内で、ワシントンへ到着が遅れ、おりしも世界はバカンスの季節。
非米国民専用の入国カウンターには見た事も無い長蛇の列が出来ており、そこを通過するのに2時間半もかかってしまった。
入国審査が終わる頃には乗り継ぎ便が発った後で、我々は違う選択肢を用意しなければならなかった。
時刻は既に午後6時半を過ぎ、ユナイテッド航空のカスタマーの列に並ぶ。
30分ほどで我々の番がやって来て、違う便をよこせと要求を伝えるも、大量に出た遅れのため次の便は翌朝9時の便だと抜かす。
FNM選手権予選の参加受け付けも午前9時。
それでは間に合わないのだと伝え、散々交渉を行って何とか引き出した妥協案が、近くの小さい空港(ワシントンレーガン)から違う航空会社(USエアウェイズ)の夜の便に乗って現地入りするというプラン。
とりあえず間に合うならと、藁にもすがる思いでその案に乗る。
カスタマーのオバさんに「手荷物受け取りの5番カウンターで受け取って行け」と言われ、5番カウンターにバスで向かう。
空港内の目的地への移動は基本的にバスであり、ワシントンダレス国際空港は広過ぎる。
5番カウンターで荷物を待つがさっぱりやって来ない。
仕方ないのでユナイテッド航空の手荷物受け取りカスタマーに問い合わせた。
カスタマー「あと45分したら来るわよ」
そうかそうか。45分後、出て来ない。
カスタマー「もう45分待ってみて。空港内にあるみたいだし、きっと出てくるはずだから」
ほう、そうか?45分後、やっぱり出てこない。
カスタマー「さらに45ふn(略」
まずい。これは荷物を紛失されたようだ。このままでは移動先の空港に間に合わない。
ここで我々は選択を迫られた。荷物が出てくるまでワシントンダレスに居残るか、一旦荷物を捨てワシントンレーガン空港に向かい明日の試合に出るか。
幸いデッキは肌身離さず持っていたので、航空会社が亡くした荷物を捨てて明日への参加を選んだ。
最初のカスタマーの説明によると新たに選んだワシントンレーガン空港はワシントンダレスからタクシーで30分くらいの場所にあるようだ。
22時の飛行機に向け、21時にワシントンを出る。
タクシーの運転手に「え?普通に50分くらい掛かるんだけど…」と言われ、ユナイテッド航空のカスタマーに何度目か分からない殺意を抱いた。
とにかく急げ、ベストを尽くせと余分にチップを叩きつけるとスピードメーターには86の表示が出る。マイルだから138キロくらいか。
空港には21時半過ぎに着き、登場手続きを済ますと急いで指定されたゲートに走る。
よしっ!まだ人が大勢居る、間に合ったー!!
と喜んだのも束の間、目の前を飛び立つ飛行機を指さされ「あれがインディアナポリス行きだよ」と言われた。
つまり…どういうことだってばよ?
USエアウェイズの職員の話によると、『バカンスで』離着陸が送れた上に昼間から皺寄せで大量の乗り継ぎ難民が出たので、滑走路が使える時間(つまりダイヤ)の再編が行われた。
このワシントンレーガン空港は24時間営業じゃない為、離着陸可能時間との調整の結果22時発のインディアナポリス行きの便は約15分出発が早まった。これは1時間以上も前から何度もアナウンスしてただろ?と説明された。
え、知るかよ…この空港来たの数分前だぞ…。
かくして我々のFNM選手権は0回戦敗退という結果に終わった。
その夜はワシントンレーガン空港近くのヒルトンに宿泊した。大会に出られない上、余計な出費だ。荷物も無い。移動疲れと交渉疲れでボロボロだ。
泣きっ面に蜂とはまさにこの事である。
悔しくてそれほど眠れないまま、現地時間の8月16日(木)の朝を迎えた。
コメント
お疲れさまです。
とりあえずお疲れ様です。
今度飲みに行きましょう。
ここまで不運が重なるのはひどい話ですね。
MTGやっててこれ以上辛い経験ってそうそう無いと思います。
明日札幌帰るので時間あったら飲みにでも行きませんか?
まぁ、その…酷いもんでした。
8月16日編からは少し良かった事もあるので、ちょっとだけ救いはあります。
呑み関係のお誘い、全て行きます。
個別に連絡しますね。