上海到着

2014年10月1日 MTG海外遠征
上海浦東空港に到着が午後8時。
入国手続き、荷物ピックアップを済ませると、遅い時間のためロクな通信会社が開いていない。
とりあえず空港内にあるChaina unicomを扱っているクソみたいなレンタルモバイルショップでsimカードを入れるも、google mapが乗り換え案内を表示してくれない。
翻訳、検索ともダメで、困った。
こんなゴミを3800円出して買ったなんて涙が出てくる。
主に情報統制の一環の通信規制なんだけど、google map使えない国なんて本当に中国だけじゃないのかな?(ロシアですら使えた)
そりゃ香港でデモ起きるわー。

明日からの観光や移動が実に大変である。
行きたい場所を探すのも、行く方法を確認するのも、一苦労。
明日は午後から上海CardMasterに行く予定。
GP台北 からの香港旅行
GP台北 からの香港旅行
GP台北 からの香港旅行
7月29~8月1日 晴れ・晴れ・晴れ

今回はMTG関係ないです。

GP台北から香港に飛ぶ。
距離的には日本から離れているので、台北からの帰り道に寄り道…という航路ではものの、五月女さんがせっかくチリから日本に来ているので、アジア観光を楽しもうと2泊3日の香港観光も付けた。
週末時点での天気予報では雨の香港だったが、いざ着いてみるとずっと晴れ。ひどい湿気ではあるもののとにかく晴れだった。
さっそくA21路線のバスに乗り、尖沙咀を目指す。
今回泊まったホテルは香港粤海酒店というホテルで、重慶大厦の安ホテルではない。
重慶大厦のホテルはごみごみとした香港らしさを体感したいなら泊まってみても良いけれど、いくつもの欠点があるので一生に一度の体験で良いと思う。
その一つがエレベーターが混み過ぎで、部屋と1Fの移動に片道20分とかザラにあるという点。
香港粤海酒店はビル1つ全てとなっており、エレベーターで2分以上待つなんて事は無い。
ツインの部屋で1人あたり1泊6000円弱なので、重慶大厦のトコジラミ付き安ホテルよりはずっといいと思う。

台湾は臭豆腐が臭かったが、香港は下水が臭い。
台湾の道端にはゴミが落ちていなかったが、香港の道端はゴミだらけで一応それらを掃除する職員はいるものの、尖沙咀の街に染み付いた悪臭は改善される事は無いだろう。もっともその臭いこそが香港らしいと言えない事も無い。
今回の香港では前回(GP香港2013 http://zokuzoku.diarynote.jp/201310180224263731/)で行けなかった様々な観光スポットに行くつもりだ。
まず定番の女人街、廣華街で買い物をした。
海外に行く時に使うキャリーバッグやバックパック、その他の鞄全般に関しては日本で買うより香港や台湾で買った方が安い。
小型のキャリーバッグは今回の旅の前に壊れてしまったため日本のドンキホーテで購入したが、ポーランドで買った観光用の肩掛け鞄と18年使ったTHE NORTH FACEのショルダーバッグがボロくなって来たのでここで新しい物を購入した。
パチ物なのか本物なのか、新古品なのか、それとも正規品のタグ付け前の流出流通なのかはサッパリわからない。けれど見た目が頑丈で、もし早期に壊れてしまっても全然惜しくない値段で買えたので幸せだ。子供の頃に買ったTHE NORTH FACEと同じく18年も持つとは思わないけれど、長年使えたら非常に良い買い物になると思う。
もちろんこの女人街では様々な露店で鞄を売っている為、他店と比べて交渉して安くする。
またiPhoneやiPadのアクセサリーが豊富なので延長充電コードやキーボードなども安く購入出来た。

アベニュー・オブ・スターズではお馴染みのブルース・リー銅像の前で写真を撮り、ここではジェット・リーやジャッキー・チェン、マギー・チャンの手形を見る事が出来る。何故かジャッキー・チェンの手形だけ2つあった。
前にも行った映月楼ではおしゃれな香港料理と点心を堪能した。

港島へ渡ると林奇苑茶行でお茶を買い、そのまま徒歩で文武廟へ。
文武廟への急激な坂は暑さと相まって非常に苦しい行軍となった。到着すると蚊取り線香の大きいようなお香に圧倒される。人間1人くらいの円錐大のお香が天上から幾つも吊り下げられているのだ。
台湾の龍山寺のように地元の参拝客はそれほど多くないようだったが、廟内の荘厳な雰囲気は圧倒されるものがあった。

次に我々はヴィクトリア・ピークと香港杜莎夫人蝋像館に行こうとタクシーを走らせた。
ヴィクトリアピークに行くには床が全面ガラス張りのロープウェーで香港杜莎夫人蝋像館へ向かう必要がある。
しかしバカンスシーズンど真ん中というこの時期は多くの家族連れでロープウェーは2時間待ちと言われた。
仕方なくこの日はそのままホテルに戻り、日を改めて早い時間に挑戦しようと言う事なったのだが、あくる日も少々の行列だったので今度はそのままタクシーで蝋像館まで登ってもらう事にした。
皆頂上のヴィクトリア・ピークに行くものだとばかり思っていたら、蝋像館のチケット購入待ちが1時間を超えていた。
これではゆっくり鑑賞する事も出来ないだろうと、風景鑑賞もそこそこにそそくさと下山して蓮香楼という地元の点心屋で食事を摂った。

蓮香楼はワゴン式点心で、ワゴンの所まで点心を取りに行き、マークシートにスタンプを押してもらう。このスタンプがお会計額になる仕組みである。ホテル点心の映月楼とは対極の超庶民食って感じの店だ。
食事の時間を少しはずして行ったはずなのに、店内は今日も満席で、やはり相席必須となった。
漢字ばかりで3割くらいしか理解出来ないメニューと格闘する我々を、相席した中国人の女の子が色々教えてくれた。小学生高学年くらいなのに英語が上手だった。
香港では海老雲吞麺や海老の卵が蒸し麺にかかった蝦子力生麺が美味しいのでいつも食べてしまう。

一つ失敗した話がある。
観光で疲れた体を癒そうとホテル近くのマッサージ店に入った。
背中のオイルマッサージと足裏のマッサージを30分づつ頼み、料金が200香港ドル(約2700円)なのを確認して支払う。
領収書を下さいと言うと後でねと言われ、施術台にうつ伏せになって待った。
50歳くらいのおばちゃん施術師が背中や太もも裏のマッサージを行い、「香港は初めてか?」「マッサージの具合はどうだ?」などのお決まりの会話の後、チップをくれと言い出す。
多少ならと思い、どれくらいかと聞いてみると(300香港ドル=約4000円)欲しいと言い出した。有り得ない。
足裏マッサージの後に20~30香港ドルをチップで渡すのは良くある話だが、そんな額が要求される事は初めてだ。完全にボッタクリである。
オイルでスペシャルマッサージ(エロマッサージ)をするから、と言われるものの、それに興味は無いし、チップはそんなに出せない、止めてくれと言うと「さっきの200香港ドルは夜に来るオーナーの懐に全部入る。私も稼がないと家族が苦しい」などと言って来る。
この時マッサージ開始からおよそ15分。
らちが明かないと思い背中のオイルをタオルで拭いて服を着る。
そして終わり終わり、もう帰るからと言ってドアノブを引くと、絶対に返すものかと扉を蹴飛ばして私をドアに挟んで来た。
流石に頭に来て私が「Finish!」と怒鳴ると、警察を呼ぶぞ!と叫んで来る。
こうなるともう大人しくは済まない。
ドアを突き返し、警察呼べよ!と言い返しながら店を後にした。
施術は時間通りに行われなかったものの、料金は前払いしておいたので、一応無銭利用にはあたらないはず。
香港でマッサージを受ける際には、健全なお店である事を確認した上で入店するのが良いという教訓。
他には2店のマッサージに行ったけど、こんなトラブルにはならなかった。


香港では行きたかった観光地もあらかた行けたし、蝋像館は残念だったけど、買い物関係は充実していたので良い香港旅行となった。
実はMTGが関係していない海外旅行はこの香港滞在が初だったように思う。
マジックを意識しない海外旅行も、これはこれで楽しい。


画像1:生のライチ。これで600円弱。冷凍していない生のライチはとっても美味い。
画像2:香港島の夜景。暑くて臭いけど、綺麗。
画像3:蓮香楼のワゴン式点心。肉まんと春巻き。
GP台北 市内と九分観光
GP台北 市内と九分観光
GP台北 市内と九分観光
7月28日 月曜 晴れ

昨夜の魑魅魍魎から一晩明けて、台湾滞在最終日の今日は一応観光らしいこともしようと、市内の有名なお寺などを回ることにした。
まずホテルの近くにある粽屋で団子汁を食べる。それから木曜日にも一人で行った龍山寺へ。ホテルからそう遠くないし、五月女さんが行きたいそうなので、今度は時間を有効に使うためにタクシーで移動した。
龍山寺は相も変わらず人でごった返していて、月曜の午前中から観光客でもなく僧でもないのにここでお祈りしている地元の人って世捨て人なのかな?と思ってしまった。まぁ我々も似たようなものだけれど。
次に中正紀念堂へ移動する。ここの敷地は非常に広くて、タクシーには国家戯劇院の前で降ろされたけれど、当然演劇を観る時間は無いので建物が巨大だなぁという事を確かめて紀念堂の方へ歩く。
気温は34℃を越えていて、空は雲一つ無く、灼熱の太陽が突き刺さる。しかも地面には真っ白な石畳が敷き詰められているので、照り返しのフラッシュバック付きだ。
中正紀念堂の白く長い階段を昇って行くと、銃を持った憲兵が2人並んでいた。彼らはこの暑さの中、長袖ブーツにヘルメットのフル装備で微動だにしない。危険な仕事だ。
憲兵の奥には蒋介石の銅像があり、それを一瞥して帰ろうとすると、なんと下りのエレベーターが見える。
我々が暑いなか必死こいて昇った階段は不要だったのだ。ぐぬぬ。
中正紀念堂の中には建築様式や歴史の展示があり、普通の観光スポットといった感じになっている。
ここでようやく何か食べようとあらかじめ調べておいた点心の店に移動する。
地図の上では中正記念堂のすぐ隣にあるものの、ここは敷地が広く猛暑でもあったので、到着まではかなり歩いたような気になった。

お店の名前は杭州小籠湯包。
ここで食べた蟹味噌入り海老しゅうまい(蒸し)が一番好みで、おかわりしてしまうほどに美味かった。
値段も鼎泰豊に比べれば安いし、針生姜の薬味と食べ放題。台北に再訪した際には絶対に寄るお店となった。
小腹を満たして我々は忠考復興駅へ向かう。

ここまで駆け足で観光をして来たのは、九分という街の夕暮れを見に行くためだ。
待ち合わせ場所で相馬さん、金城さん、まことさんと会い、台北市から遠く離れた九分の街へ。
当初はバスで行こうと思っていたが、バスには長蛇の列。
バスの倍額ではあるものの、貸し切りワゴンの白タクがあったのでそれに乗り込む。満員状態のバスで90分かかるより、300円多く払って快適に半分の時間で到達できる方が良いに決まっている。

海に近く山に囲まれた九分では天気が変わりやすく雨も多いらしい。
しかしこの日の九分はずっと晴れていて、眺めも絶景だった。
千と千尋の神隠しのモデルでは?と噂された事もあるこの街は豊富な海産物と果物が美味い。
到着後、あまりの暑さにマンゴーかき氷で涼を取り、様々な海産物を食べ歩いて有名なお茶屋に入る。
台湾茶は香港中国茶と違い、一煎目から捨てずに飲む。味付けされたヒマワリの種をポリポリやりながらお茶でだらだらと時間を潰し、夕焼けの九分を鑑賞した。
日が沈むと九分名物の赤い提灯が照らされる。それらはお店の軒先に吊るしてあり、独特の街の色を主張する。
海辺には青白いライトがいくつも並んでおり、小樽のイカ釣り漁船と同じ光景がここでも見られた。
帰りのタクシーを探そうとすると、近くの鉄道が事故で停まっているとの知らせが入る。もちろんバスも長蛇の列で台北までどれだけ待つか分からない。
仕方なく台北まで行くタクシーを5人でシェアした。少し高いが、九分に一晩泊まるよりは断然マシだ。

台北に戻ると晩御飯は鍋になった。
このクソ暑いのになぜ鍋なのか…。
しかし色々な野菜や肉を茹でて食べる鍋は美味く、そのあまりの美味さに台湾人の痛風原因の第一位はこの鍋が原因といわれている程だった。
すき焼き形式で生卵を溶いて食べるスタイルもあったが、海外で生卵を食べるのは正直怖い。
まことさん曰く全然大丈夫との事だが、カンピロバクターで当たった事のある身としては生卵は避けてしまった。
しゃぶしゃぶスタイルは叶わなかったが、肉みそとナッツと薬味を混ぜた付けダレで食す真夏の鍋は本当に美味しかった。

満腹になり、彼らと別れてホテルに戻る。
まことさん、GP台北では色々とありがとうございました。


画像1:杭州小籠湯包の蟹味噌入り海老しゅうまい。この旅最高の味とコスパ。
画像2:九分の街並み。夕方になると行灯に明りが点り、この街をいっそう魅力的に照らす。
画像3:台湾の鍋。しゃぶしゃぶに近いが、スープも美味い。
GP台北 本戦2日目
GP台北 本戦2日目
GP台北 本戦2日目
7月27日 日曜 晴れ

気温は朝から30℃を越え、陽炎さえ見える道路を歩いて会場へ。
途中、会場近くのセブンイレブンで鮭おにぎりと排骨便富という豚肉と高菜漬けの乗ったお弁当を買った。味は悪くなく、米がジャポニカ米なのか粘りがあって日本のそれとかなり近い。海苔も日本の海苔でおにぎりに違和感が無い。

二日目最初のデッキはこちらの白赤。

10R 青緑LO ○×◯
11R 青白 ○××
12R 赤黒 ○×◯


2nd ドラフトは白緑。これは弱い。白緑特有の相手の生物に触れない感が満載で、格闘でもあれば良かったんだけど取れるチャンスが無かった。

13R 赤白 ×× 2回とも《溶岩の斧》で本体火力10点食らって負け。
14R 青白コン ○◯
15R 青白飛行ビート ××

最後はお互いID出来ず、事実引き分けだったらなら両者ともTop64から落ちていた。
仕方なくガチったけど、このデッキの序盤~中盤の飛行が止まらない感がモロに出て、見せ場なく終了。
9-5-1で85位。

この日はまことさんのお父さんがやっている点心レストランで、台湾勢と日本勢が混ざって晩餐となった。
今までの印象として、中国人は声がうるさく、それに比べ台湾人はおとなしい感じがあった。
声のトーンなんかは台湾人と日本人は近く、非常に親しみを感じていた。
しかし人間とはどこかでバランスを取る生き物だ。
そして台湾人は酒の席で豹変する。
それまで大人しかった彼ら台湾人は、宴が始まると平成の森田さんに酒を勧め出した。
平成の森田さんはかなりの下戸で、小さいコップ1杯でもビールを飲もうものなら顔を赤くしてひっくり返ってしまう。
その彼に対してまことさん、ジャイアン、アフリカ君の3名が代わる代わる台湾ビールを注ぐ。
最初は平成の森田さんを庇って代わりに飲んでいたチェン君も、酒でいつしか顔が真っ赤になり、これくらいは飲めよと注ぐ側に変わる。
平成の森田さんは「もう無理っす!もう無理っす!」と許しを請うが、彼らは日本語で「だいじょうぶ、だいじょうぶ」「これが台湾の日常^^」と上機嫌で酒を注ぐ。
それからキレたまことさんが、カラーペンを持ってきて「どの色がいい?」と平成の森田さんに訊く。
何が起こるか分からなかったが、どうやら去年も平成の森田さんのお腹に落書きをしたらしい。
台湾人たちは「台湾GP名物だ!」と訳の分からない事を言いながら彼のTシャツをめくり、色々な人が直に落書きをする。そして大撮影会となった。
落書きじゃない!アートだ!!と豪語する台湾人。ドラゴンボールのヤムチャのごとくボロボロになり床に横たわる平成の森田さん。
阿鼻叫喚とはまさにこの事で、夏の台湾でまさか百鬼夜行を見る事になるとは思わなかった。
ちなみにその時の画像はあまりに酷い惨状なので、平成の森田さんの事を考えると絶対にアップ出来ないのが残念だ。

午前2時ごろまでこの狂乱の宴は続いた。

画像1:1stドラフト白赤
画像2:2ndドラフト緑白
画像3:…はヤバ過ぎて載せられない宴の一コマ。名誉の為、アップ出来ない。心の目で見よう。
GP台北 本戦1日目
GP台北 本戦1日目
GP台北 本戦1日目
7月26日 土曜 曇り・雨

以前にも書いたが、今回の部屋はホテルのロビーに隣接している。
そのため金曜の夜では深夜のチェックイン客や談笑が絶える事無く、朝までやかましたかった。
具体的には中国本土から来る中国人のうるさい事うるさい事。
自分たちの部屋のドアを開けて騒ぐのとか本気でやめて欲しい。
そういうの勘弁って言ったら、ジュースを紙コップに注がれて「まぁこっち来て皆で喋ろうぜ」とか言い出す始末。
結局一睡も出来ないままGP本戦の朝を迎えた。

本戦のデッキは写真の通り。
緑黒ダメランがプールにあるのに、入れ忘れるという構築ミスをした。
ちなみに朝食はホテル近くで売っていた餃子。

1~3R 不戦勝
4R 白赤 ×◯× こっちはマリガン後、相手の1→2→3→4→ピンポンパンを2回食らって負け。
5R 赤緑黒 ○◯
6R 白緑@Nam Sung-Wook ×× 初手から土地増えず死亡×2 ツイてない
7R 白青(サイド後白赤) ○◯
8R 白黒 ○×◯
9R 緑白 ×◯-

最後の9Rは因縁のラウンド。
IDしても2日目には残れるだろうけど、GP初日のIDは負けに等しいので対戦。
ラウンドが始まって5分後、相手の白人のおっちゃんがジャッジにカードテキストを聞きたいとの事でジャッジコール。
席を離れてジャッジと会話し、戻って来た時に「君はゲームロスだってさ」と言い出す。
当然「え?」となり「何で?」と言ったら「さぁ?」との返答。
ジャッジを呼ぼうと顔を上げると、先ほどのジャッジが2mほど離れて盤面を見ていて小さく頷いている。
ジャッジを呼びながら盤面の土地を手札と合わせて片づけようとした瞬間、ジャッジが首を傾げたので危うく投了の意思表示は免れたが、対戦相手が焦って「ジョークだよジョーク^^;」と言い出す始末。
皆、真剣にやっているGPの初日最終ラウンドでこの口三味線とは…かなりイラついた。そのアメリカンジョークは全然笑えない。
1本目は私の事故で15分ほどで終ってしまった。
2本目は初手に2枚の平地と《守護天使アヴァシン》。相手のデッキには飛行が1枚も見ていないし、垂直落下も見ていない。コイツが通れば勝てる。
そう思っていたけれど、引けども引けども土地は沼。
相手はマナエルフからどんどん回って行き、《放浪の吟遊詩人、イーサーン》が降臨。
除去とバットリとブロックを慎重に進めると、こちらのプレイが遅いとジャッジを呼ばれる。
しかしジャッジ監視下でも私はジャッジにプレイを急かされないが、対戦相手がジャッジに私のプレイを急かすようしきりに言って来る。気が散って仕方ない。精神攻撃やり得か。
なぜ急がせない?と対戦相手は怒っているが、こちらの手札には初手から《守護天使アヴァシン》が居て、3枚目の平地を今か今かと待っている。
それらが機能し出すと生物がほぼ緑単色の相手には逆転勝ちとなるため、こちらとしては迅速にだが慎重にならざるを得ない。
こちらの手札の除去枚数とも相まって、私がブロックに時間を割くのはある意味当たり前と言える盤面に、ジャッジも相手からの急かすコールを無視し出すようになって行った。
相手の場には《放浪の吟遊詩人、イーサーン》から《カロニアのツイングローブ》まで淀みなく展開され、盤面の打点は50点も越えるような一方的なものになった。
しかし私の《守護天使アヴァシン》が間に合い、4度の攻撃で相手のライフを奪い切ると、残り時間は1分を切っていた。
クソッと悪態を吐く彼。Fワードでは無いが、紳士的とはとても言えない。ついつい私も舌打ちしてしまった。

引き分けは誰しも望むものでは無い。
だが勝てる目があればそれに沿って全力でプレイするのは当然の事だ。
我々はプレイ後もかなり険悪なムードで別れたが、初日最終リザルトが掲示され、初日通過の知らせを見るやいなや、彼は私に「大人げなかった。済まなかった」と謝って来た。
「ああ、分かっているよ。でもこちらには初手から《守護天使アヴァシン》と複数の除去があったんだ。問題はいつ3枚目の平地を引くかだった。結局それはかなり長くなったけど。ジャッジもそれを見ていて、私が2~3秒で即決出来る状態じゃないって知っていた。だから標準的な時間を使うのは普通だと判断したのさ」と言った。
「なるほど」と彼は言い、明日もお互い頑張ろうと言って握手で一日を終えられた。
GPではどのような雰囲気になろうとも、必ず、絶対に相手とのスタックのやり取りを疎かにしてはいけない。
如何に相手が笑えないジョークを挟んで来ても、それはゲームの結果には何ら寄与しないものだから、ジョークには付き合わなくていい。
しかし優先権の保持とパスについては絶対に細かく反応して意思表示すべきだ。
呪文がプレイされた時、口にすべきはokでは無く、まずはwaitなのだ。

さて、私の実力では初日を抜けられるか怪しいプールだったが、今回も2日目に残った。
M15のシールドの練習は25回くらいやっていたけれど、ドラフトは全くやれていない。
ドラフトをやっている人の勝ったデッキにはある程度目を通していたけれど、明日が初ピックだ。

昨夜は全く眠れなかったので眠かったが、やはり食事はすべきだろうと昼食は粽とグァバ(果物)を食べた。
グァバは熟れていなくて固く、ハズレを引いてしまったようで全て食べられなかった。
夕食はGPの帰り道、台北で一番大きい士林夜市という夜市に寄って食事をした。
ここの夜市は地上に雑貨、地下に食品がある。
地下に入るとまずは牛肉そぼろご飯、豚の血を固めた豆腐スープ、海老オムレツを食べた。しかし特に美味しいというわけでも無く、何でも食べる五月女さんですら豚の血豆腐スープは残していた。正直これはハズレだ。
続いて海老せんべい、胡椒餅、肉まん、海老春巻きの甘酢あんかけ、タロイモタピオカミルクティーをつまんだ。小さな海老を海苔や葱と合わせ、板状に伸ばして揚げてある海老せんべいは最高で、これは日本でも売れると思う。
ちなみにこれらの食べ物を美味しそうに書いてはいるのだが、ここの夜市にも当然臭豆腐があるので、3軒おきぐらいにあの激臭と戦うはめになる。
要は慣れだが、慣れるまでには時間が必要だろう。
食後はデザートにと、またもアップルマンゴーを平らげた。やはりこれは非常に美味い。
手と口の周りをベトベトにして貪った。
ちなみにまことさんお勧めのフルーツはwax appleという、甘さ控えめで梨のような触感のみずみずしい果物だそうだ。
夜市で試食させてもらったが、なるほどこれも中々いい。清涼感がある。
士林夜市と寧夏路夜市では後者の方が食べ物の充実度が高い。価格も味も寧夏路夜市の方が優れている印象を受けた。

満腹と睡眠不足が重なり、最高にうるさいロビーの中国語談笑も無視して、泥のように眠った。


画像1:シールドデッキ。R9G2では3枚目の平地=11枚目の土地というハードラック。
画像2:海老春巻きの甘酢あんかけ。美味い。
画像3:士林夜市の地下食品屋台。当然ここも臭豆腐くさい。
GP台北 3日目
GP台北 3日目
GP台北 3日目
7月25日 金曜 曇り・雨

昼頃に起床して、会場に向かうタクシーを探す前に遅い朝食を摂る。
その辺にある適当な粽屋に入って肉粽と魚のすり身団子汁を食べる。
こぶし大の粽には豚の角煮の他、栗や豆なども入っており、色々な味が楽しめる。
団子汁は茹でた大根がごろっと入っており、味はかなりあっさりめ。
33度を超える外気温だが、ガンガンに扇風機が回っている店内で熱々の粽と団子汁を頬張るのは消化器的には良いのだろうと思う。
ここの粽屋の味が気に入った我々は後日も通う事になる。

午後2時半ごろに会場に着くと、まず先にGPのエントリーに並ぶ。
エントリーの開始時刻は午後2時からなので、ひょっとしたら北京の時みたいにプレイマット行列があるのでは?と心配していたが、今回は充分な量が用意されていたらしく無事に入手できた。
ショップを見ると台湾カードマスターのブースにGPメルボルンで知り合ったBenjaminさん(通称:ベンさん)が居て、挨拶。
お土産用に今回のアヴァシンプレイマットはいくらか訊いたら、他のお店より安くしてくれてUS40ドルと言われたが、欲しい方の予算と折り合いが付かず断念。
サイドイベントの時刻がどれも中途半端で、仕方なく集めている古いFNMプロモをバイヤーストレージやファイルを見て探すとザクザク出て来る。料金や状態の選別を行い14種が購入に至ったので、コンプまで残り25種となった。
それに飽きたら遅い昼食に向かう。会場隣の居酒屋みたいな所で、からすみのから揚げやら、ぽんじりの焼き鳥やら、子蛸の醤油マリネやらをつまんで完全に酒が欲しくなるが自重した。
夕方6時からは雨宿りの意味も含めてFoiled Again(スタン)に出た。2-1-1という微妙な成績でプロモ3枚パック2つ。参加費1000円だから、まぁこんなもんかなとパックを剥くとアジャニがぽろり。一応アドになって会場を後にする。

一旦ホテルに戻り、夕食をどうしようかと相談した所、ホテルから一番近い夜市に行こうという結論に達し、我々は寧夏路夜市という所に向かった。
寧夏路夜市では多くの人で賑わっており、観光客だけでなく地元の人も晩御飯を食べに来ている。
台湾ソーセージ(ちょっと甘めのソーセージ)、イカ焼き、海老炒飯、から揚げあたりを食べた。から揚げ以外は美味しかった。
台湾の夜市と言うと、臭豆腐の店が外せない。と言っても臭豆腐は非常に臭く、食べなれていないと吐き気すら出てしまう。
理屈としてはタンパク質発酵によりうま味が増幅されるはずなので、味としては美味だろうけれど、そこかしこから匂って来る臭豆腐の臭いは慣れが必要だ。
ちょうど日本の納豆みたいな物だと認識すればいい。1度しか試さなかったが、臭豆腐はお店によって味がかなり違うので、当たりはずれが大きいとも聞いた。私が食べた臭豆腐の炒め物の味はけっこう美味であったが、やはり臭いに慣れなかったので全部は食べられなかった。
牡蠣オムレツの有名店を見かけた。これはとても食べたかったが、明日からのGPを考えると流石に自重が必要だろう思い見送った。胃袋的にも色々食べたせいで余力がもう無かった。
夜市では他に金魚すくいや海老すくいがあった。海老すくいは釣り上げたばかりの生きた海老に串を差し、殻を剥いて生で食べるようだった。子供らがしきりに海老すくいにチャレンジしていて、その隣には金魚すくいもあったので、ひょっとしたら金魚も串に刺して食べてしまうのでは?と思ったが流石に金魚は鑑賞用であった。
食後のデザートという事で生のマンゴーを1玉剥いてもらって食べる。
マンゴーにはペリカンマンゴーとアップルマンゴーがあるが、台湾では今が熟れ頃のアップルマンゴーがあちらこちらで売られており、ジューシーで甘みが強いアップルマンゴーを1玉300円ほどで堪能出来る。
北海道ではアップルマンゴーが普通のスーパーに並ぶことは滅多にないし、台湾産の上等な品質の物はデパートであっても中々みかけない。
オレンジ色の果肉を頬張り、子供のように口のまわりをベタベタにしながらアップルマンゴーを堪能して、夜市から帰った。

ホテルの横のセブンイレブンで水やら髭剃りやらをレジに持って行くと、スロット押してくださいと言われ、なんとたった3円で会計が済んでしまった。
日本のコンビニではこんな割引有り得ないよね、と五月女さんと話しながらコンビニ強盗したような気分で部屋に戻った。

GP台北 台湾2日目
GP台北 台湾2日目
GP台北 台湾2日目
7月24日 木曜日 曇り

昼ごろまで寝てから、夕方に五月女さんとホテルで合流するまでの間、市内をぶらぶら観光する事にする。
まずホテルの周りを適当に歩き、素食と書いてあった庶民の定食屋っぽい店でブランチ。
結び昆布を生姜と少しの唐辛子で煮てあるお惣菜が上手く、あっさりした味わいなので大変満足だった。
タピオカミルクティーを飲みながらメトロに向かうと、漢口街二段や武昌街二段あたりは大変賑わった若者街であり、ひらがなカタカナの日本語も非常に多い。日本語ですら通じる。
アニメイトがあったり、吉野家があったりと、もう完全に日本だなぁと思いながらメトロ西門駅へ。
マレーシアと同じようにここの国の切符もICチップ付きのコイン式で、購入が容易であった。運賃は大人で約60円~。
西門駅から1つ隣の龍山寺駅で降り、龍山商場の人混みをかき分けて北に1分歩くと龍山寺に着く。
龍山寺では多くの観光客の他に地元の人も多く、ぶっとい線香に火を点けて6~7か所の神様仏様を順に拝んでいく様式だった。
案内をしていたお爺さんが日本語ペラペラで、右往左往していた若い女性に日本語で説明していた。
当初、私はこの手の案内は最後に「じゃあガイド料300元ね」とか言われそうだなーと思って静観していたけれど、結局そのお爺さんは若い女性ばかりにお参りの仕方を教えるただのスケベだと言う事が判明し、危なくなったら助けようかと思っていたけれど正直どうでも良くなった。
しかし一通り見学が終わった後、またも先ほどのガイドを受けていた若い女性に会ったため、「ガイド料せがまれなくて良かったね」と言ったら何と彼女は日本語を解さない。彼女は韓国人だったのだ。
つまり彼女も最初は親切過ぎるお爺さんを疑っていて、自分は日本人だと嘘をついたため、日本語でガイド説明をされてほぼ良く分からなかったようだった。
台湾では老いも若きも日本語を解する率が高いので、日本語でガチの会話が成立してしまう。このようにうっかり日本語が分からないのに日本人だと言ってしまうと面倒な事になるのだった。

さて、地元の人にも愛される龍山寺だが、左の一番奥には子孫繁栄の神様が祀ってある。
無事な子供の出産や、子の健やかな成長を願う母親が熱心にお参りしている。
ちょっとびっくりしたのは涙を流しながらお祈りする若い女性が数名いた事。
不妊に悩んでいたり、愛する彼との子を宿しながらも不倫関係の為にこれからの事を神にお願いしに来ていたりと、生々しい人生の岐路が垣間見れた。
旅の先では観光でキリスト系の教会に行くことが良くある。
21世紀のここ台湾でも信仰心は全く衰えておらず、寧ろ賑わいやおびただしいお供え物を前にすると、人は不確かな何かに祈らずにはいられないのだろうかと思う。

午後3時ごろには外の気温は33度を超え、体中の毛穴という穴から汗が噴き出る。
もはや普通に使っていてもiPadの全画面がべしょべしょになってしまうため、涼む目的で地下の龍山夜市を覗き、その後は歩きで若者街を眺めながらホテルへ帰った。
久しぶりにチリから来た五月女さんと合流し、しばらく近況を語る。
そうこうしているうちに午後6時ごろになったので、市内中心部へ夕食を食べに行くことになった。

この日の夕食は鼎泰豊(ディンタイフォン)の小籠包を初めとした点心がメイン。
鼎泰豊の本店へ行くと20分待ちですと言われ、待っている間にオーダーシートにチェックを入れる。
あっという間に我々の待ち番になり、狭い階段を上り3階の席へ通された。
鼎泰豊の点心は台北のなかでもかなり高価な部類に入る。
ビールと点心をたらふく食べ飲みしておよそ5000円ちょっと。
日本人感覚からすると「まぁ普通じゃん」という感じだが、台湾人の感覚からするとかなり高い。
確かに美味しいんだけど、高いし待ち時間が長いから美味い点心食べるなら鼎泰豊に拘らなくても良いよねっていうのが地元台北人チェン君のアドバイス。
だけど僕らは観光客だから1度は食べてみたいんだよね。
その甲斐あってか、鼎泰豊の点心はどれも美味しい味で、北京や香港で食べた点心と比べると全体的に油分があっさりしている印象。
黒酢もフルーティーな感じの物を使っているからキツくないし、飽きが来ない。
点心の生まれは台湾ではないけれど、第二次世界大戦後からムーブメントになった台湾点心は大陸の点心より、今日では見た目も味も進化しているように思う。
ちなみに鼎泰豊の本店(信義店)は金曜~日曜の食事時ともなると2時間以上待つこともあると言う。週末に行くならば平日に行くか、信義店以外に行く方が良いだろう。
尚、信義店の入口でお客にオーダー用紙を配って回収している女性定員さんは、みんなかわいい。日本語もペラペラ。

満腹になった我々は台湾のランドマークである台北101という高いタワーに行った。
地上から見上げる台北101は綺麗だったが、世界の他のランドマークタワーを見まくったせいで、これは正直ショボく見えた。
しかも台湾101はタワーに上るのにプライオリティパス込で5000円くらいかかると言われた気がする。
普通に昇っても2時間待って2500円もかかるため、二人して「これは無ーわ…」とこぼし、踵を返した。
先ほどの鼎泰豊本店の道路2本南に思慕昔(スムージー)というマンゴーのかき氷屋さんがある。
そこへ戻り、台湾の暑い夜の暑気払いとばかりにマンゴーのかき氷を食べた。
ちなみにここのマンゴーのかき氷、サイズが小さなバケツ1杯分くらいあるので、安易に1人1杯を頼むと完食からほど遠い惨状のまま店を出る事になる。
味は非常に美味しいのだけれど、量が狂ったような盛りなので、注文の際にはよくよく注意されたし。

ホテルに帰ると飼っている猫が出て来てお出迎えしてくれた。
この猫は頭と足先としっぽの先だけ毛が残っており、胴体は五分刈りのような長さに毛が刈られている。非常に痛々しい。飼い主に聞くと「暑いからこれで涼しいだろうと思って」と言う。
ホテルの中はいつもクーラーが効いていて寒いくらいなのに、刈られてしまっていた。かわいそうに。
猫のあくびにつられ、我々も眠くなり就寝する。


画像1:龍山寺の風景。お香がモクモクしてて煙たい。
画像2:鼎泰豊の蟹味噌入り小籠包。今見てもよだれ出るくらい美味い。
画像3:思慕昔のマンゴーかき氷。氷だけのかき氷と蜜入りのかき氷が交互に折り重なっていて、ゴロっとしたマンゴー果肉とマンゴーアイスが乗っている。さらにマンゴーペーストのソースと練乳が掛けられている。1人で完食はかなり大変。
GP台北 遠征記事
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7月23日 水曜日 台風・曇り・小雨

移動日。
札幌~関空~台北をPeach航空で往復して約6万円。
関空では手荷物の重量制限取り締まりが強化されていた。
Peachの国内・国際線を問わず全員に重量計測を実施していて、10㎏を少しでも超えようものなら有料手荷物として搭乗拒否を盾に追加支払いを求めていた。
自分もこれに引っかかったクチで、重量オーバーのため3回も計測をし直さなければならなかった。
具体的にはクソ暑い中、下着を4枚も着込んだり、パーカーを羽織ったり、シークレットブーツ並みの高さになるような靴下の重ね履きに取り組んだ。
その結果、なんとか重量チェックはパス出来たものの、関空での重量検査は非常に厳しくなったと思うので、追加手荷物料金の発生を考えると、LCC最大の魅力である安さはそれほどでも無くなっているように感じた。
それならば、これまでの経験で5㎏くらいまでなら手荷物重量過多も多めに見てくれることもあるJALなどの方が、席の広さや緊急時の振替便対応など総合的に見て良いのかも知れない。
どちらにせよ、これからPeachを使う場合は手荷物の重量まで非常に神経質になる必要がある。

夕方に台湾の桃園国際空港に到着すると、なにやらピリピリした空気が漂っている。
イミグレを通過すると、到着を待っていた出迎えの数人が涙を流して待っていた。
その理由は台北駅まで行く高速バスのテレビで知ったのだが、トランスアジア航空の飛行機が47名の死者を出す墜落事故を起こしていたのだった。
台風の影響らしく、墜落した空港こそ違うものの、事故の時間も私が到着した便からさほど離れていない。
後で聞いた話だが、夏の台湾上空の気流は温暖な気候に反して意外に荒いらしく、台湾離発着の経験の浅いパイロットによる着陸は相当揺れて危ないらしい。
空港を出る前にATMで台湾ドルを引き出し、タイワンモバイルでSIMカードを買った。SIMカードは7日間データ通信し放題で1600円くらい。窓口は混んでいたが、非常に安いし便利なので文句は言えない。

それから日も暮れた台北駅に到着し、駅ビルの2階にフードコートがあったので、適当な刀削麺とお野菜たっぷり蒸し餃子を食べた。
味は非常にあっさりしていて、続けて食べても飽きが来ない感じだ。黒酢で食べる春雨入りの野菜蒸し餃子も美味い。
早くも台北の食事に期待が持てるスタートとなった。

台北駅からはタクシーでホテルまで向かう。
台湾のタクシーは日本と比べ非常に安い。初乗り200円くらいで4~5分乗れる。
ホテルに着くと受付のおばちゃんに部屋まで通して貰ったが、受付カウンターのすぐ隣の部屋なのでロビーの話し声がうるさい。
さらに部屋のエアコンとテレビを付けてもらったが、テレビからいきなりAVが流れ出して苦笑いだった。
そう、ここはどうやらいわゆる連れ込み宿、ラブホの類のようだった。なんてこった。

気落ちしていても仕方ない。
とりあえず台湾の友人である翁さん(通称:まことさん)に連絡を取り、彼らが夜遅くまでシールドの練習をしているというお店に向かった。
お店は台北駅の北側にあり、雑居ビルの3階で、午後11時を過ぎた到着時刻ではほぼ全てのお店の明りが落ちていて、暗闇が非常に恐ろしかった。
2つほど登るビルを間違え、ようやく台湾の友人らに再会し、ここが王明智さん(通称:ジャイアン)の店だと知る。
明け方までシールドの練習をし、解散した。

画像1:高速バス内で知った墜落事故。何度も爆発のシーンが繰り返し流れていた。
画像2:牛の胃袋(ハチノス)、筋煮込み、茹で赤身肉が乗った刀削麺。あっさり美味い。
画像3:刻んだお野菜たっぷりのヘルシー蒸し餃子。黒酢で捗る。
7-1のオポトップで4位。
明日も頑張るかー。
とりあえずホテルのwifi、昼間は通じる。
物価高い。
カルボナーラとモッツァレラトマトサラダと水で3600円。目ん玉飛び出た。
しかし今のところ飯は美味い。
日曜日

朝からSSSシールドに出る。
そのプールは微妙も微妙。英雄的ではあるものの、授与が無くバットリも少しの緑赤t白の無理矢理ビートが出来上がった。
1Rを先手で2t3/2、3t3/3、4t3/3、5tパクッて速攻スペルで5tKillで先取。
しかしサイドボード中に熊猫杯スタンのペアリングが発表されて、仕方なく投了後ドロップ。
熊猫杯スタンは普通に勝った後、事故事故であっという間に2Rが終わってしまった。
この時点で今期の通算PWPが1500に到達したので、昼前にして自由の身になった。
そのまま熊猫スタンを続けていても良いけれど、せっかくグランプリに来たので何か特別なイベントか、普段はやらない事をしたい。
いきなり観光に繰り出すという手もあったけれど、やはりここは特別なイベントに出よう。
狙いを付けたのは家眠杯(いえねむはい)というカジュアルイベント。
このイベントは家に眠っていたデッキをそのまま持ってきて遊ぶという、禁止カードが無い自由度の高いイベントだ。
私はマシーンヘッドというデッキを借りて7-3という好成績を残せた。
いつも競技マジックばかりなので、久しぶりに楽しさ全開のマジックが出来た。
追記:その家眠杯の参加記事をhappymtg.com様に取り上げて頂きました。
http://www.happymtg.com/column/ienemu-report/20456/

時間にして午後4時。家眠杯イベントが終わった後、会場をぶらぶらしているとファンキーな髪形になったこりんさんと関東帰省組のAIRさんに会った。
お互いもう何も出るイベントも無いので、みんなでひつまぶしを食べに行こうという運びになった。
この名古屋3軒目のひつまぶしは、まるや・名駅店。
夕方だっていうのに私達の前には20名ほどの列が出来ていて、立地条件の良さがそのまま客足に反映されていた。
3人で和んだ後、社畜のAIRさんは「お土産買わなきゃ」と言いながら手ぶらで帰っていった気がする。大丈夫だったのだろうか。
AIRさんを見送ってから、こりんさんとバーに行ったが狙いの一軒目は日曜がお休み。
仕方なく健全なビールバーに入って席に着くと、すぐにkbrさんと連絡が取れた。
彼らは矢場とんを食べているので、それが終わったらみんなでちょっと飲みましょうと言う流れに。
我々が2時間前に居たまるやの隣の矢場とんへ向かった。
そのまま道民勢と合流して24時近くまで飲みながらパックウォーズ的な何かをして終わった。
生涯2度目のGPで賞金を獲得した大学生のすがい君が「バイトしてお金貯めて、今度は海外GP行きます」ってギラギラした瞳で言っていて、あぁまた1人の有望な若者がマジックの沼に呑まれたな…と生暖かい気持ちになった。



月曜日

毎朝変わらないホテルの食事も今朝が最後だと思うと、感慨深い物がある。
グランプリは昨夜で終わったが、夕方の便までしばらく時間があるので、昼は観光に行った。
美術館は今日も休みなので産業技術記念館という、通称トヨタテクノミュージュアムと呼ばれる車技術の企業博物館に行った。
ところがここも休館日。天下の企業が経営している博物館だから平日はやっているだろうという見通しが、完全に裏目に出た。
がっくりと肩を落とし、これから行くあても無いので、木曜に楽しかった名古屋能楽堂へ再び向かった。
再び訪れた名古屋能楽堂では、豪奢だった枝垂れ桜も今では若葉の新緑だけが枝に残り、春は終わったのだと見る者に伝える。
能楽堂での定期公演会は5月以降に本格的に始まるようで、4月の間はもっぱらVTRによる解説がメインとなる。
誰もいない静かなVTR席で、うたた寝と鑑賞をほどほどに繰り返し、まるでおじいちゃんになった気分で昼時を過ごした。
美味しいきしめんを食べ、空港に向かうとムンナっしーさんがお土産を選んでいる。
彼と一緒に中部国際空港のゆるキャラ、謎の旅人フーのぬいぐるみを買った。
そのうちに夢翔屋勢が集まり、出発ギリギリに到着した千葉神とくまくまーを乗せ、飛行機は北海道へと向かう。


My MTG Great Journeyを終えて。
7週間で6GP。
今回は旅のどこかで必ず高熱を発する風邪になるだろうと思っていた。
3週連続で会った友晴はずーっと咳をして風邪をひいていたし、フェニックスでは彼と相部屋で過ごした。
当然毎回エコノミー席だし、札幌と世界の各土地では平均気温が20℃以上も差があり、特にアメリカでは野菜を食べられるかどうかは運だったりするので、帰宅までに大きく体調を崩さなかったのは非常に良かった。
しかし成績は低調で、GPメルボルン以降は今期全てのグランプリで賞金圏外。
理由は明白で、移動に忙しく質を求めたマジックの練習機会が減った事による下手化。
そして青白占術土地が環境に入ったことにより、1ゲーム中にラスに到達する回数が増えてコントロール有利な環境になった。
ブエノスアイレス以降、エスパーコンに対してモンスターデッキで如何に勝つかに固執し過ぎていて、赤単有利な北京でも使いそびれた。
自分が今までそこそこの賞金圏内に居た時は、プレイスキルでは無くデッキ相性というメタ読みの部分が多かった。
そのメタ読みをガッツリ外した上に、それまで経験値の少なかったコントロールを付け焼刃で使ったのが敗因なのだと思う。
スタン環境がコントロールにシフトしているのは明白で、自分もコントロールを使う必要が出て来た以上、これまでのやり方とは大きく変える必要がある。
具体的にはMOを始める。というか2日前から始めた。
zokuitaniという名前で始めました。
よろしくお願いします。

来期は勝てるよう頑張ろう。
My MTG Great Journey GP名古屋 その3
金曜日

朝からラストチャンスGPTシールドでGPの練習を行う。
ところが最初のチェックパックでブリマーズのFOILとアショクが出て即ドロップ。
急いで2回目のエントリーをする。
かなり強い緑黒が組めて、事故で4没した。明日はこういうプールで戦いたい(フラグ)
その後はスタン8構でペアリング運最低の1回戦負けを2度ほどして、今日のイベントは終了。
金曜の夜は海老会にお邪魔して、おこさまランチさん、せなさん、m@nyさん、かもさまとしら河へひつまぶしを食べに行く。
酔ったおこさまランチさんがグチャったり、せなさんが優しいドSだったり、非常に楽しい宴だった。
しかし立川勢のかもさまに立川はどんな所か、マイコロス先生は実在するのかなどを聞きそびれ、そこだけは心残りだった。


土曜日

難しいプールを渡されて最初は白緑だったが、やはり青黒だろうと終了直前4分前に組み直した。しかしこれがハズレ。
正解は緑青ビッグマナという結論だったが、白系授与英雄やバウンスに弱いこのアーキは検討段階で外していた。
プロ曰くシールドだから好きな事やってもいいんだよ、むしろやったもん勝ちなんだよ、が正解だった。
しかし正解の緑青ビッグマナだってネシアンのアスプとトロモクラティスとアクロスの巨像でゴリ押すだけで、強さは感じない。
結局全ての2ゲーム目から緑青ビッグマナにチェンジしたけど、正直0-6もあり得ると思っていた。
結果は倍倍倍負負勝勝勝分の6-2-1。
最後の9Rは相手のバウンスとタップが良い具合に刺さって時間内に決まらなかった。
やはりビッグマナはバウンスでテンポ取られると辛い。

そういうわけでGP名古屋はしょっぱい幕切れで終わってしまった。


画像:しら河のひつまぶし。待ちなしで入れてラッキー。
My MTG Great Journey GP名古屋 その2
My MTG Great Journey GP名古屋 その2
My MTG Great Journey GP名古屋 その2
木曜日

今日は朝から心機一転、たっぷりと名古屋観光を堪能するつもりだ。
昼前に名古屋城、そこから熱田神宮へ行きおみくじを引き、あつた蓬莱軒で鰻三昧といった予定である。

北海道の初夏を思わせる20度近い気温の中、名古屋城へ歩いて向かう。
名古屋城に近づくほどに桜の数が増えて行き、次第に辺りが華やいで来た。
今が満開の桜たちは、吹き抜ける春の風に惜し気もなく薄紅色の花びらを預け、涼しさが訪れる度に美しい情景が広がる。
広大な名古屋城敷地に着くと、桜並木が観光客を迎え入れてくれる。
まずは敷地内にある名古屋能楽堂に入ると、それまで知らなかった能と狂言について知ることが出来た。
能の美しい舞は気の遠くなるような多くの習練に裏打ちされているし、狂言はコメディーの祖だと言える。
美しさに魅せられ、クスリと笑わされる。教科書では分からない、そんな伝統芸能であった。
もしあなたが能と狂言について全く知らないなら、この名古屋能楽堂は非常にお勧めの観光ポイントである。

次に名古屋城のあちこちをたっぷりと3時間は見学して歩き回った。
名古屋城と満開の桜の組み合わせはどこを撮っても絵になるし、新しく復元された本丸御殿は木の香りが立ち込め、虎の黄金襖が豪奢な雰囲気を湛えている。
城下町の暮らしぶりや築城に使われた技術など、ふんだんに展示されているため、全部見ると目が疲れてしまうほどだ。
最長の見学コースを回った後は地下鉄名城線で熱田神宮へ向った。
非常に疲れたのでどこか喫茶店に入りたかったが、神宮西駅で降りてから熱田神宮へ向かう道の途中には喫茶店が無かったので、境内まで足を伸ばしようやく喫茶店へ入った。
二十数年ぶりにメロンフロートを飲み、童心に戻って参拝するとおみくじは中吉。
良いのか悪いのか良く分からないけれど、とりあえず広い境内を歩き回ると、こころの小径という木々に囲まれた道に出た。
夕暮れ時の木漏れ日が心地よく、この道をぐるっと一周する神宮へと戻って来た。
この熱田神宮は日本武尊(やまとたけるのみこと)が、蛮族に野焼き火責めで襲われた時に草を刈って助かったという逸話があり、その時に使われた草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)が祀られている神社であるそうな。
熱田神宮宝物館もあることだし、三種の神器と言われるその草薙の剣が観られるものとばかりに思っていたが、そうではなかった。
よくよく考えれば、日本最大級の宝物が一般公開されるなんて神社や寺の秘匿性質からしてあるはず無いし、隠されるからこそ敬われたり神秘なものと扱われたりするものだ。
草薙神剣は1900年も昔の事なので、現存していれば鉄だろうが青銅だろうが腐食でボロボロだろう。
そんな事を考えながらあつた蓬莱軒の本店まで歩き、開店を待つ。

あつた蓬莱軒はひつまぶしの元祖であるらしく、常に行列が出来るという事だったので、夜開店の30分前から並んだが結局開店まで私以外の客は来なかった。
肝焼きは柔らかく、色は濃いがそれはタレの色で、焦がしの無い良い焼き上がりだった。
ひつまぶしはやはり素晴らしく、そのまま、薬味と、お出汁をかけてと言う事無しだった。
そして興味本位で丼も頼んだが、これは焼がひつまぶしと同じだったので表面が固過ぎ、身はふっくらさが足りない。
つまりあの外がカリっとした焼き方はひつまぶしの時にのみ良さが発揮され、重や丼だと最高に美味い焼き方では無いのだ。
細かく切らず、大きなままだと焼でこんなにも味が違う。
しかし鰻には大変満足して、ホテルに戻った。

画像:名古屋能楽堂。入場無料。
画像:桜と名古屋城。とても綺麗。
画像:あつた蓬莱軒のひつまぶし。店員は気が利かないけど味は美味い。

My MTG Great Journey GP名古屋 その1
My MTG Great Journey GP名古屋 その1
My MTG Great Journey GP名古屋 その1
火曜日

月曜の早朝から移動を開始した。
本来ならあと3時間はゆっくり寝ていても問題は無かったが、モーテルから空港までのタクシー代を同室の友晴と分割出来るので、彼の飛行機に合わせて早めに空港へ移動した。
私の方の帰りはサンディエゴ経由になるが、先に出発した友晴はロサンゼルス経由となる。しかし彼は飛行機トラブルでもう一泊する事に。
この時期は飛行機が空いてそうだし、日本行きの便は幾つかありそうだけど、乗り継ぎ手配に至らなかったのはツイてない。
サンディエゴ空港への到着が1時間遅れて乗り継ぎに不安を感じるも、長い距離を走るだけで何とか間に合った。
むしろ搭乗用意が遅れているとアナウンスがあったおかげで朝食を食べる時間まで出て来た。
空港内のサンドイッチ店では中々に美味いパニーニを出していて、ゆっくり味わう暇は無かったが少し幸せな時を過ごした。

11時間半のフライトの後、成田に到着。
すぐに中部国際空港行きへ乗換える。国際線の後、国内線に乗ると、フライト時間の短さに何だかとてもお得な気持ちになってしまう。
名古屋は去年の日本代表予選ぶりで、泊まるホテルも前回の場所から近いため土地勘が残っている。
この日はとりあえず近くの「世界の山ちゃん」で手羽先とどて煮めしを食べて久しぶりの日本食を堪能した。とても幸せだった。


水曜日

昼ごろにゆったりと起床して時差ボケを直しつつ、名古屋観光を探してタブレットを弄っていると、名古屋市美術館ではモディリアーニやシャガールが常設されていると知り、ホテルから自転車で向かう。
およそ10分ほどで到着しワクワクしながら入口に向かうも、「本日休館」に打ちのめされる。しかも今週は土日だけ開館して、来週は月曜のみ閉館。月曜の夕方に帰る私の旅程を完全に否定する営業時間で開いた口が塞がらない。
このまま帰るのは癪なので、隣の名古屋市科学館に行くことにする。
名古屋市科学館では期間展示として地下で恐竜の化石展を行っていたが、開館時間の都合で化石展の追加チケットは買わなかった。代わりに選んだのはプラネタリウムの入場券で、美術館休館に傷付けられた気分を星座によって癒したいと考えた。
しかしそれもプラネタリウム内で「おしっこ~」と連呼する子供らとイチャイチャするカップル達の存在で叶わず、心の安息は未だ遠い。
帰りにコメダコーヒーで「シロノワール」という温かいデニッシュにアイスクリームを乗せたスイーツをオーダーするも、店員が水をぶちまけて台無し。
しかも料金は通常通り取られるし、クリーニングという話は無い。その理由はホールのバイトが入ったばかりの1人だけで、店内が急に混みだしたせいでそちらに対応を追われ、水をぶちまけた事など後回しといった感じだ。
ソファーとジーンズはぶちまけられた水をどんどん吸収していく。絶句のまま、店を後にした。
夕食にはきしめんを食べたが、選んだ店はあまり美味しくなく、ツイてない水曜日だった。

画像:どこかのテレビ局みたいな名古屋市科学館。丸いのはプラネタリウムです。
画像:休館だった名古屋市美術館。
画像:コメダコーヒーのシロノワール。この数十秒後に…。
My MTG Great Journey GPフェニックス その3
My MTG Great Journey GPフェニックス その3
My MTG Great Journey GPフェニックス その3
土曜日

使用デッキ:サイトーアゾリウス
4回戦 エスパーコン P WLW
5回戦 青単信心 P WLL
6回戦 白緑ビート D LL
7回戦 赤単t黒信心 D LWL
8回戦 ジャンドミッドレンジ D LWD
9回戦 オロスコン P WLW

青単信心にピヨって負け。マジック下手。
白緑ビートにはマナスクリューとワームの到来重ね引かれて負け。
赤単t黒信心には除去後のドラゴンだけで触れなくて負け。最後は相手先手の3t炎樹3枚から凍結奇魔からモーギスのクソドブン。タップインのせいで中略打てず負け。
ジャンドミッドとはお互いグズグズになって引き分け。1本目負けたからグズグズの2本目を投了出来なかった。
オロスコンとの3本目は殺戮遊戯ゲーで、ペスと手札の解消2枚をぶっこ抜かれたけど、キオーラを英雄の破滅の餌にしてジェイスを育てて相手の冒涜の悪魔と霊異種出して勝ち。霊異種は殺戮遊戯読みで残しておいて良かった。

5-3-1、マジック弱いマン。
青単信心相手にはもっと出来たようだが、如何せんこのデッキは難しい。


日曜日

今シーズンは全然勝てていない。
自分がマジックに弱くなったと思う。
ゲーム前では細かいメタ読みをガッチリ掴めていないし、メインの選択も一歩遅れていた感がある。
そういうわけで今回も日曜日はPWP稼ぎのSSS。
SSSシールドは55点くらいのプールでドロップして、SSSスタンは3ー1でドロップ。
ドロップの理由は並行して始まるサンデースタンというスイスのボックスイベントに出るためで、大勝は出来なかったもののノルマは消化したのでひとまずは安心。
名古屋でもPWP乞食をするかと思うと胸が苦しくなる。それはサックリ勝てないのに、サックリとは負けちゃう苦しさ。

友晴はTop32入りした後も精力的に商談をこなし、私は眠いから食事を摂って帰り寝た。
最終日の食事は木曜日に行った店で、鳥のグリル・蟹肉挿みケッパーソース添えを食べたが、これも非常に美味い。
このお店はメニューが少ないけれど、味は良かった。

画像:ハードロックカフェ・フェニックス店での晩ごはん。この量はバグ。
画像:美味しかった店の鳥のグリル・蟹肉挿みケッパーソース添え。とても美味い。
画像:このマット、弱者がどうしても欲しいならVIPプログラムを買え!だそうだ。

My MTG Great Journey GPフェニックス その2
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木曜日

ゆっくり起きて、メトロを使ってフェニックス美術館に行った。
この美術館はインディオの姿を描いたアメリカの歴史美術があるそうだが、行ってみると本当に退屈で、なんと美術館のソファーで一時間ほど眠ってしまったほどだ。
モネが一枚あったくらいだけど、べつにこれは好きじゃない。
むしろこの美術館で一番綺麗だったのは受付のお姉さんというひどいオチで、最初がクライマックスだった。
ハリウッド特集と盆栽フェアと生け花が期間展示で、ハリウッドは別途5ドルの費用が掛かります。興味がないのでこれはスルー。
盆栽と生け花はフェニックスの暖かい気候に合った植物で飾られており、日本のそれとはひと味違って面白い。

なにか体調が思わしく無いのと、砂漠気候特有の刺してくるような太陽の日差しが辛く、とりあえずモーテルに戻ると友晴が来ていた。
夕食は中心部まで出て、良さそうなバー&レストランで食べる。
実際に味は良く、後日の土曜にはチャネルの面々がここに来ていた。


金曜日

ゆっくりと起き、会場に向かうと同名の建物が幾つもあって紛らわしい。
ようやく辿り着くと今回のプレイマットは通常のレジストでは貰えないと言われ、VIPを買って入手することにした。
今回のマットはアップ気味の構図で、なかなかにカッコいい。
入手出来て良かったなと思う。

会場ではPWPの為にラストチャンスGPTに出る。
デッキは友晴にシェアしてもらったWUGコンだ。
自分がヘタクソ過ぎてなかなか勝てないが、環境的にも合ってそうだし、これで何とか勝てるように上達したい。
金曜としてはまずまずの結果でPWPをかき集めてこの日は終わった。
晩御飯はみんな大好きマクドナルド!私は大嫌い。
でも他に開いてる店が無いから仕方ないんだ、そう言い聞かせて餌のような何かを胃袋に入れてモーテルに帰った。

画像:盆栽フェア。乾燥した砂漠気候なので苔を作るのが無理そうだった。
画像:美術館のお土産コーナーにて。ムンクの叫び型の製氷皿。わたし、気になります!のあれは英語圏でもシャレみたい。
画像:美術館の庭園。日陰が心地良い。
My MTG Great Journey GPフェニックス その1
My MTG Great Journey GPフェニックス その1
水曜日

移動日。
北京の帰りはJALを使ったら偶然同じ便の友晴に「俗JAL?!さすがリッチは違うわー」と煽られ、「そっちだってJALじゃんよー」って言ったら「俺はあんまり海外行かないからたまの時は贅沢してもいい」そうだ。なんだそりゃ。
でもたまにとか言いつつ、シンシナチ、北京、フェニックスとここ3週連続会うわけで。
そのJALだけど最近は座席の取り替えが進んでいて、エコノミーでも前後の幅がかなり広くなっている機体が増えて来た。
国際線でもそうだったら嬉しいなーと思っていたら、今回の国際線では比較的新しいJALの機体で、今まで以上に快適に移動出来た。
最近はアメリカン航空とJALの共同運航便で、JALの機体狙いが安くて楽な空の旅の秘訣かなと思う。
もう3時間以上のフライトでLCCとか乗りたくない。苦痛を感じないで済むのは香港台湾くらいまでだろうな。

これだけ長旅をしていると、移動はほとんどテンプレなので面白い事もなかなか起きない。
預け荷物をロストされて暫く出て来ない、なんて事でも起きない限り、書くネタが尽きかけている。ちなみにロストはフラグじゃないので実際にはノーセンキューです。

さて今回の移動は新千歳ー成田ーロサンゼルスーフェニックスという流れ。
このロサンゼルス空港、どっかで見たことあるなーって思ったら、2年前に行った悪夢のGENCONでトランジットした空港だ。
ここで米国内へ乗換えする場合、一度荷物を受け取って預け荷物検査を行った後、一旦到着ロビーから外に出て再び手荷物検査を受ける必要がある。
ここの手荷物検査はいつもトロくて列が長いままだから、乗継死の奴が多いんだよなぁ。世界で最も乗継死が多い空港なんじゃねーの?って思ってしまう。
ロサンゼルス空港を経由する人は旅程に注意しましょう。

そんなロサンゼルス空港からの便も、定刻を1時間過ぎての出発となった。
予定ではまだまだ明るい時間にフェニックスに着く筈だったが、夕暮れ時に着陸して、モーテルに着く頃にはすっかり暗くなってしまった。
空港からの移動手段は今回も安定のスーパーシャトル(乗合タクシー)で僅か14$。
バスならもっと安いのだろうけど、広い空港の中から目当てのバス停と路線探して時間も食うのはしんどいからパス。
その理由はJALの国際便プログラムの新作映画ラインナップに観たいものが多かったからだ。
今回はアナと雪の女王、LIFE!など劇場で上映中のものが多く、私の睡眠時間をまるまる1日盗んで行ってしまった。

ホテルに着くと外にはもう蚊が飛んでいる。
刺されないように気をつけて部屋のドアを閉めたが、どこからか入り込んでしまった。
刺されないといいなぁ、とボヤきながら就寝した。


画像:いい天気。
画像:水にキュウリ入れる。日本じゃあまり見ない。
My MTG Great Journey GP北京 その4
My MTG Great Journey GP北京 その4
My MTG Great Journey GP北京 その4
日曜日

SSSシールドは10段階中4くらいのレベル。
一回戦の最後をトップで負けたらすぐに始まるSSSスタン。
使用デッキは齋藤プロがGP本戦でダメだった赤白バーン。

1回戦 赤単バーン D WW
2回戦 赤単t白バーン D WW
3回戦 エスパーコン P WW
4回戦 エスパーコン D WLW
5回戦 黒単t緑 P WLW
6回戦 ジャンドモンスター@井川さん P WLL
7回戦 バントカラーコン@齋藤プロ D LWL

5ー2。8位。

6R3G、先手を労苦+苦難2枚と稲妻の一撃と灼熱の血と土地3をKPしたら、相手がマリガンからのエルフ3スタート。
苦難の点数の読みが完全に狂い、その後のドローもマナフラで、相手の3tポルクラに圧殺されてしまった。
もしまた同じ状況になっても絶対KPするけど、こちらのKPプランに対して本当にグッドアクションだったのでグギギ…悔しいっ。

7Rも勝てばSSSドラフトだったけど、そもそも自分の中にドラフトしたくない気持ちや、すぐに皆とご飯を食べに行きたい気持ち、その他の迷いがプレイを鈍らせたと思う思う。
勝てばもちろん嬉しいけれど、この環境もドラフト経験ゼロだし、ドラフトは中国語のパックだから抜けても読めなくてムリゲー。一方、齋藤プロが抜けたらPT練習でのドラフト経験により勝利期待値はかなり高い。
素直にトスれない理由はただひとつ。今季は圧倒的に足りないPWPを無条件で献上する事に強い抵抗を感じるのだ。
関東に住んでいれば何て事のないPWP9点。しかし北海道に住んでいて、PWPの獲得を見込めるイベントがほぼ海外GPのみの自分には、期間PWPの損失を埋め合わせ出来るイベントはほぼGPサイドイベントに限られている。
そういう事情を自分の中で即座に消化して、トスに傾きたかったけれど、はっきりしないままゲームを始めてしまった。
内容に自分のミスはあったものの、勝敗の境界線は齋藤プロ側がKP基準をシビアに設定して、際とカウンターを土地以上に優先して初手にホールドした結果、土地を引ければ勝ちで、土地を引かなければ負けという展開であった。
こちらのドローが生物でなくバーンスペルだったら…と思わなくもないが、流れるような生物マナカーブハンドはやはりマリガンすべきでないと今でも思う。
その後は齋藤プロがSSSの権利を獲得した。それは素直に嬉しいのだけれど、第7Rを始める経緯とプレイ内容にスッキリ行かなくて、自身の揺れやすいメンタルはGP静岡の時と何も変わってないことを痛感した。

多くの人と出会えたGP北京。
しかしこの環境への理解の足りなさが成績に直結している。
次週はフェニックスだ。


井川さんのジャンドのサイドは、練り込みと思想が凄い。
私は2日前に諦めたジャンドだったが、彼のジャンドには問題点だった赤単系への解答が、ハッキリと示されていた。
ジャンドはめっちゃやったんで自信あります!と言う彼の言葉には揺るぎ無い自信が漲っている。
ああいう境地まで高まったプレイヤーになりたいね。

画像:中国の朝マックは温かい豆乳が選べる。日本のマックも味噌汁売れば良いよ。
画像:セレズニアとテイサのコスプレかな?メイド服の売り子も居たけど、だんだんと目が死んでいったのが面白かった。
画像:北京ダックを食べる会に出て来た唐辛子料理。流石に唐辛子は食べずに、辛みをスープや魚などの具材に移すために使っているだけなのだそうだ。ポトフに使うローリエみたいなもんか。
My MTG Great Journey GP北京 その3
My MTG Great Journey GP北京 その3
My MTG Great Journey GP北京 その3
土曜日

中国のGPではプレレジストだけやって、参加人数の水増しが行われている。
台湾人曰く、今回のGPでも200人くらいは土曜日に現れていないのではないかとの事だ。
確かに本戦参加人数と、卓の数と、サイドイベントの領域を見比べて数えると、やはり実際にプレイしている人数とはかなりの乖離がある。
これはイベント実績の為に二年くらい前から中国で行われている事の様だが、これから先もそれで良しとする事態が続くかな〜?と思わずにはいられない。

レジストも遅いが、大会進行も非常に遅く、4Rが始まったのは午後3時近くからであった。
参加人数が2000以上ならともかく、実質参加1000人程度の規模では地球上で1番トロいグランプリだった思う。

使用デッキ グルールモンスターt白

4回戦 エスパーコン D LL
負けた両方ともマリガンスタートで、相手がこちらの脅威に全部回答持ってて負け。

5回戦 黒単タッチ緑 P LL
マナフラしてる間に悪魔負け。マナスクリューしている間にネズミと悪魔負け。

6回戦 エスパーコン D LWL
こちらマリガン。序盤からシンコペート、宝球2枚と評決3枚の流れから啓示→ペスの流れ負け。
ドラゴン二枚で押し勝ち。
こちらマリガン。しかし相手の手札がスカなの分かってるのに、ハンド含めトップから18枚の中に宝球2枚と評決3枚で全部処理される。いわば一本目と同じ。

7回戦 エスパーコン D LL
マリガンしてフラッド気味の所に評決とペス。
二本目もマリガンして同じ。違う所はこっちはマナスクリューで土地二枚で死んだ点。もうマジックするレベルじゃない。

8回戦 グルールモンスター P WW
全体的にデッキもプレイも雑だったからセレチャで楽にシャクり勝ち。
サイド後はドムリマウント取れて勝ち。

9回戦 黒タッチ白 D LWL
除去除去悪魔悪魔でGG。
PWマウントで勝ち。
囲い囲いゾンビ悪魔でGG。

4ー5。実質1ー5。
先週のSSSでの好感触とはどこへ行ったのか。
ドムリデッキが青白系にメイン弱いのは仕方ないにしても、サイドが全然引けずにメインと同じような負け方を繰り返すのは如何なものだろう。
引きのせいもあるにはあるが、デッキの中身のここら辺を固め引いたから勝ったとか、まとまって引かないと辛いみたいなマッチアップは、大体嬉しくない方を固め引くのでもうたくさんだと思った。
黒単系とかグルール系モンスターはそういう側のデッキで、青白系やバーンはデッキのどこ引いても似てる側。
モンスター系デッキはプレイしていて楽しいのだけれど、ここ最近の自分の精神衛生上、あまり宜しくない。
この3週間負けに負けて、それまでの自分が天狗だった事を恥じる週末となった。

その後、現スタンの仮想敵について中村プロのお話を伺って、齋藤プロに明日のSSSデッキをシェアしてもらった。

この日の夕食はブルース・リーが目印の鳥丼飯を出前でとった。
なかなか美味く、日本人好みの味なのでこのまま日本に持って来ても売れそうだと思う。

画像:鳥丼飯。260円くらい。椎茸が美味い。
画像:ラウンド終了後55分が経過しているところ。ストレスマッハ。
画像:警備員はゴミ。スマホでゲームしてるか、飯食ってるか、ボケーっと口開けてのんびりしてるかのどれか。盗難や強盗のリスクがあるんだからもうちょい真面目にやれ。
My MTG Great Journey GP北京 その2
My MTG Great Journey GP北京 その2
My MTG Great Journey GP北京 その2
金曜日

朝からワンさんの店の設営を手伝ってからLCGPTに出るものの、席が狭く、すぐに負けてしまってふて腐れていた。
そうしたら香港で一緒だったウォンさんやクリスと再び出会い、さらにメルボルンで知り合ったベンさんが、部屋をシェアしているワンさんとビジネスパートナーでしたという偶然に出くわし、世の中狭いなぁと思わずにはいられなかった。
ベンさんは来週のフェニックスにも行くよとの事なので、彼とは来週も会うことになるだろう。

そうこうしているうちにレジストの受付時間になったのだが、列の進行は南米GP以上にトロくさく、一人当たり5分は掛かってんじゃないか?と思う遅さである。実は私の前には25人しか居なかったが、私の番になるまでになんと110分もかかった。
最近のGPで一つ気になった事なんだけど、事前にオンラインレジストをしたプレイヤーの列の方が進みが遅い事態は如何なものか。
当日受付は現金とレジスト用紙を渡し、そのままプレイマットを受け取る。
一方のオンラインレジストはレジスト用紙を渡し、内容をリストと照合する手間がある。この照合作業がプレイヤー毎に発生し、結果として列の進行が酷く遅くなる。
オンラインレジストは、管理の意味で運営側に、登録の煩雑さを減少させる意味でプレイヤー側にそれぞれ利点があったはずなのに、最近では事前登録はやり損な印象だ。
GP運営にはこの点の解消に取り組んでくれると嬉しい。

くたくたになりながらもレジストを済ませ、Foiled Againに出て2ー2。
ショップの皆で中華を食べに行ってたら時刻はもう24時を過ぎた。
牛のモツ煮込みは正直言って好みの味ではなかったが、トマトを絡めたうどんのような麺は非常に美味だった。
これらの料理は全体的に花椒が効いていて、舌が休まる暇が無いのが難点だ。

酷く眠いので、帰るとすぐに寝て明日に備えた。

画像:カードマスターの出店。ワンさん、あなたオーナーだったのね…。
画像:モツ煮込みに薬味や調味料をかける。左下隅の、ペンキのようなドピンク液は流石に試せなかった。上海人に何かを訊ねても、わからんとの返答。怖い。
画像:整形手術のフリーペーパー。言い方も宣伝も日本では引くくらい直球過ぎるのが中国式。

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