今までのマジック活動の中で何度かGPTやPPTQなどの競技イベントに出場した事があれば、おそらく1回くらいは警告を受けた事があるでしょう。
受けた事が無い方も、競技イベントに出ていればいつかは警告を受けるだろうと思います。
人間ですからうっかりは付き物です。
この記事は自身が「カジュアルプレイ・競技プレイ・ジャッジ活動」に参加してみて、各々の立場で警告に対する印象が随分違っているなと感じたので、警告について本当はどんなものかを知ってもらうため書きました。


・警告って何ですか?
簡単に言うと、何か問題があればそれを知らせるために出され、累積するとゲームロスになるものです。
言い換えると、累積しなければトーナメント上であなたにとって何か不利になる事はありません。

・じゃあ累積する事でゲームロスになるなら、警告はゲームロスの1/2や1/3だけってこと?
いいえ、警告の本質とは同じ誤りを繰り返さないようなきっかけ作りに過ぎないのです。
日本人は警告を過剰に受け止めてしまう傾向があります。
警告を告げられると、まるで自身の人格までもが否定された気分になる人もいます。
しかしそれは、警告という物がよく分からず感じる不安な気持ちだったり、ネガティブなイメージが先走った印象に過ぎません。
警告とはあなたや対戦相手を罰する目的で出されるものではなく、正常なゲームに戻す機会であり、お互いにフェアな事を再確認する目的で出されるものです。
精神的に落ち込むような事は起こってもいないし、告げられてもいません。
だからそれほど気にせず、ただ次から気を付けるだけでいいのです。

・でも累積させないためにジャッジを呼ばない方が得じゃん?
いいえ、マジックは紳士のゲームです。
違反を申告せず隠すと言う事は、紳士ではありません。
ルールがあるからゲームになる。
ゲームを行う場所にルールを守らない者が紛れるなら、ジャッジやイベントスタッフは全体の為に取り除こうとするでしょう。
何が一番得なのかと言えば、正直に違反を申告・指摘し、気持ちよくイベントに参加してマジックを続ける事だと思います。

・違反だ!警告だ!
落ち着いてください。
何か違反を見つけたらジャッジを呼びましょう。
そしてその時の状況を伝えましょう。
ジャッジはどちらか一方の話だけで裁定を決定したりしません。
必ずあなたの説明も、対戦相手の説明も聞き、同意や確認を求めます。
それら確認に対し、ただ誠実に答えるだけで良いのです。
プレイヤーはジャッジを呼び、状況を説明する。
ジャッジはそれらを整理し、裁定を決めます。
役割には行うべき領分が決まっています。
だからジャッジに対して対戦相手への懲罰を求める事は紳士ではありませんし、自身のためにも避けるべきです。
それでも不満に思うなら裁定の全てを伝えられてから、ヘッドジャッジへ上告しましょう。

・そうは言っても…
ジャッジも人の子です。
特に競技イベントに不慣れだったり、込み入って複雑になった状況に介入する時はいつも以上に緊張します。
「絶対に間違った裁定を出しちゃダメなんだ!」などと思えば心拍数も上がります。
その結果、柔らかい表情が失われたり、冷たいと感じる言い方をされるかも知れません。
でもそれはあなたを嫌いだったり憎かったりしてそうしたわけではなく、裁定職務に集中し過ぎたため起きてしまった事です。
私達ジャッジは誰もが「今日のイベントは参加者が楽しんでくれたか」について気になっています。
なので「こうした方が嬉しい」とか「ああだったら良かったな」と伝えてくれたら、とても喜ぶはずです。
出来るものについては改善していくと思いますので、次回以降のイベントでその成果を確かめる為にまた会いに来て下さい。
そこでより高い満足でお返し出来たなら、お互いに良い関係が続いて行くでしょう。


いかがでしたでしょうか。
やはり「こんな些細な事で警告を出すなんて…」と思われる方もいらっしゃるかと思います。
警告は些細な事です。些細なので単体では重大な問題ではありません。
しかし些細な事だから無かった事にする…というのはとても重大な問題です。
警告の本質は誤りに気付く機会であり、競技レベルでは普段以上に公正さが求められる場なので、その証明機会でもあります。
特別ではなく、ありふれていて、誰にでも起こり得ることなのです。
警告を受けた事に落ち込まず、恐れず、楽しく競技イベントに参加してくれる事を願っています。


※2月21日 一部加筆修正。
◼︎アメリカ
シカゴ
ニューオーリンズ
インディアナポリス
ラスベガス
マイアミ
フォートワース
シンシナチ
フェニックス

◼︎カナダ
カルガリー

◼︎アルゼンチン
ブエノスアイレス

◼︎チリ
サンティアゴ

◼︎中国
香港
北京
上海

◼︎台湾
台北

◼︎マレーシア
クアラルンプール

◼︎オーストラリア
メルボルン

◼︎ロシア
モスクワ

◼︎ポーランド
ワルシャワ

◼︎スペイン
バルセロナ

上記は私がこれまでにMTGで旅をした国や都市だ。(もしかしたら抜けがあるかもしれない)
その中でも特に素晴らしかった所を挙げようと思う。
また、個人的に再訪したいと思わない場所もあるが、それはその都市の魅力を私が見出せなかったに過ぎない。
他の人が行けば素晴らしいお気に入りになる事だってある。

また行きたい第5位 マイアミビーチ
ご飯の美味しさ、まぁまぁ
物価の高さ、米国本土の3〜10倍
太陽の降り注ぐ白浜、オンリーワン
細かい事はどうでもいいから海に行こう。
もちろん日焼け止めは絶対に忘れずに。

また行きたい第4位 チリ・サンティアゴ
再訪したけど、まだ行きたい。
初回ではグルメが難点と思っていたけれど、美味い店はちゃんと存在するし、比較的近いエリアに固まっているみたいだから便利。
ワインツアーも中々楽しいし、自然が好きならスキーとかの楽しみもある。
南米の中では治安が良く、特に警察官がしっかりしているから安心度が高い。
お土産はマテ茶で決まり。

また行きたい第3位 台北
今まで行った海外アジアの中で一番美味しいものに溢れている。
特に台湾式の飲茶は中国本土のそれより美味しく進化していると思うし、とても手軽で美味揃い。
屋台の夜市があちこちにあるが、唯一「臭豆腐」の臭いだけが馴染めなかった。
マンゴーやライチなどのフルーツも豊富で美味。そのうえ安価だ。
他の外国と違って、日本語が通じる確率がもの凄く高い。
体感的には3割以上の人が日本語を理解する。

また行きたい第2位 ラスベガス
およそ人間の興奮を凝縮したらこんな街になると思う。
ギャンブルもグルメもショーもナイトライフも全部揃っている。
にも関わらず、安全性への配慮も忘れない。
これまでに行ったカジノの街では断トツにセキュリティ・ガードマンが多い。
難点は砂漠で暑いのと宿が高い事。

また行きたい第1位 バルセロナ
ヨーロッパはだいだい満足度高いだろうなと思うけれど、スペインのバルセロナはグルメも観光も非常に満足度が高かった。
海も近いのに、山の料理も美味しい。
ガウディのサグラダファミリアは美しく、昼も夜も街は輝いていた。
太陽が出ている時間が恐ろしく長く、MTGの大会が終わって外に出てもまだ夕方になっていないとか普通にある。
そのため現地人は、平日でも仕事後は週末並みに遊ぶ飲む騒ぐ。
町の小さな居酒屋バルで知らない人と相席したら、一緒にワインとつまみをたいらげて、すぐに友達になればいい。
ただしサッカーの話題にだけはとても気を付けよう。
サッカーは代理戦争だから、友人から一転、親の仇にまで見られてしまうかも。


番外編 GENCON・インディアナポリス
インディアナポリスには都市としての魅力はさほど無い。
適度に乾燥していて、気候も穏やかくらいしか取り柄は感じなかった。
しかしGENCONというイベントは全てのゲーマーにお勧め出来るもので、圧倒的な他ゲーム文化に触れる機会は何度経験しても色褪せることが無いように思う。
MTGを愛している人にこそ、このイベントに参加して欲しい。
どんな立場の参加であってもMTGとの差異を感じて、それぞれの素晴らしさを感じることが出来る。
前にも書いたけれど、イベントの楽しさはプロツアーやGPよりも上回っている。
来年こそは行けるだろうか?
私が初めてマジックの大会で海外に訪れてから今年で15年目になります。
初めての渡航は元プロプレイヤーの中村聡さんやチンネンさんに色々教えて頂いて、大変助かったのを覚えています。
それから時は経ち、グランプリの開催数が飛躍的に多くなった現在では、マジックを主目的とした海外旅行の敷居は確実に下がったと言えるでしょう。
しかしどれだけ敷居が下がろうとも、誰しも初めての事に戸惑うのは、今も昔も同じこと。
本記事では海外グランプリ遠征に興味を持っている方へ、具体的な10のプロセスを示すと共に、少しでもその実現に向けての後押しとなればと思い、最近の旅行事情を踏まえて作成しました。
一人でも多くのプレイヤーが海外グランプリ挑戦へのきっかけになれば幸いです。
なお私が去年からグランプリ遠征を始めるにあたって中村修平プロ、齋藤友晴プロに数多くの助言を頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。

もくじ
1、パスポートを申請する
2、クレジットカードを取得する
3、参加するGPを決める
4、必要ならビザを申請する
5、アメリカを経由するなら事前にESTAの申請が必要
6、飛行機と宿を取ろう
7、現地の観光名所や行きたい所をピックアップ
8、現地での移動手段について調べよう
9、荷造りをしよう
10、体調管理を万全に


1、パスポートを申請する
これが無ければどこへも行けない。何よりも優先して取得する。
5年・10年の種類があり、成年していれば10年の方がお得。
写真を撮る前日に深酒や徹夜をして酷い顔にならないよう気を付けよう。
受け取るのに必要な期間は、札幌の場合で最短6営業日だが、後述する飛行機と宿の手配で旅券番号(パスポート固有の番号)が必要となるため、予約の前には手元に用意しよう。
費用等の詳細は各地の自治体窓口で探す。
また運転免許を持っていれば国際免許証(国外運転免許証)を取得するのも良いかも知れない。地域によってはレンタカーで移動した方が行動範囲が広がり旅の充実度が上がる。

札幌でのパスポート取得について
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/tsk/passport/passport_0.htm

札幌の国際免許証(国外運転免許証)について
http://www.police.pref.hokkaido.lg.jp/guide/menkyo/menkyo5.html


2、クレジットカードを取得する
カードと現金、お金の話。
海外に行く際、多額の現金を持ち歩くのは危険だし、不安も大きい。
もちろん現地通貨の現金はどこでも使えるけれど、空港や両替商で換金すると手数料なるものが取られて割高になる。
キャッシング機能付きのクレジットカードだと、海外の「PULS」マークの付いたATMで現金を引き出せる上、一般的な両替商より手数料が割安になる場合が多い。
持ち歩くカードの会社はVisa、MasterCardが鉄板で、だいたいどこでも使える。ちなみにJCBは日本のカード会社なので、海外だと使えない所も多く安心では無い。
片方が使えなくなってしまった場合に備え、系列の違うクレジットカードを2枚以上所持するのが良い。

旅の準備としてでは無いが、知っておくと少しお得なトピックとして現金の両替がある。
おおよそ両替がお得な順は、観光地の両替商>現地の銀行>>>ホテル・空港、といった順になる事が多い。
そして市中の両替商ではクレジットカードのキャッシュ機能よりお得に両替できる場合がある。
それは銀行や両替商が集中している地域で、平日の日中に取引する場合だ。
具体例を挙げると香港では尖沙咀にある重慶大厦ビルの1F奥にある両替商や、チリのサンティアゴ・アグスティナス通りなどで、海外の観光地では日本だとほぼ見ない外貨両替商の集中した地帯がある。
そこでは競合店舗が多く、観光客が現金を必要とする週末や夜のタイミングを外せば、市場原理で取引レートが良くなる。
このような両替商で行う最低のレートは「週末」で「夜」だ。
必要とあらば仕方ないが、金曜の夜に利用するのは非常に勿体無い。
現金は当然USドルが最強で、世界のおおよそどこでも比較的マシなレートで両替出来る。多額の現金を持ち歩かないのは当然だが、無一文にクレカだけというのも襲われた時に怖い。
命の保険という意味で、多少はUSドルを携帯するよう薦める。


3、参加するGPを決める
行先を決める理由は様々だ。
行ってみたい国であったり、日程であったり、渡航費用であったり、GP本戦のフォーマットであったりするかも知れない。
私の場合、まずはフォーマット(スタン)で、次に行ってみたい国かどうか。
冬季の遠征で、もしあなたが雪かきが必要な住宅に住んでいるなら、長く家を空ける事が出来ないだろう。その時は旅程の長さも検討する必要がある。

なかなか長期の休みが取れないならば、アジアのGPを土日だけ参戦して、日曜の夜便で帰路に着く弾丸ツアーもいい。2014年なら名古屋の他に北京(3月末)・台北(7月末)が近場の候補となるだろう。
海外旅行が初めてで、とにかく本場のマジックがしたいなら無難にアメリカに行こう。アメリカでのグランプリは頻繁に行われていて、スタンダードな海外旅行を体験出来る。しかし北米は美味しいお店を探す点で、他の地域より苦労が多い。
ゆったりとした旅程と予算が確保出来るなら、南米か欧州を選ぶと食事・歴史観光の点で期待できるだろう。この場合、移動日を含めて1週間以上の休みが欲しい。


4、必要ならビザを申請する
マジックで海外旅行に行く際、ほぼ1週間以内の滞在となるのでビザが不要という場合が殆どだが、一部の国や地域では必要になる。今年のGPではロシアが必要だったはずだ。
必要な場合は1~2か月以上前から計画的に取得しておこう。

日本国のパスポートは世界でも最強クラスの強さを誇る。アジア内では信頼度ナンバー1だ。
各国のイミグレーション(出入国審査場)では、日本人というだけで必要書類が少なかったり、審査が早かったりする。
過去、入国時に受け取った書類を預けた鞄の中に忘れて、あわや出国できるか怪しい事態に陥った事があったが、「書類足りないけど、まぁ…日本人ならいいか」と審査官が納得して出国スタンプを押してもらえた事がある。
日本という国の信用が個人を守ってくれている事を実感した。


5、アメリカを経由するなら事前にESTAの申請が必要
ビザに類するものとして補足がある。
9.11テロ以降、アメリカという国に出入国するには手間と時間と費用が掛かるようになった。
その代表的なものがESTA(エスタ)という制度で、入国者を管理するシステムだ。
「他国への乗り継ぎも含めた」アメリカへの入国者は、このシステムを利用して事前に入金と登録申請が必要だ。
最終目的地がアメリカでなくとも、旅程のどこかでアメリカの空港を経由するなら忘れずに申請しておこう。
費用は15ドル程度、有効期限は2年、支払いにはクレジットカードが必要である。
尚、入国の度に滞在先などを更新する必要もあるため、グランプリ毎に更新作業が必要になる。

また、オーストラリアに入国する際にもETAS(イータス)という制度で事前申請が必要になる。
ETASは個人で申請すると、申請に使うシステム手数料が20ドルだが、旅行代理店に頼むと半額程度で済むのでこちらを活用しよう。

その他にも渡航前にはその国特有の必要書類など無いか、よくよく確認しよう。

ESTA
https://esta.cbp.dhs.gov/esta/application.html?execution=e1s1

ETAS
https://www.eta.immi.gov.au/ETA/etas.jsp?locale=japanese


6、飛行機と宿を取ろう
ここでは各予約事について説明する。

旅程について。
移動も含めて1週間くらいあれば、余裕を持って観光とマジックの両方を堪能出来るだろう。
多くの人にとって長期の休みを取るのはなかなか難しい。しかし有名な観光地であれば観光日が1日だけでは絶対に足りない。
私が過去に行った観光地のラスベガス、マイアミ、香港などはマジック以外の観光用に一週間あっても良いくらいだ。
金曜日をGPのレジストだけにして、観光に充てるという手もある。
日程に余裕のある人は早めの移動をする事で、時差ボケを解消したり、移動による不測の事態を回避出来たりする。

飛行機について。
国際線の乗り継ぎには充分な時間を確保して便を決めよう。
2時間だけで国際線の乗り継ぎをするのはたまに失敗する。検査の厳しいアメリカ経由なら尚更だ。
離陸・着陸が遅れるなんて日常茶飯事だし、到着国がバカンスシーズンなら空港内の出入国審査場や手荷物検査場が酷い混雑になる。
具体的には3時間~4時間という乗り継ぎ時間が比較的安全圏内だろうと思う。
尚、北米と欧州のバカンスシーズンは7~8月、南米のバカンスシーズンは1~3月の時期なので、この時期の空港は混雑を覚悟しよう。
飛行機は早ければ早いほど安い便が取れる可能性が高い。大げさに言うと1年前から狙っていても良いくらいだ。
しかしたまにキャンセルや追加といった要素で、後になっても安い席が少しだけ売り出される事がある。諦めずにこまめにチェックすると安い便に巡り合える可能性が上がる。
マイレージは絶対に取ろう。最近ではLCCの隆盛でマイレージを貯めづらくなったけれど、捨てるより絶対に良い。
航空会社の窓口で作ってもいいし、クレジットカード会社と提携しているやつを取得するのはもっと良い。
なぜなら1度海外GPを経験したあなたは「次はどこに行こうかな?」という算段を立てているはずだからだ。

宿について。
マジックプレイヤーにおいて宿で大切なのは、グレードよりも会場への近さだと思う。具体的には徒歩15分圏内が望ましい。
我々は何よりもまずマジックをやりに行くわけで、寝坊や交通事情で大会に出られないとなると、これほど悲しい事は無い。
飛行機や交通事情で大会に出られなかった者の怨嗟はhttp://zokuzoku.diarynote.jp/201208270643428764/に詳しく載っている。
彼と同じ轍を踏みたくないなら、多少高くても金曜と土曜の夜だけはGP会場の近くに泊まるのが無難だ。
近さと言う条件をクリアすれば後は自由だ。ゴージャスな部屋でもいいし、思いっきりチープなユースホステルでもいい。
個人的にはユースホステルが気に入っている。共同部屋では同室のメンバーと波長が合えば友達が増えるし、広めのツインやキングサイズベッドの個室を1人で利用していれば旅先で友達になったプレイヤーと宿をシェア出来る。
ユースホステルは広めの部屋でも安いので、一人で使えば低料金でのんびりと過ごせる環境であり、共同部屋での盗難にさえ気を配れば、概ね楽しい宿となる事請け合いだ。
しかしあなたが繊細ならば、ホテルだろうとホステルだろうと、リフレッシュする意味で1人部屋を強く勧める。
また滞在を安心できる選択肢として、ジャッジが泊まるホテルに泊まるという方法もある。
ジャッジホテルは会場へのアクセス、安価なwi-fi、適度な快適性を考慮されて選択されているので、安定だと言える。
宿の設備で譲れないものとして、無料wi-fiが有るかどうかは必ず確認した方が良い。
不思議なもので高級なホテルになるほどwi-fiやネット接続が有料というケースが多い。
ラスベガスのホテルでは24時間あたり8ドルも取られた。しかも端末毎に課金されるので、タブレットやノートPCやiPhoneでネットを使いたければ各台分の料金が必要となる。
もし宿を選ぶ際に、会場から遠い宿を取る事があるとすれば「GP会場に行く日数<行かない日数の場合」「遠くても会場へのアクセスが絶対に容易な安宿」「朝や夜でなければ出会えない観光名所がホテルの近くにある」と言った事が挙げられる。
盛り場が近かったり、ビーチの日の出がキレイだったり、タクシーがべらぼうに安かったりすると多少離れていても良いかも知れない。

予約について。
良く使う予約サイトはExpedia、Booking.comで、メール会員になっておけば会員向けに割引情報が届く。
2か所以上の都市を游周するならKAYAKというサイトで航空券を手配すると安く済んだりする。
ディスカウントサイトにアップされない航空会社独自の割引セールもあるので、航空会社サイトも定期的に巡回すると思わぬ軽減に巡り会えることもある。
航空チケットはどこで買っても良いが、安値を謳いつつ燃料サーチャージが別会計な所は、結局会計時に総額が高くなってしまい、こういうサイトは避けた方が無駄な手間と時間を省ける。

GP本戦のプレレジストについて。
金曜日の日中に会場入りするなら、事前にオンラインでのプレレジストは必ずしも必要とは言えない。
しかしグランプリによっては土曜の朝の受付を行わないスタイルも最近出て来た。
こちらのグランプリの開催案内によく目を通しておこう。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=grandprix/welcome#1
オンラインのプレレジストは飛行機が遅れて金曜日の深夜や土曜の朝に到着する万が一の場合、あなたを救ってくれるかも知れない。
もちろんオンラインでのプレレジストにもクレジットカードが必要となる。

プレイマットの配布方法
プレイマットがある場合、配布方法は非常に様々だ。多くの場合は金曜~土曜の会場での先着受付順に配布されるが、参加費に加えVIPプログラムを買うと特典の一部として確実に受取れる場合がある(全てのGPのVIPで確約とは限らないので要確認)
なので海外では、ラストチャンストライアルでプレイするか、プレレジストを済ませていてもレジストの列に並ぶかのどちらかを選ぶ必要がある。
最近の日本では、先のGP静岡などのようにプレレジスト順の先着で、プレイマットの有無が変わる配布方法が出て来た。参加する事が決まっていれば、金曜の朝から長いレジストの列に並ばなくても済むようになった事は非常に便利だ。
なお、2014年4月に行われるGP名古屋でも、プレイマットはプレレジストの先着順で配布する事となった。欲しい方は今すぐプレレジストをエントリーしよう。
プレイマットの製造数は各GPで大きな開きがある。350枚程度だと少ない部類で、開場前から並ぶ必要がある。多くの来場が予想されるGPでは1000枚を越える場合もある。


7、現地の観光名所や行きたい所をピックアップ
目的はマジックだけれど、楽しい事は多い方が良い。
どんな国のどんな地域を楽しむか、シーズンはオン・オフのどちらか、天候はどうか。グルメは?レジャーは?
残念な事に初日落ちしてしまった場合、こちらが本命に替わる事もある。
観光は渡航前に可能な限り細かく調べよう。まず注意する事があるとすれば、その国の決まり事(法律)についても調べると良い。
例えば飲酒・喫煙は何歳からOKか、あるいはそもそもダメなのか。日本と同じノリで屋外で瓶ビールをグビッとやってしまうと捕まってしまう…なんて事も珍しくない。


8、現地での移動手段について調べよう
主に空港~宿~会場のコースは事前に調べておこう。
特に現地の空港へ夜間に着く場合は、事前に移動方法を調べているかどうかで、ぼったくりを回避出来たりする。
面倒な人は全てタクシーで済ませても良いけれど、バスや公共交通機関を使ってみるのも旅行の醍醐味だ。
その土地の人々が利用する乗り物に乗るのは非常に楽しい。
バスの留め方・降り方もそれなりに違うし、浮浪者と隣り合わせで鼻が曲りそうになったりする。スリにはいつも気を付けなければいけない。
行先や停留所の案内が不親切で、全然知らない場所に降りる事もある。それは滅多にないけれど、あったとしてもそれもまた楽しい。


9、荷造りをしよう
預け鞄について。
旅行鞄には小さくない直径5㎝以上の車輪が4つ付いていて、なるべくHINOMOTO製がいい。マジック旅の場合に4つの車輪が良いと結論付けたのは、平坦な場所の移動が最も多く、荷物を移動させるのに力を要さないからだ。本体の材質は軽い強化プラスチック製のものが移動に便利で、雨や汚れも拭き取りやすい。
多少趣味が悪いくらい目立つ色だと荷物のピックアップで楽が出来る。逆に黒やこげ茶の鞄は沢山あるので、紛失の場合は自分も空港職員も探すのが大変になる。
目印に派手な色のベルトを巻いておくのも良い。
店頭で買うなら実際に20㎏~30㎏の重りを入れて引いてみて、軽い動きのものを買うと良い。
預け鞄は車輪も含めて消耗品なので、空港職員の荒い扱いで破損したり、紛失したりする事がある。その場合は航空会社側で修理という事になるが、殆どの場合は部品が見つからないのでカタログから新品が支給される。
なので必要以上に高いものを買う事はお勧めしない。物価の安い国へ行った時に大型の旅行鞄を買うようにすると、日本と比べて50%~20%くらいの値段で買えたりもする。

≪自分の背負うバッグに入れたり携帯するもの≫
パスポート
航空便チケット
宿の予約証明の印刷
ホテルまでの道のりを調べたメモ
財布とクレジットカード
強盗に襲われた時に出す用の財布
ガムや飴
リップクリーム
ポケットティッシュ
ボールペン
デッキ(絶対に携帯すべき)
サイコロ
メモ帳(ライフメモ)
サンダルorスリッパ(機内でこれがあれば快適)
マスク
アイマスク
耳栓
変圧器(アメリカでは不要)
変換プラグ(アメリカでは不要)
スマホと充電器
ノートパソコンやタブレットとそのアダプタ
持病があればその薬
※マスク・アイマスク・耳栓・リップクリーム・サンダルは不要なら削っても大丈夫だが、長時間のフライトなら用意すると疲れ方が全然違う。逆にU字型の首に巻く枕は追加の毛布で代用できるし、邪魔になるだけなので持って行かない事にしている。
※バッグには細々した物を多く入れるので、A4サイズの書類が入るファスナー付きのクリアケースを2~3個使うとスッキリして便利。100円ショップで売っている。

≪預け鞄に入れるもの≫
着替え(靴下3足、Tシャツ3枚、下着3着、ジーンズ1本、パーカー1枚)
シャンプー・リンス
髭剃り
洗濯用粉せっけん(小さいサイズ)
デオドラント
コンタクトと目薬(眼鏡破損した時用)
爪切り(やすり付)
耳かき綿棒
ビニール袋(あると便利)
輪ゴム(少し)
南京錠orワイヤーロック
トレードカードファイル
観光時用の小さめの肩掛け鞄
折り畳み傘
※基本的に現地でも買えたり、航空会社に紛失されても落胆しないものを入れよう。
※帰りはお土産が増えるので出来るだけ軽く。専業トレーダーでも無いのに行きの預け鞄が15㎏を越えるようだと、かなり無駄な荷物が多いと言える。
※ドレスコードが必要なレストランに行く場合は、襟のあるシャツとネクタイ、スラックスと革靴の一式を含めておくと無難。


10、体調管理を万全に
初めての海外旅行、興奮するなと言う方が無理である。
それを承知の上で書くが、旅行の前後には体調管理にいつも以上に気を配ろう。
長時間のフライトに慣れない言語、屋外では荷物や暴漢に気を配り、きっとあなたは自分が思っている以上に気が休まらない状態にある。
自覚している3割増しで疲れがあると思っていい。
殆どの場合、帰国してすぐに働くスケジュールになるだろうから、眠れる時には手足を伸ばして多く眠ろう。
食事もなるべく野菜の摂取を心掛けて、食物からビタミンの補給を意識すると良い。
帰って来て日常に戻るまでが旅というつもりで体を労わって欲しい。

ここまで来れば後は出発日を待つのみとなる。
それでは、良い旅を。


追加更新:2014年11月6日「6、飛行機と宿を取ろう」宿についてとGP本戦のプレレジストについてに追加・修正。

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