GP台北 市内と九分観光
GP台北 市内と九分観光
GP台北 市内と九分観光
7月28日 月曜 晴れ

昨夜の魑魅魍魎から一晩明けて、台湾滞在最終日の今日は一応観光らしいこともしようと、市内の有名なお寺などを回ることにした。
まずホテルの近くにある粽屋で団子汁を食べる。それから木曜日にも一人で行った龍山寺へ。ホテルからそう遠くないし、五月女さんが行きたいそうなので、今度は時間を有効に使うためにタクシーで移動した。
龍山寺は相も変わらず人でごった返していて、月曜の午前中から観光客でもなく僧でもないのにここでお祈りしている地元の人って世捨て人なのかな?と思ってしまった。まぁ我々も似たようなものだけれど。
次に中正紀念堂へ移動する。ここの敷地は非常に広くて、タクシーには国家戯劇院の前で降ろされたけれど、当然演劇を観る時間は無いので建物が巨大だなぁという事を確かめて紀念堂の方へ歩く。
気温は34℃を越えていて、空は雲一つ無く、灼熱の太陽が突き刺さる。しかも地面には真っ白な石畳が敷き詰められているので、照り返しのフラッシュバック付きだ。
中正紀念堂の白く長い階段を昇って行くと、銃を持った憲兵が2人並んでいた。彼らはこの暑さの中、長袖ブーツにヘルメットのフル装備で微動だにしない。危険な仕事だ。
憲兵の奥には蒋介石の銅像があり、それを一瞥して帰ろうとすると、なんと下りのエレベーターが見える。
我々が暑いなか必死こいて昇った階段は不要だったのだ。ぐぬぬ。
中正紀念堂の中には建築様式や歴史の展示があり、普通の観光スポットといった感じになっている。
ここでようやく何か食べようとあらかじめ調べておいた点心の店に移動する。
地図の上では中正記念堂のすぐ隣にあるものの、ここは敷地が広く猛暑でもあったので、到着まではかなり歩いたような気になった。

お店の名前は杭州小籠湯包。
ここで食べた蟹味噌入り海老しゅうまい(蒸し)が一番好みで、おかわりしてしまうほどに美味かった。
値段も鼎泰豊に比べれば安いし、針生姜の薬味と食べ放題。台北に再訪した際には絶対に寄るお店となった。
小腹を満たして我々は忠考復興駅へ向かう。

ここまで駆け足で観光をして来たのは、九分という街の夕暮れを見に行くためだ。
待ち合わせ場所で相馬さん、金城さん、まことさんと会い、台北市から遠く離れた九分の街へ。
当初はバスで行こうと思っていたが、バスには長蛇の列。
バスの倍額ではあるものの、貸し切りワゴンの白タクがあったのでそれに乗り込む。満員状態のバスで90分かかるより、300円多く払って快適に半分の時間で到達できる方が良いに決まっている。

海に近く山に囲まれた九分では天気が変わりやすく雨も多いらしい。
しかしこの日の九分はずっと晴れていて、眺めも絶景だった。
千と千尋の神隠しのモデルでは?と噂された事もあるこの街は豊富な海産物と果物が美味い。
到着後、あまりの暑さにマンゴーかき氷で涼を取り、様々な海産物を食べ歩いて有名なお茶屋に入る。
台湾茶は香港中国茶と違い、一煎目から捨てずに飲む。味付けされたヒマワリの種をポリポリやりながらお茶でだらだらと時間を潰し、夕焼けの九分を鑑賞した。
日が沈むと九分名物の赤い提灯が照らされる。それらはお店の軒先に吊るしてあり、独特の街の色を主張する。
海辺には青白いライトがいくつも並んでおり、小樽のイカ釣り漁船と同じ光景がここでも見られた。
帰りのタクシーを探そうとすると、近くの鉄道が事故で停まっているとの知らせが入る。もちろんバスも長蛇の列で台北までどれだけ待つか分からない。
仕方なく台北まで行くタクシーを5人でシェアした。少し高いが、九分に一晩泊まるよりは断然マシだ。

台北に戻ると晩御飯は鍋になった。
このクソ暑いのになぜ鍋なのか…。
しかし色々な野菜や肉を茹でて食べる鍋は美味く、そのあまりの美味さに台湾人の痛風原因の第一位はこの鍋が原因といわれている程だった。
すき焼き形式で生卵を溶いて食べるスタイルもあったが、海外で生卵を食べるのは正直怖い。
まことさん曰く全然大丈夫との事だが、カンピロバクターで当たった事のある身としては生卵は避けてしまった。
しゃぶしゃぶスタイルは叶わなかったが、肉みそとナッツと薬味を混ぜた付けダレで食す真夏の鍋は本当に美味しかった。

満腹になり、彼らと別れてホテルに戻る。
まことさん、GP台北では色々とありがとうございました。


画像1:杭州小籠湯包の蟹味噌入り海老しゅうまい。この旅最高の味とコスパ。
画像2:九分の街並み。夕方になると行灯に明りが点り、この街をいっそう魅力的に照らす。
画像3:台湾の鍋。しゃぶしゃぶに近いが、スープも美味い。

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